決定打
嵐の前 の続きです。
それはちょうど1年前の正月に起きました。
1月3日。
酒が入るといつもに増して暴走する両親を避けるようにして
僕は理子の家で夕飯をご馳走になりました。
おいしいご飯とおいしいお酒で
親父さんとの会話も弾み、本当にいい席でした。
ご飯も済んでお茶をいただいていたとき
着信: 姉
いやな…予感がしました。
でも一応、何かあったのかも、と思い電話に出た。
それがそもそもの判断ミス。
姉『今日理子ちゃんの家でご飯食べたんでしょ?』
彗『おう』
姉『じゃあ理子ちゃんもそこにいるよね?』
彗『…』
姉『今から連れてきて』
時間はPM9:30
もう嫌な予感しかしなかったのに
僕は悪者になりきれませんでした。
彗『…分かった』
飲んでいたので姉が理子の家まで僕たちを迎えにきました。
家に着き、部屋に入ると
義兄 姉
↓ ↓
○ ○
彗→● 料
理→● 理
○ ○
↑ ↑
母 父
もうこの時点で怖い。
普通に怖い。
怖いけどどうしようもないからとりあえず座った
その瞬間
父・母「で、お前たちはどうするんだ?」
何がでしょう?^^^^^^^^^^^^
母「彗星も就職したし?理子ちゃんももう卒業でしょ?」
父「だからその…どうするんだ」
………?
でもこの時点で、というか、家に呼ばれた時点で理子はどんな展開になるのか予想できてたようで
母「だから!」
理「結婚―――――…ってことですか?」
父「そうだ。申し分ないだろう」
母「そうよ、理子ちゃんのためだけに会計士になんてなっちゃったんだし」
父「責任を取ってもらおうか」
男の方の親のセリフとはとても思えない。
母「同世代の中では収入もいいし十分でしょ?」
父「式はゴールデンウィークだな。お互い誕生日も近いしちょうどいいだろう」
母「そうね!そしたら夏には孫ができてるわよね!楽しみだわー!」
彗「理子は大学院進学が決まってるし俺も仕事が落ち着 父「もういい」
理子の人生も僕の人生も
決めるのは自分自身なのに。
こんな会話が小一時間は続いたでしょうか。
確かに両親は相当酔っていました。
でも――…
父「しかしあんた(理子)のおっかあはようできた人だなぁ!お前(理子)もそうなれよ」
母「それで理子ちゃんがウチの家事全部やってねー!」
………僕より6つ歳上の兄貴の彼女が
そろそろ結婚かって時期になると決まって兄貴をふるのは
こいつらのせいなんじゃないだろうか。
理子が何も言わずに話を聞いてるから
調子に乗ったんでしょう。
父「でもあんた(理子)はおっとうが悪いな。あいつは最低だ」
父「あんなもんとはなぁ!さっさと離婚しろっておっかあに言っておけ。」
父「独りでいいんだあんなもんは」
父「態度がでかい。先輩を敬う気が全くない。捨ててしまえ」
―――――…頭が 真っ白になりました。
真っ白になって、僕は何もできなかった。
理子の親父さんにしてもらったこと、もらったものが大きすぎて
父よりもずっと、僕にとっては父のような存在の理子の親父さん
節目節目で、僕の成長を自分の子供のように喜んでくれて
僕の失敗を豪快に笑い飛ばして、励ましてくれた親父さん
なにより理子が尊敬する親父さん
理子の耳に絶対届けたくなかったその言葉を
理子は最後まで父の目を見て聞いていました。
場が、色んな意味で凍りつきました。
さすがに母もまずいと思ったのでしょう。
顔が真っ青でした。
でもそんな空気を理子は
理「そうですよねー!失礼しました^^; ホント、うちの父、でかい図体して態度もでかいですもんお恥ずかしいです(笑)」
一瞬で笑いに変えました。
「父によく伝えておきます」と言わなかったのは
「父には言わないから安心してください」の意思表示。
絶対傷ついてるのに
傷つかないはずないのに
理子は笑って見せました。
敵わない
そう、思いました。
と、同時にこの日僕は
もう二度と家に帰らないことを、決めたのです。
それももう1時間で去年の話。
キレイさっぱり洗い流して
新たな気持ちで新年を迎えたいと思います^^
読んでいただいた皆様本当にありがとうございました!
皆様!よいお年をーヾ(@^▽^@)ノ
結局実家に帰ってる僕です!
あとがきにこの後のいい話書きますー!
今年のことは今年のうちに!ドロドロ書き終わってよかったー!
理子の家でまったり年越しです^^