脳の使いすぎで疲れる夫さん | 脳卒中で右半身麻痺、失語症を宣告された夫と支えた妻のリハビリ記録

脳卒中で右半身麻痺、失語症を宣告された夫と支えた妻のリハビリ記録

心理カウンセラー・天命カウンセリングを行っている夫。
そんな夫が56歳で脳卒中で倒れ、右半身麻痺と失語症を告げられましたが、社会復帰するために行ったリハビリと、自主トレのお話。
そして、家族ができる事をお話します。

近々、人前で話す機会があって、猛練習をしている夫さん。

40分程度話すのですが、何ヶ月も前からネタを考え、夫さん自身で原稿を作り、それを私が修正。
その原稿を読む練習からの、声を大きく出す練習&なるべく原稿を見ずに話せるようにする練習。

脳卒中発症前の夫さんなら、2時間でも3時間でも原稿も見ずに立て板に水のごとくスラスラ話せてたのに、こうも変わってしまったのね…

一度原稿を読み切ったら、もう疲労困憊。

なんたって、失語症の夫さんですから、原稿をスラスラ読むのも大変なのです。
きっと、失語症の方が身近にいない方には、決して伝わらない苦労がありますよ。


さっきまで読めてたのに突然読めなくなる漢字、だんだん疲労が増す脳、原稿の字を追いかけるだけで精一杯な感じ。


脳卒中になった時、主治医からは「出血が多すぎて、意識も戻らないだろう」と言われてたし、「仮に意識が戻ったとしても、重度の失語症で一生話せない」とまで宣告されてたのです。
たしかに、夫さんは話すことが出来なくなったのです。
話が何とか出来るようになったのは、回復期病院を退院してからなんだから、夫さんは頑張ってきた方だと思います。


毎日欠かさず行う開口滑舌練習と発声練習は、きっと夫さんの失語症には効果があったのだと思っています。


夫さんが元の仕事に戻るには、今回ご依頼頂いた時間以上に話せなければならないわけで。

これも、夫さんの社会復帰に繋がる良い経験だと思っています。


…それにしても…



脳を使いすぎた夫さんは、睡眠が必要な様子。
話す練習をすればするほど、翌朝は起きられなくなってしまってます。

別の意味で若干心配な私でした。