Shudder Log -18ページ目

Shudder Log

* このブログの内容はすべてフィクションであり、実在の人物や団体とは一切関係ありません。

でもやっぱりJaelivinとかチーム英語とか呼んじゃう。
Elvin状態でJS乙、仲良しJaeliと苛々KE、EL蚊帳の外でJaevin、どれでも可。
 
* 2013-04-13追記。
画像だけ見て早とちった。
KEはメンバーじゃないのか。
ってことはJaelihoonとかSoojaeliの可能性もあるんじゃないか。
Plastic Treeの真っ赤な糸。
次のライブのソロで歌わないかな。
 
世界が間違ってる、と言われる可能性があるとしたら、もう一人はたぶんYHで、当然JJ視点で、でも結局ああなった訳で。
この世界は間違っている(そして自分はその間違った方の世界に属している)っていう暗いオチ。
Hanchul前提Sichul。
SWの後ろ暗さの無さについて。
パラレルではないけど、イメージソースは清水玲子の「秘密 ―トップ・シークレット―」の1999年回。
想い人はHCじゃなくてもよかったかも。
続きは無い。
 
* 信仰を傷付ける意図はありませんが、そう取れる内容を含んでいます。ご注意ください。
 
 
 ***
 
 
――― When the Lord closes a door, I will open a window for you.
 
 
膝の上に跨って見下ろしたシウォンは、俺の影の中に居た。
頭を傾けて光が当たるようにしてやると、眩しそうに目を細めた。
 
「で、俺にどうしろって?」
 
シウォンは真顔のまま、いつものように言った。
 
「祈りましょう」
「言うと思った」
 
予想通りの言葉に笑ってしまう。
笑った自分に苛立って俺が唇を噛むと、嗜めるように長い指が触れた。
 
「傷になりますよ」
「わざとやってんだよ」
 
それでも血が出る前に力を緩めて、代わりにキスをした。
噛み付くように乱暴に口付ければ、シウォンもそれに応える。
思う存分に舌で侵しあって、息をつくように離れた。
目の前の整った顔は、少しも動揺していない。
 
「俺のことが好きなクセに」
 
腹立たしくなって、挑発するつもりで言えば。
 
「もちろん愛してます。だから言ってるんです」
 
笑みさえ浮かべて応える。
 
「次の日曜は、教会でデートしましょうよ」
「笑える」
「オレは本気です」
 
俺は大げさにため息をつく。
 
「祈って、この現実が変わるか?」
「ヒョンが望まないなら変わりません。変わらないことを受け入れられるように祈るんです」
 
変わらないこと?
あいつが居なくなったこと?
それなのに俺はまだ生きてて、また誰かを好きになりそうなこと?
 
声が震えているのが自分でも分かった。
 
「――― 俺が、どれだけ」
「分かってますよ、でも」
 
シウォンの顔が僅かに険しくなる。
 
「どれだけ思っても手に入らないものがある」
 
言葉を搾り出すようにゆっくりと言う。
聞き分けのない子供に言い含めるように。
俺に向かって。
自分に向かって?
 
