と、その前に(笑)そもそも精神ってものの定義が非常に曖昧だから、例えば、思考とか、イメージとか、運動指令なんかもそうだし、嬉しい、悲しい、意地を張る、強がる、なんての感情も精神なので、
とりあえず説明がごっちゃになりそうなので、まずは後者の精神面が身体運動の回復に妨げになっている事から説明して行ってみます。
えー、おそらく、周りの人と関わっている時、例えば、リハビリ中なんかは、他のスタッフや家族などは正常な質感を(つまり健側)感じている世界なので、その精神の悩みを感じる事も、見せる事も少ないでしょう
なぜなら、まず、損傷後すぐは出血により50から100億ほどの細胞が障害を受け、機能解離現象により、言語障害や、思考障害、意識、覚醒障害なんかが起こっていて、まず、状況がよく分からない、うまく伝えれないという事が起こるわけです
そして機能解離現象が落ち着く時にはすでにガツガツと早期リハビリが開始されていて
こちらの要望を伝える間もなく感覚麻痺、運動麻痺は進行、
患者さんは変わってしまった感覚を伝えようと努力するも専門家は理解してくれない。
そのまま片麻痺が出来上がってしまいます
そのあとのリハビリでも
人間はフロイトのいう、心の防衛規制を持っているので
強がったり、言い訳したり、または、不機嫌になる沈黙する、と言った 行動を取るわけです
まぁ、要は『おかしな人』だと思われたくないんですね。
だから、ひたすら隠し、ガツガツと精神論に引っ張られながら
汗水たらして片麻痺を作り上げ、片麻痺でも生活出来るように筋肉ガチガチの、ムキムキになりながら
半年、一年くらい、死ぬ気で片麻痺生活を鍛え上げ
『在宅復帰、日常生活自立出来るようになりました』
と、
『片麻痺があっても幸せです』
と、合理化しちゃう
こうなったら、手がつけれません。
ここからの麻痺の回復は
その人の今までの頑張りを否定する事になるので
難しい。とにかく難しい
だって幸せだって言っちゃってるから。
僕らがそれ以上関わる権利の問題なんかも出てくるわけです
で、専門家も、片麻痺があっても『幸せだ』『治してくれてありがとう』と言ってるだろう。と
誇る
これが、片麻痺が生き続けている悪循環です
まず、このような方の精神を、治す事から始めないといけないから
片麻痺を治すのは超難関なわけです
身体だけの問題じゃない
片麻痺という身体で関わりを持った精神から修正していく必要があるわけです
続