神の想い 第一章 | つっつんライトニング軍曹のブログ

/2


家を出て一時間、ようやく旧都市に到着した。

ここは新都市と違い、あまり人がいない。

簡単に言い表せば新都市が街、旧都市が村だ。

私は周りを見ながら村の中を歩く。

今日は得に旧都市に用事があった訳ではない。

でも、何故か急にこの村にある神社に行きたくなったのだ。

「神の家の娘が、神の眠る場所に行くなんて・・・・おかしな話ね・・・・」

不思議な事に、この村にある神社には名前がない。

小さい頃、まだ母が生きている時にどうして名前がないのか聞いた事はある。

でもそれは母にも分からなかったらしい。

そんな昔の事を考えながら歩いていると、もう神社の目の前に来ていた。

この神社はそれほど大きな神社ではない。

ただ一体、神の像が置かれているだけなのだ。

私は短い階段を一つ一つ上って行く。

「あれ・・・・・」

神の像がある所についた時、そんな声が聞こえた。

私は声のした方に顔を向ける。

そうやら先客が居たようだ。

「こんにちは、神様にお祈りにでも来たのかな?」

私は柔らかい笑顔でツインテールの少女に話しかけた。

「え?い、いえ・・・・その・・・・・」

その少女は慌てるように言った。

私は彼女の側まで行き、神の像に目を向けた。

「貴女は、この神様の名前、知ってる?」

「いえ・・・・知りません・・・・」

少女の声はとても弱弱しかった。

「ねぇ、貴女は何を怖がってるの?」


/続く