NHKの取材を受けてしまった!~猫のハチ | 「理香子」のブログ

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波瀾万丈な人生、何人もの霊能師との出会い。

そして、開眼。
霊能師として、修業中。

奮闘記を綴っています。

5年前の5月下旬


伸びた髪をカットしてもらうため、水戸駅近くの美容室に出掛けた。


美容室へ行く前、いつも立ち寄る店の看板娘の香さんとお喋りがてらスクラッチでも買おうかと 「猫のハチ」がいるタバコ屋さんに寄った。

その日、たまたま、全国の猫ファンに有名な八の字眉毛の「猫のハチ」を、72時間密着し、番組を制作するNHKの取材陣が店を取り囲んでいた。

私は、恐る恐る香さんに近づき、
「何か今日はいつもと違って話ずらいね。取りあえずスクラッチ3枚お願いします」
と、落ち着かない気持ちのままクジを買った。

ふと、隣を見たら私にマイクとカメラが向けられていた。記者の方もにこにこして私を見ていた。

撮影の邪魔になるかと思い避けようとしたら、
「少しお話を聞かせて下さい」
インタビューを受ける事になってしまった。

その時、私は職探しの無料タウン紙を脇に挟んでいた。
それについても質問されたが、離婚から説明するのが面倒だったので、記者の方にデリヘル時代の写メをちらっと見せた。

穏やかだった彼の目は、瞬時に獲物を追うハンターのような鋭い目に変わった。

質問は続いた。
「ハチに会いに来て、ハチをどう思われますか」

「私は…他の方はハチをに会いに来ると幸せな気持ちになるという答えが多いと思いますが」

「そうですね」

「ハチのように皆から可愛がられる猫は幸せだと思います。
実際には、人間の都合で捨てられ野良猫と呼ばれたり、殺処分されている猫の方が遥かに多い。
私も捨て猫のボランティア経験がありますが」

「なるほど」

「日本には、沢山の捨て猫達、処分寸前の猫達を救う活動をされているボランティアさん達がいます。是非、沢山の不幸な猫達にカメラを通して、世の中に発信していただきたいと思います」

「そうしたいものですね。貴重なお話をありがとうございました」

挨拶をして、もうすぐ閉店時間を迎える美容室へ歩き出した。
インタビューされた記者が追いかけてきた。

放送日に変更があるかも知れないから、名前、住所、電話番号を用紙に書いて欲しいとの事。

ハイハイと記入していたら、ハチのお店にタバコや宝くじを買いに来たお客さんに話を聞いた中で、私の変わりダネに興味を示したらしい。

もう少し詳しく話を聞かせて欲しいと記者のお兄さんから言われた。
「今からご自宅まで伺わせて下さい。」

ヒェ~!何という展開だ!下着干してたっけ!?

そのまま、ロケバスに乗せられ自宅アパートでの撮影となった。

取材陣は、世間話も交えながら3時間程わが家に滞在された。

カメラマン、音声スタッフ、記者が帰られる頃には、外はすっかり暗くなっていた。
時計を見たら夜の8時を回っていた。

彼らとのお別れのシーンは、私が手を振って玄関のドアを閉める場面だった。

記者の方が気に入る映像を撮れるまでやり直した。
やはりどの番組でも、take3があるんだ…

アパートまで送っていただいたのは良かったが、
髪を切る目的はどこへやら…

人生って、いつ何時何が起こるか分からないものだ。