プエルトリコ旅行(3)カサ・バカルディの上 | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

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エルサルバドルに単身赴任中(7/15~8/5一時帰国)。
気候が良く日本より健康的な生活を送っています。
ドライブ旅行をぼちぼちしていますが、
この国で最も注意すべきは交通事故。
今や治安以上に大きなリスクです。

なおヘッダーは2020年に新潟県長岡市にて撮影。

3月29日(金)。酒好きの私としては、プエルトリコに来たら是非とも訪れたい場所がラム酒の製造メーカー、バカルディ (Bacardí) の工場施設、その名も「カサ・バカルディ (Casa Bacardí)」(「バカルディの家」の意)です。

 

 

朝、ゆっくり起きた私は、カサ・バカルディへは昼過ぎに行くことにして、まずはブランチをロイーサ地区にあるレストラン、アナス・レストラン (Ana's Restaurant) で食べることにしました。

 

 

世界的に典型的な朝食と言えるでしょう、ハム・玉子とチーズのサンドウィッチ(7ドル=約1,100円)とコーヒー(1.75ドル=約270円)。コーヒーはメニューにエスプレッソ (Café espresso) とありますが、それほど濃い感じがしません。ミルク入りで出て来ましたが、途上国だったらありがちな、砂糖入りではありませんでした。

しかし実はこの店、グーグルマップのレビューによると、ローカルフードが美味しいようです。この日の夕食に再び来店して地元の料理を食べましたので、それについては次回の記事に。

 

 

そこから約15キロ、タクシーで20分弱、約17ドル(とチップを弾んで3ドル)で、サンフアン湾 (Bahía de San Juan) の対岸にあるカサ・バカルディに着きました。観光客向けのツアーが整っており、レガシー・ツアー(Legacy Tour、50分、40ドル+税)、ラム酒試飲ツアー(Rum Tasting Tour、75分、80ドル+税)、ミクソロジー・クラス(Mixology Class、75分、80ドル+税)の3種類のコースから選ぶようになっています。タイムテーブルがあって、それぞれのツアーの開始時刻が決められています。私は最もベーシックのレガシー・ツアーのチケットを購入。

予めネットで購入しておけば待ち時間もなくツアーに参加できたのですが、私は現場にて買ったものだから、2時間待ちの3時半開始の回になってしまいました。時間を過ごすには、飲んでいるしかない。幸い、ウェルカムドリンクとしてカクテルを1杯いただくことができます。

上の写真はその受付、兼、ツアー待ちの用のバー。オシャレな建築物ですね。各ツアーの開始時に、ここでアナウンスがあります。

 

 

これはイベント会場かと思って中に入ってみたら、荷物がたくさん置かれており、何かの控室のような感じになっていました。

背後に、なにげに風力発電機が立っています。

 

 

ウェルカムドリンクは買えば12ドル(約1,850円は、ちょっとこれ、超高いんですけど)。モヒート、ダイキリ、キューバ・リブレといずれも当然ラム酒ベースのカクテルからのチョイスで、私は久し振りにダイキリを。

ああ、しゅっぱくておいちい!

ちなみに、お酒が苦手な人のためにノンアルコールも選べます、が、もちろん選ぶはずもない私です。そもそもお酒の飲めない人はどうしてこんな所に来るのかしら。

しかし確かに、付き合いで仕方なく来る人もいるでしょうし、家族連れらしいグループも来ています。おお、そこで遊んでいる子供、今日はおとうちゃんの趣味に付き合ってくれて、どうもありがとう!

ドミニカ共和国の大御所、フアン・ルイス・ゲーラ (Juan Luis Guerra) の声の曲が流れたと思ったら、突然「オハヨウゴザイマス」と。ここの施設の WiFi を使ってネットで調べたら、「バチャータ・エン・フクオカ (Bachata en Fukuoka)」でした。それで思い出した、確かに以前、聴いたことのある曲でした。

本を読むことにしました。酒を飲みながら読むのに全くふさわしくないのですが、ネルケ無方の『大人になるための8つの修行』、つまりは仏教書です。ラム酒カクテルを飲んでいて何が修行だ、って感じです。

 

 

それにしても、2時間も待つのでは、到底1杯では持ちません。次は12ドル払ってキューバ・リブレを。

ああ、しゃわやかでおいちい!

サルサやメレンゲがかかっている中で、突然ジャミロクワイの「バーチャル・インサニティ」なんかもかかったりします。

そして3時半。さあ、ツアー開始です! アナウンスがあったので集合場所に出(い)でて、近くにある遊覧車に乗り込みます。今回の参加者、約20名。

しかし、なぜ「ツアー」という名が付いているのか不思議なくらい短い乗車で、移動距離、200mか300mなんですけど。しかも平坦な、完全に舗装された道路です。これなら別に歩いてもいいじゃないかと思うのですが、そこは「ツアー」を演出しているわけでしょう。おお、ワクワクしてきた!

確かに客の中には、この程度の距離を歩くのさえ大変かもしれない、足腰の弱そうな、恰幅のいい年配者もいます。

そこまでして、ラム酒の蒸留所を見学したいわけですな。

 

 

お、その舗装道路にトカゲが出没! いよいよもって「ツアー」っぽくなってきた。

 

200mか300mなんですけど。

 

 

倉庫と管理棟でしょうか、立派な建物の上部にしっかり「BACARDI」と書かれています。

 

 

私はこのパイプの下をくぐってタンクを見学するのかと期待しましたが、車はスルーして、手前にある展示棟に連れて行かれました。


長くなるのでここで一旦切って、続きは次回に。