アトピー性皮膚炎⑤ ~アトピーの原因は「過衛生」?~ | かずのすけの化粧品評論と美容化学についてのぼやき

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アトピーは先進国病?




アトピー性皮膚炎は先進国でしか問題にならない皮膚症です。


なぜ先進国でだけこれほど問題になるのか、

その原因はまだよくわかってはいません。


しかしアトピー性皮膚炎の原因として、

皮膚本来の保湿成分天然保湿因子:NMFの不足は、

最近大きく注目を集めています。



「フィラグリン」
と呼ばれるタンパク質があります。






フィラグリンは肌の角質層で

ケラチンの凝集を担当する遺伝子を持ったタンパク質です。

ケラチンを凝集させることで表皮細胞を平均化し、

肌バリアを強力に整えてくれる力があります。


さらに、このフィラグリンが角質層に到達すると

アミノ酸尿酸などに分解され、NMFとなりバリアとして働きます。



アトピー性皮膚炎の患者はこのフィラグリン量が圧倒的に不足していて


角質層の均一化が正常に出来なかったり、

NMFの生成が少なくなって慢性的な乾燥肌・敏感肌であることが

最近の研究ではわかってきています。


このような状態の肌は肌バリアが著しく弱っている為、

一次刺激に負けやすく、さらにアレルゲンの侵入を簡単に許してしまい、

アトピー性の皮膚炎を発症してしまうということなのです。



つまりアトピーはフィラグリンの不足に伴う、

慢性的な皮膚過敏症なのですね。




アトピー性皮膚炎患者がなぜフィラグリン量が少ないのか、

それはまだ詳しく分かっていません。


遺伝におけるDNAの突然変異か、

はたまた外因的な理由なのか・・・




ここで、かずのすけ的なアトピーへの考察を一つお聞きいただきたいと思います。


これからおはなしすることは学術的には現段階では一切確証のない、

かずのすけが勝手にそうなのではないかと考えていることです。
(僕以外にも同じことを考えている学者もいますが)


僕は、

アトピーの原因は「洗剤」にあるのではないか、

と考えています。



◎洗剤によるフィラグリン変性の可能性



界面活性剤、特に一般に洗剤として用いられている

「アニオン界面活性剤」には、

タンパク質を変性させる性質があります。


タンパク質の変性作用


タンパク質の変性というのは、

簡単に言えばそのタンパク質がその本来の機能を失うことです。


タンパク質はその特有の機能を持つために、

それに合わせて特定の構造を持っていますが


タンパク質が変性を受けると、

その構造が変化してしまい、特有の機能を失ってしまうのです。



一度構造を変化したタンパク質はもう別の物質となっているので、

例えば本来ケラチンを均一化する機能を有していたタンパク質だったとしても、

変性してしまえば何の機能も持たないものに変わるのです。




もしフィラグリンというタンパク質が洗剤による過剰な洗浄によって

ケラチンを凝集させる前に、

NMFとして分解される前にその機能を失っていたとしたら、


これが原因となってフィラグリン量が減少することは考えられないでしょうか。




◎日本・スウェーデンは「過衛生の国」


日本とスウェーデンは、

世界でも特にアトピー性皮膚炎の発症率が高い国です。


この二つの国に共通しているのは、

医療が整備されていて衛生観念が非常に高い

ということです。


日本で医者にかかるととにかく、

「石けんで手を洗いなさい」

「アルコールで消毒しなさい」

「うがい薬でうがいをしなさい」


というようなことを言われます。


日本は医療と市民の距離が非常に近い国です。

そしてそれはスウェーデンでも同じです。


スウェーデンは医療費がほぼ無料です。

いくらでも医療を活用できる国なのです、


我々はこのように医療と近すぎるために、

過剰な衛生観念を持ってしまっています。



毎日洗剤でカラダを洗わなければならないと思っていますし、


洗剤でカラダを洗う=清潔=健康


であると信じて疑わないわけです。




しかし実際にはどうでしょうか。


石けん市販されるボディソープなどの洗剤の多くは、

タンパク質変性作用が大きな界面活性剤です。



10回20回使った程度ではその変化は非常に小さく察知することはできませんが、


数年間ずっと使用を続けていれば、

界面活性剤が皮膚表面のタンパク質に少しずつ影響を与えていき、


肌本来のバリア機能を阻害する可能性は十分にあります。



過剰な衛生観念に支配された我々は、

小さな子どもも常に清潔に常に清潔にと

強力な洗剤で毎日洗浄を行ってしまうのです。



子どもの皮膚は非常に脆いです。

強力な洗剤で過剰な洗浄を毎日繰り返されれば、

その肌バリアが冒され、システムが狂い、


アトピー性皮膚炎を誘発する危険性は十分にあります。


逆に言えば、アトピーが小児病であるとされる理由はこれがその一つであるとも言えますし、


先進国病と言われる所以も、途上国ではまだ洗剤が一般流通していないことから辻褄が合うのです。





◎「アトピーの対策:常に清潔に」は間違い


皮膚科によるアトピー治療のガイドラインとして、

「皮膚を常に清潔に保つこと」

というのが定められています。

http://derma.med.osaka-u.ac.jp/a-guideline.html

しかしこのガイドラインは、時に非常に危険です。


このように医師から支持があれば、

石けんや市販ボディソープなどの強力な洗剤で毎日洗浄を行ってしまう家族が増えてもおかしくありません。


実際にアトピーが悪化する原因をアンケートした結果、

洗剤が原因で悪化するケースがダントツで一位です。



アトピーの原因は合成洗剤!!!!

というようなことを声たかだかに言い回っている人もいますが、


これは絶対に間違いです。


上のアンケートの結果からも、

「石鹸」もその原因に含まれていることは明らかですからね。










適度な衛生観念は確かに必要です。


洗剤が無い国では、不衛生によって感染症などの死亡率が非常に高いです。


そういう意味で言えば、洗剤がこれだけ流通して衛生を保っている我々は

相当に恵まれた環境にあると言っても過言ではありません。


途上国は洗剤がないからアトピーが少ない!

とは言っても、感染症で死んでしまうよりアトピーになったほうがマシ

と考えることもできるでしょう。



しかし僕たちを取り巻く衛生観念は、いつの間にかモンスター化しています。

健康であることと清潔であることは必ずしも等号では結べません。


清潔を意識するあまり、僕たちは自分たちの肌に大きな負担を与えているのかもしれません。




アトピーと洗剤の関係性については、

現段階でははっきりとした証拠は得られていません。


しかし、

実際に僕は脱石けんを行い高品質の弱酸性ソープに切り替えてから、

約20年絶えずどこかに発症していたアトピーは消え去りました。


石けん、ボディソープ、

たくさんの洗剤が今市場には溢れていますが、


これらの洗剤は本当に僕たちのカラダを洗う上で適当な洗剤と言えるのか。


僕たちは考えていかなければなりません。










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