で、どこにすんでんの?
ショート・スティ短期入居介護なので
毎食4人用テーブルで一人ポツンと食事をとっている。昨日から八十才過ぎの女性が真正面に座り始めた。
それは構わないのだが、私にしきりに話しかけてくる。質問攻めなのだ。どこに住んでるの?
いつまでいるの?
適当に 西新井です
と答えると。あっそうわたしコーホクナナチョウメ。
この種の会話が延々と続く。
ある程度覚悟はしてきたが、落ち着いて食事などできない。年を重ねれば誰しも、
遅かれ早かれ、認知症がでてくる。老人性痴呆症。
明日は我が身なのだ。
うずらの玉子。
先ほどの女性、入れ歯なのか、食事の内容が他に人と違う。
流動食。今日の昼食のおかずは中華風五目。わたしのお皿には真ん中に真っ白な
うずらの玉子が2つ。真向かいのお婆さんはそれをじーっと睨んでいる。
そして、いった。それ、なーに?
急いでうずらの卵を口に
運んだのは言うまでもない。