「だからオレは、自分にできることは何でもしたいんです」
 
愛する相手に触れることを。
手を繋いで、口付けて、身体を重ねることを。
手に入れてはいけないものだと言うのか。
 
「ヒョンにも、手にできるものを諦めて欲しくない」
「手にできるものってなんだよ」
「心の平安です」
 
俺の顔は今、ひどく歪んだに違いない。
 
「手に入ったか?」
「ええ」
 
どれだけ、と言うほど望んだものと引き換えにして。
それでも生きていかなくてはいけない。
この男には何の落ち度もないのに。
ただ好きになるのが同性だというだけで。
 
「そんなの悲しいだろ」
「悲しくはないです」
 
俺はシウォンの言葉を無視して続けた。
 
「もしお前が悲しむようなことがあったら」
 
俺みたいな奴じゃない。
この男を悲しませるようなことがあったら。
 
「それは、世界の方が間違ってるんだ」
 
冒涜的なことを言ってる、と思っただろうか。
お前は、そんな俺のために祈るだろうか。
そしたら俺は祈るお前の代わりに。
お前を悲しませる世界を罵倒してやる。
 
「許されなくていい」
 
額を押し付けて、目を伏せる。
頬に伝う水滴を、シウォンのキスが舐め取った。
 
「俺は赦されなくていい」
 
俺はまた下唇を噛んだが、涙は止まらなかった。
ギリ、と歯に力を込めると、やがて血の味が広がる。
 
「ヒョン」
 
シウォンが低くした声で言う。
 
「傷になります」
「だからわざとだって」
 
俺は口角を上げた。
 
「思い出せよ。この傷跡を見る度に」
 
首を引き寄せて、視線をまっすぐに合わせる。
 
「俺を抱いたこと」
 
そう言って、俺はシウォンの身体を押し倒した。

夜の闇から浮かび上がるように現れた白のアウディは、僕の前で滑らかに停車した。
助手席に乗り込むと、運転手であるシウォン兄は笑った、
ように見えた。
 
「お待たせ」
 
その顔を見て、思わず呟く。
 
「マスクなんて珍しい」
「うん、ちょっとね」
 
シートに座ってドアを閉め、シートベルトを締める。
膝の上には自分の鞄と、エコバッグ。
 
「その中、何が入ってるの?」
「ご飯作ろうと思って」
 
食材を買ってきた。
何を作っても、シウォン兄はきっと美味しいと言ってくれるだろうけれど。
冷蔵庫に何もなかったら、作ることもできないから。
 
「リョウクの手料理、久しぶりだな」
 
マスクをしたままでも破顔したのが分かる。
 
「楽しみだ」
 
ギアがドライブに入って、車は止まったときと同じようにスムーズに走り出す。
シウォン兄の家までは、ここから十数分だ。
――― あの建物を「家」と呼べるなら。
 
ハンドルを握るヒョンは、楽しそうだった。
その横顔はマスクに隠され、僅かに見える頬に。
 
「あ、髭?」
 
声を出すと、シウォン兄はちらりと僕を見た。
 
「バレちゃった?」
「伸ばしてるの?」
「うん。今度の役でやるかもしれなくて」
 
きらきらと少年のような目が輝く。
 
「明日の衣装合わせで試すことになってるんだ」
「なるほど」
 
シウォン兄にはきっと似合うだろう。
男らしい顔立ちに、整えられた髭。
童顔な自分とは大違いだ。
 
「僕は髭はキライ」
 
ため息をついて視線を逸らした。
 
「似合わないかな」
 
まだ楽しげな声で、シウォン兄が言う。
 
「ヒョンは似合うよ」
「まだ見てないのに」
 
クスクスと笑うヒョンに、僕は唇をそっと噛んだ。
整えるのは明日でしょう。
でもきっと、無精髭だって似合ってしまう。
 
「僕には似合わない」
 
ただでさえ自分の体毛には苦労させられている。
 
「髭なんて生えなくていいのに」
 
ため息を吐いて、ふと我に返る。
つまらない愚痴。
コンプレックス。
シウォン兄の前で言うようなことじゃないのに。
 
そっとヒョンの様子を伺ったが、マスクに隠された表情は読めない。
 
別にいいけど。
呆れるなら、それでも。
 
二度目のため息を飲み込む。
――― 今夜は楽しくなるはずだったのに。
 
顔を背けて外を見ると、もう住宅街の中だった。
白のアウディは、ほどなくしてヒョンの「家」に着く。
地下の駐車場に滑り込み、タイヤを鳴らしながらゆっくりと停車する。
 
