「 転校生? 」
コーヒー牛乳を飲みながら僕はクラスメイトの女子に言った。
「 うん、北海道から来るんだって。今日このクラスに来るらしいよ 」
「 へぇー、北海道からなんて凄いね 」
僕は窓の方に顔を向けながら答えた。まだどこか寒さを残す四月の春。
僕もちょうど中学三年生になり、今年は受験生だ。
昨日、親がいろんな高校の参考書を買って、僕の部屋に置いて行った。
ちゃんと読んどけ、なんて言われた。
でも、どうしてだろうか・・・・、僕は何もやる気になれなかった。
勉強は元々好きではないが、受験となれば話は別だ、と思っていた。
そんなふうに中学二年の時は思っていた。
けど、三年になった所で、僕の心は受験という誰もが向かう方向に向いていなかった。
高校に入る事が大切である事は分かってる。
でも、何故か、僕の心は・・・・・。
どこか、皆とは違う方向に向いている気がした。
でも、それがどこに向いているのか、僕自身も分からない。
三年になれば、親は今まで以上にうるさくなる。
こんな事を言った日には、きっと叱られてしまうだろう。
「 女の子だって 」
/続く