#211 冗談、だけど本音 | Rie's messages

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初心者の頃から、家族、介護士、ケアマネとしての、介護の体験談をエピソードを交えて書いています。何を見てどう判断しているかなど、ヒントになればと思い書き始めました。

 

 冗談、だけど本音口笛

 

こんにちはニコニコ

先日遊びに来てくれた友人の一人は、私のこのブログを時々見てくれているようで・・・。

 

今回「久々に見たけど、笑った~」とLINEが。

加えて、その時に出た話、書いて~とのリクエストがありニヤニヤ

 

書いてみようかな?と思いまして、

 

今回はそんな話です。

 

タイトル通り、

居宅ケアマネの本音・・・ですね。

 

冗談とはいえ、ほんと、そうなんだよ~というお話です。

 

その一つ、

ご家族とのやりとりのタイミングについて。

 

居宅介護支援事業所(ケアマネのいる事業所)では、介護保険上の他のサービス同様に加算なるものがあります。

 

多くの事業所で算定しているであろう

特定事業所加算、というものです。

その中にも種類(ランク)はありますが、共通して言えること。

 

24時間の連絡体制です

 

この文言・・・どうなんでしょうかね?

 

私の働いていた事業所も同様の加算を取っていました。

 

居宅のケアマネの方は、必ずと携帯(スマホ)を所持しています。会社支給の物です。

 

私もそうでした。

ただ、私の場合は兼務だったこともあり、基本的には事業所に連絡してくれた方が早いからと伝え、携帯にかかってくることはまずありませんでした。

 

また、契約締結の際に、この24時間体制については、

いつでも電話に出られるわけではないため、着信に気付いた時点で折り返すこと、

体調が悪いなどの場合は、かかりつけ医が開いている時間はかかりつけ医へ、夜間などは直接救急車を呼ぶなど、ご家族やご自分の判断で動いてもらった方が良いこと、などを伝えていました。

緊急時も連絡の流れのついても確認をしていました。基本は利用者さんご本人の体が第一なので、こちらへの連絡は落ち着いてから良いと伝えていました。

入院などされた場合には、ケアマネが私であることは伝えてほしい。それさえしてもらえれば、必ず病院から連絡が来るので、慌てなくて大丈夫という主旨を伝えていました。

 

更に言うならば、もともと私は医療職上がりのケアマネではないですし、私に相談されてもその場にいるわけでもないし、命を助けることはできなから、とはっきり伝えていました。

 

これらを踏まえて上での話ですが、

 

先日のケアマネの友人の話では、

 

「それって今じゃなきゃだめってことじゃないよね?」とか

「自分が伝え忘れないように、今電話してきたよね?」とか

大して急ぎではない電話が、普通に夜に来るんだそうです。

 

ご家族側からすれば、

「よし、必要なことをちゃんと伝えたぞ」とすっきりした気持ちになると思いますが、

 

ケアマネ側からすれば、

その電話に対応することは、仕事スイッチを入れる、ということになるわけです。

 

一旦入れたスイッチをまた切る作業、これ結構嫌な感じです真顔

 

ほんと・・・

 

私も休みの日に急ぎでもないのに、上司から電話がかかってきたときには、切った後に

「今の電話、明日で良かったよなぁ。ただ自分が忘れないうちに言いたかったんだろうなぁ」と思ったものです。

 

こういう時間外という配慮って、人それぞれ価値観が違いますし、なかなかです。

 

便利な世の中が故の、ね。

 

そこで、出た話。

 

私:「訪問介護みたいにさ、夜間早朝加算とかあるといいよね?勤務時間外に急ぎでない連絡とか安易にされないようにさ?」

 

すると友人A

「そうだね、〇回そういう連絡を夜間早朝にして来たら、料金発生します、とかね」と。

 

私の内心:やはり〇回と基準を設けるあたりがやさしいな。

 

そして、友人B

「なんか、そういうタイプの加算欲しいね。傾聴加算とか名前つけて、毎回の訪問にかかる時間があまりにも長い人には加算つくとかね」と。

 

私:「話の要点をまとめられない人、あっち行ってこっち行って、最終的に質問の答えが返ってくる人とか、そういう話まとまらない人に対しても何かあるといいよね」

 

もう完全にこの辺りになると、本音から出ている冗談と化していますニヤニヤ笑

 

でもこれらの感覚って本当に、ケアマネによるんですよね。

 

私の訪問に関する価値観は、大して変化がない方の場合、1件あたりせいぜい30分かなと思っていました。短い人は10分程度で帰っていましたし(家族が忙しいなどの場合、長居すること自体が迷惑になるケースもありますし)、老夫婦のみ、あるいはお一人暮らしの方の場合には、話を聞いてもらう機会も少ないだろうと思い、余裕をもって時間設定をしていました。

 

話を聴くのも仕事、と思っていましたので。

 

ただ、これは兼任で半分程度に満たない件数だった私だからできたのかも?とも思います。

 

40未満が45未満に増えているこの状況で、訪問については条件により緩和されているようですが、実際に条件とされているテレビ電話を、お年寄りが使いこなせますか?

ご家族だって、普通に考えれば50代以上ですよね。

使いこなせますかね?

 

その機器、誰が買うんですか?

誰が設定するんですか?と思いますよね。

 

しかも、ケアマネからすれば、やはり生活環境とその方の様子を実際に見ることで気付けることって結構あるんですよね。

ご家族との話の中からヒントを得て、具体的に話してもらうことで変化の予兆に気付く、なんてこともありますしね。

 

なんて非現実的な条件設定なんでしょうか。

 

こういうのを机上の空論というんだと思います。

 

以前、他のケアマネともこの話をしましたが、

なんなら、国が介護保険認定をしたご家庭すべてにその機器の提供と設定をして、ボタン一つですぐ話せるようにするとか、自分たちでなんとかしたら?と思います。

 

ま、前述の通り、便利になる一方で気軽になんでも連絡が来るという結果になる場合も考えられますし。

 

総合的に考えれば、ただ単にケアマネの負担が増えている、という事実のみですね。

 

そんなわけで、今もまさに頑張っている居宅ケアマネの皆さんには、エールを送りたいですし、これ以上頑張らないで~!!と思います。

 

そして、今後ケアマネを目指そうと思ってくださっている方々には、無理ない範囲でお願いします、とだけ伝えたい。

 

私も老後は心配なので、ケアマネは増えてほしい!と思いますのでニヤニヤ