「到着しました」
 
シウォン兄の声を聞き、僕はシートベルトを外す。
ドアを開けようとしたところで、名前を呼ばれた。
 
「リョウク」
 
振り向けば、目の前にはマスクを外したヒョンの顔。
珍しく髭を生やした、しかし変わらない優しい表情で。
シウォン兄は僕に口付けた。
 
「チクチクする?」
 
唇が離れると、ヒョンは柔らかな瞳のまま言う。
 
「うん」
「ごめん。でも、もう一回」
 
そのキスは最初のキスよりも深くて、その分余計に髭が当たった。
二度目の口付けの後、僕は言った。
 
「やっぱり、髭はキライ」
 
痛いキスなんて嫌だ。
その意味がシウォン兄に伝わったかどうかは、僕には分からなかった。
分かったのは、それを聞いたヒョンの笑顔が、さっきまでの心の澱をウソのように溶かしてしまったことだけだった。

Jaemin? Joongshim?
久宝留理子の「早くしてよ」。
昔々の思い出。
YHは怒らないから。
JaeminじゃなきゃGdybかな。
JJってそのうちヒゲ生やしそう。
日常的にじゃなくってグラビアとかで。
JSは一番なさそうで、やるとしたらJJかYCで、まあYCはドラマであったみたいだけど。
 
あとDH。童顔を隠すために。
でも童顔の人がヒゲ生やすと余計に童顔なのが分かるんだけど。
その次にELとJSかな。
 
そしてHCかKB…というかこの2人生やしてたよね。
SWとDHも似合うと思う。

二つの掌が音もなく俺の頬を包んだ。
その手は滑るようにゆっくりと下がり、喉で止まった。
 
「辛い?」
 
横から覗き込んできだジェジュン兄は、思ったよりも不安気ではなかった。
 
「平気だよ」
 
そう返せば、笑みさえ見せる。
 
「よかった」
 
それはきっと、もちろん。
あの赤のお陰。
 
「もつよ、あと二日」
「うん」
「大丈夫」
 
首から手を解き、背もたれを乗り越えて、ジェジュン兄はするりと俺の隣に座った。
 
「早く治りますように」
 
腕を俺の肩に回し、もう片方の手で喉を摩る。
 
「あんまり触られると苦しいんだけど」
「あはは、ごめん」
 
さらに口角をあげて、ヒョンは手を離す。
 
「大丈夫だね」
 
揺れる瞳に、ようやく宿る感情。
 
「大丈夫だって言ってるでしょ」
 
抱き寄せれば、首元で笑う気配がする。
こんなときにさえ笑って見せるのは、この人の治らない癖。
それを見た俺たちがどんな気持ちになるのか、決して気付かれてはいけないけれど。
 
「ヒョン」
「うん?」
 
ヒョンは顔を上げ、無邪気に微笑む。
俺は目を閉じずに、その唇を啄んだ。

指が画面に触れると、シャッター音が響いた。
 
「盗み撮りばっかりしてないで、自分のセルカ撮ったら」
 
キソプはそう言って、再びシャッターを切る。
 
「今は撮ってない」
 
答えると、ようやく顔を俺に向けた。
 
「自分を撮るの」
「別にいい」
「セルカあげると、ファンの子たちが喜んでくれるよ」
 
それはキソプだからだ、という言葉を飲み込んだ。
 
「俺、セルカ下手だし」
「練習しないとうまくならないよ」
 
キソプは立ち上がって、俺の腕を取った。
 
「ここに座って。僕と同じように」
 
言われるままに俺が座ると、スマホを構える。
 
「前と横から光が当たるからキレイでしょ?」
「まあ、そうかも」
 
画面に映った自分を見れば、なるほど悪くない。
 
「じゃあ、笑って」
「笑うの?」
「セルカの基本は笑顔です」
「ハイ、センセイ」
 
笑顔を作ると、シャッターが切られる。
撮った写真を確認し、キソプは頷いた。
 
「いいんじゃない?」
 
そう言って画面を俺に見せる。
 
「今度はジェソプので撮りなよ」
「それ、俺に送ってよ」
「ダメだよ、僕も写っちゃってるし、撮ったの僕だし」
 
場所もアングルもキソプが決めているのに、自分で撮ったと言えるだろうか。
俺は仕方なくスマホを構えて、キソプを見た。
 
「一緒に入って」
「僕が?」
「教えてもらったって、ツイートに書くから」
 
少し納得していなさそうで、けれど素直に隣に座る。
キソプが入るように角度を調整して、俺は尋ねる。
 
「センセイ、これでどうですか」
「うん、OK」
「じゃあ撮るよ。1、2」
 
カメラを構えた手が揺れないように注意して、俺はキソプに口付ける。
その瞬間にシャッターを切って、写真に収める。
唇を離して横を見ると、驚き顔があった。
頬を赤くしたキソプを無視して、俺は画面を確認する。
タイミングも合っていて、ちゃんとキスをしているのが分かった。
 
