GREのVerbalで、私の勘が当たっていた部分は、多分、全く根拠のないことでもないと思います。
語源を中心に単語をおさえていくのは語彙拡張に有効な、いい方法だとは思います。
実際そうして覚えていくべきだとも思います。
しかし、GREレベルともなると、未知の単語を語源から推理するという方法は通用しません。
前の投稿で言及した塾の先生は、語源による解説が極まって、果ては単語の音と意味のおぼろげな関係まで説明していました。
その説明が当てはまらないものも多いのですが、単語の数が増えていくに連れて、
ある程度はそれに基づく勘が養えそうに思えてきました。
例えば、m-で始まる単語は、閉塞、不明瞭、湿気、水といったものに関係する語が多いです。
mire, moor, myopia, murmur, mutter, ....
などです(意味は辞書で調べてください)。
反対に、g-, j- で始まる語は、陽気さ、騒がしさに関係することが多いです。
(gloomy などのように例外はいくらでもありますが)
これに部分的に関係すると思われますが、擬音語に発祥する動詞が、英語ではたくさんあります。
babble, bubble, gargle, shriek, …
日本語のいわゆる「わんわん言葉」は、英語では、この擬音語が語源の動詞に対応することが多いようです。
従って、これらは発音が似ていると、意味も似ていることが多いです。
scream, shriek, squeak, squeal, strident, shrill, shrewish(あとの3つは形容詞), …
意味はそれぞれ多少異なっており、また上の中には必ずしも擬音語が語源でないものもあるでしょうが、
とにかくこのような類推がかなりきくのです。
もちろん、このような推理を過信することなく、単語を愚直に暗記する、という地道な努力は不可欠でしょうし、その積み重ねがあってはじめて、このような推理も冴えてくるのだと思います。
私は音韻学者でも英語学習のエキスパートでもなく、ただの一受験生ですので、科学的な裏づけもせずに、あまりでしゃばったことは書けませんがね。