飽きない関係の作り方 -147ページ目

彼女にしてはいけないこと2

絶頂だったはずなのに


彼女にしてはいけないこと  の、続きです。







『次のコには、強がらせちゃダメだよ?


  お互いが支え合える関係じゃないと、片方が苦しくなっちゃうから』







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理子は弱音を吐かない。


みんなが嫌がるコトを、彼女は嫌な顔ひとつせず、率先して、それをする。


愚痴も聞いたことない。


理子の泣き顔なんて見たことなかった。





だから理子は、大丈夫だと思ってたんです。






部活で、ある問題が発生しました。


その問題は、理子が1人で背負う形で、収拾がつきました。





相当大変なはずなのに


理子は愚痴ひとつ言わずに、頑張ってた。


自慢の彼女でした。





その、数日後。


1人の女のコが、突然部活に来なくなりました。


連絡も取れない。


副部長だった理子は心配して、そのコを教室まで迎えに行ったんです。






僕もついて行った。ら。


真っ暗な教室で、1人、泣いてるんですよ。彼女が。


そっと教室に入っていった理子。僕は廊下で待ってた。






「やっちゃん。どうした?大丈夫?」


「………」


「なんかあった?よかったら聞くよ?」


「…なんか…ちっちゃな…っ嫌なこと…がっ……いっ…ぱい…重なっちゃって…」


「うん」


「朝…彼氏からおはようメール…来なく…て」


「うん」


「…それ…から…お弁当…に…嫌いなおかず…入ってて」


「うん」


「み…んなの前で階段…から落ちそうになっ…て」


「うん」


「…英語の小…テスト…が…抜き打ちだったの…」







「そっか、イヤだったよね?そうゆう日もあるよね


  今日はもう帰りな?ゆっくりお風呂に入って、イヤなコト忘れちゃえ♪


  もう暗いけど、一人で大丈夫?帰れる?」


「うん、ありがとう、ごめんね」


「明日、部活の前に、また来るね?やっちゃんいないと淋しいから」


「うん♪また明日ね♪」






もうね。存分に突っ込んでください。





は?と。





バカじゃねーかと思うことでしょう。


それでも理子はやっちゃんに最後まで優しかった。


絶対理子のが大変な状況なのに。






でもね。


やっちゃんよりも大バカ者が


いたんです。






その日の帰り。





「今日はちょっと、疲れちゃったな…胃が痛いかも…」


「ん?あーあの問題?どうなりそう?」


「まぁできる限り頑張ろうと思ってる」


「てかそんなコトよりさー、やっちゃん大丈夫かな?」


「え?」


「だってさー、泣いてたじゃん?心配だなー。」


「あー…そうだ…ね」


「ま、その点理子は心配ないよな!彼氏として、ラクでいいよ(笑)」


「それどうゆう…」


「理子は強いから何があっても大丈夫でしょ!」






もう、全力で罵ってくれてかまいません。


理子の置かれてる状況も


やっちゃんの泣いてた理由も


全部知ってたのに


僕が心配したのはやっちゃんでした。






僕にとって理子はもはや身内のノリだったし


本当に強いと思ってた。


僕が辛いとき、大変なときはいつも理子に頼って


助けてもらって


話を聞いてもらってたのに


僕は一度も、理子の話を聞いてあげたことなんてなかった。


本当のところで心配したこともなかった。


理子は何があっても、大丈夫だと思ってたんです。






本当に僕は、大バカ者です。