「良く撮れました。センセイのおかげで」
「何するの」
 
見ればキソプは口を押さえて、まだ目を見開いている。
 
「この写真あげたら、ファンは喜んでくれるかな」
 
気にしない振りをして尋ねると、言葉を失って口を開けたまま固まった。
 
「あげないけど」
 
俺がそう言うと、少しだけ表情が緩んだ。
 
「構図から何からキソプが決めたから、自分で撮ったとは言えないよな」
 
眉間に皺が寄って、キスしてるからじゃないのか、と目が訴えてくる。
違うよ、キスしてるからじゃない。
そう答える代わりに、笑みを作る。
 
不意打ちに驚いてる顔を独り占めするためだなんて。
 
言ってあげない。

高校で教育実習をすることになったDH。
生徒たちに翻弄されるDH。
先輩教師に可愛がられるDH。
HMが体育、KSが美術、KEが英語。
JSは理系の人じゃないから国語かな。
代わりにELが数学で。
SHは…音楽?
 
女子生徒に大人気のKE先生とEL先生。
ときどき体育に参加しちゃうSH先生。
なぜか美術準備室に入り浸ってるJS先生。
 
実習期間終わって涙の別れ→数ヵ月後、そこには新任教師DHの姿が!で、エンド。

街灯から距離を取るように、下を向いたままキソプが歩く。
一歩、また一歩。
と思ったら今度は戻るように。
時折空を見上げると、揺れる髪に天使の輪が光った。
 
しばらくその姿を眺めていたが、様子が変わらないので、僕はついに尋ねる。
 
「何やってるの?」
 
キソプは顔を上げて、僕を手招いた。
 
「こっちきて、見てみて」
 
近付くと、キソプは地面を指差す。
 
「月で影ができてる」
 
見れば、確かにうっすらとした影があった。
 
「街灯じゃなくて?」
 
僕が言うと、今度は街灯を指差す。
 
「街灯がそっちで、影がこっち。月が、ほら」
 
上を見上げると、明るく丸い月が白く輝いていた。
もう一度下を見ると、街灯が作るにしては短すぎる影があった。
 
「本当だ」
 
沈んだ影の周りは、月明かりに照らされて淡い灰色にさえ見える。
 
「綺麗だね」
「でしょ?」
 
満足そうに微笑んだキソプは、それは美しくて。
 
「月光浴が似合うね」
 
僕は思わず言った。
 
「そう?」
「うん、似合う。キソプってあんまり地上の人じゃないみたいじゃない」
 
続けた言葉に、キソプの頬が膨らんだ。
 
「それ、どういう意味?」
 
僕は笑って弁解する。
 
「天使みたいだよ」
「そういう意味じゃなかったでしょ」
「そういう意味だよ」
 
不機嫌な顔を愛しく思うのは、あまり健康的じゃないだろうか。
 
「本当だって」
 
僕はキソプに抱きついて繰り返す。
 
「僕には本当に天使みたいだ」
 
回し返された腕の主は、でもまだ不満そうで。
さらに愛しさが込み上げた。
 
「なんか馬鹿にしてない?」
「誓ってしてない」
「どうかなあ」
 
疑い深い天使は、笑いを堪える僕を怪訝そうに見た。
 
「信じてよ」
 
逃げられないように抱きしめて、僕はキソプにキスをする。
ほとんど音だけの軽いキス。
 
「愛してるよ」
 
顔を離し、それでも絶句してしまったキソプに告げれば、天使は頬を染めて、うつむくように頷いた。