ケニアで唯一(←ウソ)の梯子酒 | Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

Que sais-je? ク・セ・ジュ――われ何を知る

エルサルバドルに単身赴任中(7/15~8/5一時帰国)。
気候が良く日本より健康的な生活を送っています。
ドライブ旅行をぼちぼちしていますが、
この国で最も注意すべきは交通事故。
今や治安以上に大きなリスクです。

なおヘッダーは2020年に新潟県長岡市にて撮影。

ケニア滞在も最後の月(2022年3月)になって、最初で最後の梯子酒をしました(……というのは記憶違いでした。下記参照)。とは言っても2軒だけですが。

3月7日(月)。職場に出勤して、帰りに日本料理のハル (HARU) でいつもの刺身盛り合わせ、かっぱ巻きと白ワイン。ワインはチリワイン、カッシェロ・デル・ディアブロ (Casillero del Diablo) のソーヴィニョン・ブランをボトル1本。あまりに同じメニューばかり頼んでいるので、今回は写真を撮っていません。写真は例えばこの記事に載せています。

更にいなり寿司を追加しましたが、これはかなりしょっぱくて今一つでした。

隣りのテーブルに中国人の男2人女2人、というより2組のカップルという感じです。私は若い彼らに興味を覚えて質問したところ、河北省から建設関係で来ているとのこと。当地には7年住んでいて、この店には月に2回くらい来るとのこと。ナイロビ生活の先輩であり、HARU の常連中の常連でした。彼らの間では多少は会話をするものの、食事以外では基本的にそれぞれが各自のスマホをいじっています。このような光景は、何も中国人に限ったことではなく、今や全世界でそうですが。

私の2、3の質問に対しては、笑顔ながらも、聞いたことのみ答えてそれ以上の言葉を続けない男性。カップルの仲やスマホいじりをあまり邪魔すべきではないと思ったので、関心はあったものの、それ以上、質問を続けませんでした。

で、そこそこ(かなり?)酔って勢いのついた私。ケニア生活も残り少ないので、この貴重なイブニングを大切にしたいと思って(←言い訳)、せっかっくだからもう一軒寄ってみようと思ったわけですな。

タクシーを呼んで行った先が同じカレン地区にあるスピキジ (Spikizi)。白ワインの続きをして、レバノンのつまみを食べ、メキシコ人女性の店主にもう一回スペイン語で挨拶したいと思いました。

しかし行ってみたら休業日。

そこで同じタクシーに乗り直して、もう一つの候補であったケ・パサ (Que Pasa) に向かいました。この店はカレン地区に住み始めて間もない頃に来て以来、実に1年振りです(お、その記事を見たら、その日も梯子しており、やはり2軒目に来ているではないか!)。

前回は、店内の写真を撮っていいかと従業員に露骨に聞いてアウトでしたが、今回はその反省を生かして、「他の客は撮らないから」ということを強調して聞くと、「マネージャーに聞いてみる」と。そしてOKをもらえました。

 

 

私の座っている席から撮ったバーカウンター。ね、雰囲気あるでしょ?

 

 

月曜日で空いていたということもあり、私のいた一角には他の客はおらず、このように室内の写真も難なく撮れました。ね、いい雰囲気でしょ? 店内全体でも数人しかいません。静かでいいです。

 

 

1杯目には1年前の前回と同じくウィスキーのグレンフィディック (Glenfiddich) 15年(シングル1,000シリング、1シリング=約1円)を。そして2杯目に、卓上ポップに出ていた写真のタンカレー・ラングプール・ラブ (Tanqueray Rangpur Love) なるカクテルを、一番上に書いてあったという理由だけで注文。700シリング。後で調べたら、タンカレー・ラングプールはジンの銘柄で、ムギオのお酒探訪というサイトに詳しい説明が載っていました。ラングプールというのは柑橘類の一種のようです。

卓上ポップによると、これをベースにして、クランベリージュース、オレンジジュース、ラズベリージュースで作ったカクテルとのこと。「Love」というだけあって、ちょっと甘酸っぱく、心持ち渋い恋の味がします。

残り少ないナイロビ・ナイトをいと惜しむのにも適した味です。

 

 

1月のコロナ「第6波」がサアーッと引いて以来、3月にはかなり落ち着き、日々の新規感染者数も10人とか20人くらいになってきました。政府の規制も翌週の11日に緩和され、屋外のマスク着用義務は解除、室内は「推奨」になりました。

街の人々の様子も一気に変わり、「屋外ではマスクを付けている人もいる」程度になった3月ですが、このように店内では引き続き感染対策の掲示が掲げられています。平易な英語ですが、一応訳を付けておくと、「1.5メートルの距離をとって/手を洗うか消毒するかして/マスクを付けてください。コロナのリスクに留意してください」。

 

 

雰囲気のあるテーブルです。

さて、帰りのタクシーでの会話。私が「この車はトヨタかスズキか?」と聞くと、運転手、「トヨタだ」と。「そうか、私はトヨタの国の人間だ」。

自宅に着くと彼は「ちょっと待って」と言って、いきなりボンネットを開けます。「何だ何だ」と思って彼の示した指先を見ると、そこには、「エンジンクリーニング 12か月毎または5,000km毎」と書かれたシールが貼ってありました。彼に頼まれて翻訳してあげたら、たいそう喜ばれました。

ちょっとはウーバーの客評価は上がったでしょうか。

ちなみに、この記事を書いているのは帰国後の4月。(運転手が付ける)客評価の最終結果は5点満点の 4.71 でした。(客が付ける)運転手評価は大抵4.9台なので、それと比べるとかなり低いですが、他の日本人に聞いても大体4.7前後なのだそうで、そういうことなら、これはまずまずと言ったところなのでしょうね。

最後まで客評価を気にしている私でした。