今年のさくら
6年ぶりとなる旧友とのお花見、場所は目黒川と決めていましたが当初は3月20日ごろの予定が、開花の遅れから29日となり、さらに4月1日に延期してやっと実現しました。
まだ3分咲き程度
目黒川無残‼
川面に垂れ下がるような見事な枝ぶりは、もう見られません。
こんなに刈り込まなくても、
6年前の写真です
目黒があまりに貧弱でしたので、昨日(2日)近所の公園に行ってきました。
ソメイヨシノはまだ2分咲き程度でしたがエドヒガンは満開でした
花弁は小さくも可憐です
ここからは受け売りですが、サクラうん蓄を少し。
昨年(23年)の東京の開花は3月14日、22年は3月20日、21年20年はともに3月14日でした。ここ30年の平均では3月24日だそうです。(いずれも気象庁HPより)
ところでことしの3月29日は過去10年で最遅の開花です。
事前の予想では、今年は暖冬でしたので早めの開花といわれ、ウェザーニュース社の3/6発表では3/19開花を予想していました。
桜の開花予想には法則があると言われており、それが「600度の法則」。 2月1日から毎日の最高気温を足していき累積600度になると開花するというものです。
600度に到達した日を過去のデータで検証すると
2021年 3月14日 開花日と一致
2022年 3月20日 -1日
2023年 3月15日 +1日
かなり信頼できそうな法則ですが、今年の場合
2024年 3月18日 +11日
大幅にずれこみ29日には750度にも達して、これでは法則として成立しません。
なぜこうなったのでしょうか。
桜の開花のメカニズムは、花芽は実に前年の夏には形成され、秋から冬にかけては冬眠し真冬の寒さで休眠打破されて、つぼみが膨らみ始める。この休眠打破の目覚めの時期を2月1日に設定してい ますが、今年の場合、この日の最高気温は16.3℃と異常に高温でした。この時期の高温現象が休眠打破に影響しているのかも知れません。
さて、このように開花が遅れた年の満開までの期間は短いと言われていますが、通常、満開までの平均日数をみると、
10日九州
8日西日本
7日関東
5日北陸東北
3日北海道
となっており、南は長く北は短くなっています。これは南ではゆっくりした足取りで春が来るのに対して、北に行くほど駆け足で春は過ぎ去るということでしょうか。
それでは開花から最短で満開になった記録は
1964年:
東京4/2開花→4/5満開 平均最高気温22.2℃
京都4/6開花→4/8満開 平均最高気温25.8℃
さらに
2012年:
旭川5/2午前開花→5/2午後満開 最高気温25.1℃
開花して1日で満開⁉
ことしの桜は、入学式まで持つのでしょうか?
(気候変動で、仙台が日本一早く開花、なんてことも将来ありうる気がします)
サクラについてはこれまで何度も書いてきました。
お暇なときご覧いただければ幸いです。
(この項、おわり)