通リハ体験談
こんにちは
さて、前回の続きです。
経緯は#205と共に↓をご覧ください。
ご家族から、
サービスについては、受診し今後の目途がある程度経ったところで、調整などの相談をしたい、それまでは現状のままでというご希望があり、そのまま様子をみることになりました。
また、ご家族が遠方の方でしたので、
この事故で慌てて来られ、ご家族にもお仕事があることから、私とは電話でのやりとりのみとなり、受診がひと段落したところで
一旦帰られました。
※利用者さんと同居されている方は他にいますが、受診時は基本的には遠方の方が来られているお家でした。
そして、後日受診の時期に合わせて、改めて訪問しました。
そこで、
まずは今回の事故について、謝罪を伝えたところ・・・
ご家族から・・・
「あのぅ、ところで今回なぜこういう事故が起こったんでしょうか?説明はしてくれたと思うんですが、こちらも慌てていたところもあり、経緯がよくわからなくて・・・」と。
私:「えっ?事故の後にご自宅に管理者と〇〇長と男性二人で来たんですよね?」と聞くと、
ご家族「ああ、あの方々、管理者の方と〇〇長さんだったんですね」と。
内心「えっ?それも伝わってないってこと?ってことは、事故の経緯もろくに説明してない可能性もあるか?」と。
ここで、一つお伝えしておくと、
ご家族の理解力が??ということは全くない方です。
これまで私がやりとりをしていた中でも、トップクラスに利用者さん思いのご家族で、連絡はきちっとして下さる、どちらかというと細かい部類に入る方だと思います。
おかげで私はケアマネとして大変助かっていましたし、
そのご家族が経緯を理解していない→説明が甘い、としか考えられませんでした。
そこで、一旦。
私:「どんな感じで聞いてましたか?」と念のため確認。
ご家族:「なんか、迎えに行った時に、リフト操作をして、その揺れで車の中で転んで骨折したという感じで聞いてます。なんでリフトなのかな?と思って」と。
明らかに、こちらの人的ミスの要素が伝わっていませんでした。
ですので、経緯について報告を受けたことを、デイの対応ミスであるポイントを押さえて下記の通り説明しました。
まず最初のミス。
スタッフはなぜか?
車イス対応の方のように、その方をリフトに載せ、乗車してもらった。あとから、歩行者用のステップがでなかった?というような話もありました。
2つ目のミス。
利用者さんが座ったこと、シートベルトの確認をしなかった。
そして、声掛けもせずリフト操作をした。
リフト操作の影響で、車体が揺れた。
丁度その時、利用者さんは他のことに気を取られ腰を浮かせていた。
結果、転倒。
ご家族は、
「ああ、そういうことだったんですね。やっとわかりました。普段転ばないのに、なんで今回は転んだんだろうと思っていたので。これで理解できました。」と。
そして、「そちらにはお世話になっているので、だからどうこうということはないですが・・・」と。
私からは、
〇本来あってはならないことであり、人的ミスが要因と考えている。
〇経緯や原因の説明も甘いことがわかり、大変申し訳なかった。
〇痛みがあり、ご自宅での介助なども大変になっていると思うため、何かお伝えできることやサービス調整など一緒に相談できればと思う。
〇デイへは私から、ご家族は遠方から受診の付き添いのために都度来なければならないこととなり、時間もお金も負担が増えることになる旨、伝えている。
〇施設として医療費については補償するとは聞いているが、その他細かい話は伝達がないため、何かあれば教えて頂きたい。
〇医師の指示を確認しながら、今後リハビリを行い後遺症が残らないように私からデイへアプローチをしていく。
などのことを伝えました。
ご家族には、
「そこまで考えて頂いてありがとうございます」と言って頂きましたが、
私はとにかく、自分が働いている施設のこのずさんな対応に完全に不信感をもっていましたし、自分がなんとかこの利用者さんやご家族の負担が減る様に、今後動いていかなければならない!!という思いが強くなりました。
訪問後、ケアマネの管理者とデイへ、
ご家族は今回の事故について、経緯や原因など理解されていなかった。明らかに説明不足だと思う。本来口頭説明ではなく、書面などでしっかり説明すべきだ、ということも伝えました。
ですが、直属の上司からは「そうだよね~」という軽い感じの反応。
デイからは「伝えてますけど?」という冷ややかな反応だけが返ってきました。自分たちはすべきことをしました!という感じでね。
私からすると、説明というものは説明したという事実があればよいのではなく、理解された時点で成り立つと思っているので、
なんだその自信満々な態度は!と思ったことを思い出します。
加えて、その後度々整形外科を受診するわけですが・・・
受診日についてご家族から、お休みの連絡が事前に入っているわけで、デイでは日にちを知っているわけです。
なのに、
受診後、医師からのコメント、治療の方向性や目途など、確認を電話を入れておらず、
最初の数回は、私が直接電話を入れて確認していましたが、
途中からは、デイの相談員に
「あのね、今回の事故はそちらの人的ミスで起きたことでしょ?私が電話して確認するのは、ケアマネとして当然だけどね。
事の発端はそっちでしょ?ご家族の心象からすれば、デイから今回の受診はどうでしたか?と電話を入れてくれることで、ちゃんと気にかけてくれているって印象をもってもらえると思うよ。そういうの大事だと思うけど」と伝えました。
以降は、「そうします」とデイの方で対応してくれるようになりました。
起きてしまったことに対してもそうですが、やはりそのあたりの配慮って大きいと私は思っています。
こっちが言う前に気付け~!と思いました。
この話、まだまだ続きます。