#208 体験談④(通リハ) | Rie's messages

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初心者の頃から、家族、介護士、ケアマネとしての、介護の体験談をエピソードを交えて書いています。何を見てどう判断しているかなど、ヒントになればと思い書き始めました。

 

 通リハ体験談

こんにちはニコニコ

 

さて、前回の続きです。

 

骨折部位は腕とお伝えしていましたが、正確には橈骨遠位端骨折と言いまして、バランスを崩して床に手をついた時に骨折するとされる手首の部分です。

 

 

その後の受診で、利用者さんは肘下~掌にかけてギプス固定され、三角巾で腕を吊って過ごされていました。

 

そのため、排泄は、ご本人が時間をかけながらなんとか自立しているという状態でしたが、更衣(特に上衣)には介助が必要となり、明らかにご家族の負担が増えていました。

ご家族も本人が痛がるため、どこまで手を出していいのか、怖い・・・と話されていましたので、介助方法についてもこちらからお伝えしました。

 

幸い、徐々に利用者さんもご家族も介助に慣れた様子でした。

 

さて、ギプス固定をされて1か月強経ったあたりかと思います。

少しずつ今後のリハビリの目途など見えてくるのかな?と思っていました。医師にリハビリの開始時期・内容などの確認をする必要があるわけです。

 

ただ、デイからもご家族にそのアプローチがされていなかったようで・・・。

 

私からご家族に、

「今後、先生から許可が出ればリハビリしていくことになると思いますが、そのあたりの話は先生やデイとされていますか?」と確認しました。

 

ご家族は、「そうですね、先生にそろそろ確認してみます」と。

 

その後、まだ軽く手先を動かすことは良いが、重いものを持つなど負荷がかかることは禁止、との指示があり、更に様子を見ていました。

 

こういうアプローチもですね、結果私からするという・・・

何のために電話してんのかな~?という感じえーでした。

 

そして、それから更に時間が経過した際、デイから、

「ご家族がリハビリについて先生がギプスが外れたらOKと言われたようなんですが、詳しいことがわからなくて。先生に確認したいんですが、そちらから聞いてもらえます?それか、ご家族から聞いてもらいます?」などと言われました。

 

もちろん、ケアマネから聞けるんですよ。

いいんですよ、ただですね・・・

私はリハビリ専門職ではないわけで。

直接リハから聞いた方が具体性もあって話が早いだろうと。

しかも、受診先は施設の系列病院で、聞きやすいわけでチーン

 

そのため、

「リハ職から直接聞いた方がいいと思うから、管理者(もともとリハ職)から聞けば?担当の先生もすごく感じの良い先生だって聞いてるよ」とデイへ投げました。

 

このリハが始まるまでの間、

自分たちで確認しようともしない、

事故以前と全く同じリハしかしていない、というありさまでした。

 

ですので、更にデイの相談員には

 

「事故が起きたことは、今となってはどうしようもないけど、

後遺症を残さないようにするためにアプローチすることが、

今できることの一つでしょ?家族にこちらで直接医師に確認させて頂いてもいいですか?って聞いて、どんなリハビリをしていくのかを含め、ご家族に説明した方がいいと思うよ」と伝えました。

 

その後、医師からの許可を得た段階で、可能な範囲からリハビリを開始し、

結果利用者さんは特に目立った後遺症もなく、生活面でも自然に骨折した腕を使って過ごせるまでになりました。

 

治療費については、後日すべてお支払いをしたようです。

 

また、骨折を機に介助量が一時的に増えたことや認知面の低下もあったことから、デイの利用頻度を増やして対応しました。その増加分を含め一時的に料金の請求はしなかったようです。

 

このこと以来、まあ、正直それ以前にも思ってはいたわけですが・・・

 

新規の人、うちのデイに紹介したくないなぁ、こんな対応しかできないところなんて、とてもじゃないけど何かあった時に利用者さんに迷惑かかるわ・・・と更に強く思うようになりました。

 

自分が勤める施設のサービスの質が悪いと、本当に悩みます。

利用者さんやご家族からすると、ケアマネのあなたがいる施設であれば、何かあれば対応も早いだろうし、大丈夫なはず!!と思われるわけです。

情報共有しやすい、という観点で

 

私自身ももちろん何をどこまでできているか自信はありませんし、これで良いのか?と何かあるたびに自問自答、反省を繰り返してきました。

 

利用者さんやご家族からすると、良くも悪くもケアマネというフィルターを通して、施設全体を見るわけで。

本当に難しいと思っていました。

 

ですので、

私はいつも自分の施設のサービスについては、良いところよりも私から見て不足している、改善が必要と思われる部分についてしっかり伝えるようにしていました。

 

端的に言うと、悪口ですね・・・(笑)

 

それでも、あなたのいるところなら大丈夫でしょ!と言われるわけです。ほんと、違うんですよ~、本当にだめだめなところがいっぱいあるんですよ~!!と思っていました(←更に強く、だめだめなところだなんて言えませんから)。

 

情報共有もそうです・・・

こちらは伺ったことは逐一デイやショートに伝えてますよ~

でもね、あちらからは必要なことすら報告ありませんよ~

と思っていました、ほんと。

 

ですので、居宅のケアマネは

ケアマネ独立型のところか、

質がしっかりしている事業所併設かでなければ、

メンタルがきついです。

 

利用されるたびにドキドキします、ほんと。