こんにちは♪ 

 

いまさら『悪の花』』シリーズ、最終話完結編です。

 

前話では、

ジウォンを庇い、銃で頭を撃たれて昏睡状態から目覚めたヒョンス。

ヒソンとしての偽りの人生を全て忘れ去っていました。

 

最終話は、そのヒョンスが、ジウォンやウナを愛する自分を見つける道程が描かれています。

 

 

ネタバレです。ご注意を。

 

 

 『悪の花』最終回(ネタバレ含)感想





 ヒョンスの無意識の愛(愛情確認その1)



ジウォンに『あなたが探している人が嫌い』と本音をいい、二人で号泣した後、ムジンの家に帰ったヒョンス。

 

悪の花 イジュンギ エッグタルト

ムジンに怒られます。

 

ウナの好物のエッグタルトを無意識に買ってしまうから。

ウナを忘れてもウナへの感情は残っている証です。

ウナへの愛情もきっちり描かれています。

 

 

ウナのヒョンスへの想い。

悪の花 ウナ

ウナちゃん、素晴らしい演技を見せてくれます。

「なぜパパは帰ってこないの?」

といいながら、嗚咽する・・・。

涙を誘います。


 

ジウォンのヒョンスへの想い

悪の花 ジウォン

「パパは本当の自分として生きたことがない。

ママは、パパに一度でも自由に生きてほしい。」

 

ジウォンは、わがままなようで、包容力のある優しい女性です。

一緒に泣きたくなります。

 

 

 

 ジウォンへの想い(愛情確認その2)

悪の花 母

ヒソンの母が ヒョンスの知りたい答えを教えてあげます。


「あなたは、ジウォンとウナをとても大切にしていた」と。

 

悪の花 イジュンギ 衝撃

少し衝撃を受け、その言葉を噛み締めるヒョンス。

ヒョンスだけが分かっていない事実です。


 

ヒソンの母も、実は愛情深い人のような気がします。

ヒョンスへの愛情、ウナへの愛情を感じさせる場面がいくつかありました。

ヒソンの母は、ヒソンがサイコパスでなければ、もっと違った人生だったはず。


ヒステリックになったり、温かみを見せたり、保身なのか親の愛情なのか。


脇役の方々の演技も『悪の華』の高評価を支えていますよね。

 

 


 

 ヒョンスの想い(愛情の確認その3)


ジウォンとの初デートの場所で、ジウォンを好きになった瞬間を思い出すヒョンス。

悪の花 ヒョンス 思い出す

記憶が戻ってきます。
悪の花 ジウォンの笑顔

この笑顔を好きになった。

 

悪の花 ヒョンス 気持ち

当時の気持ちが蘇りました。

 

 

 

 

 ヒョンスとジウォンの再会(愛情の確認その4)


ヒョンスは工房に行きます。

 

自分の日記に書いてあるのは、ジウォンのことばかり。

 

ジウォンが入ってきます。


ヒョンスは工房の名前の由来を話します。


「ヘパイトスは、ビーナスを愛していた。」

 

そして、話しているうちに、大事なことを思い出したヒョンス。 


それは、桜の下でのジウォンの告白の場面。

その時の自分の気持ちです。

 

思い出したことは、言葉にされてないけれど、ジュンギさんの演技ではっきり分かります。

 

 

そして、ヒョンスは、ジウォンに告白をはじめます。

「工房でいつもあなたのことを考えていました。」

ちょっと緊張気味で、憂いを帯びたこのお顔。



こんなお顔を見ても「釜山に異動願いを出した」と言うジウォン。

「新しいスタートをきる」と言います。

 

「刑事さんに一歩近づいたのに逃げるんですか?」

 

「期待して失望のくりかえしだから。」

 

ヒョンスはジウォンに近づきます。

 

そして言います。
「あなたにつくす。
  愛してあげる。」

 

そう、桜の下でのジウォンの告白の言葉です!

 

 

「あなたが探している人を一緒に見つけましょう。」

 

このシーンの一連のセリフ、グッと来ます。

 

脚本家さんのストーリーの繋げ方が本当に素晴らしい。

 

 

 

ジュンギさんは、こんなお顔も隠し持っていました。

憂いがあって、綺麗で、可愛いくて、ピュア。

いろいろな要素がミックスされたお顔。

 

とても愛情のこもった表情です。

 

 

ジウォンは、こんないいムードなのに、また、絆創膏が気になってしまう。

指輪がないせいで、ケガをするというヒョンス。

 

ジウォンが指輪をはめてあげます。

ヒョンスの告白を受け止めた証ですね。


ここも女性のジウォンが指輪をはめてあげるところが深い。

 

もう、ヒョンスのひとつひとつの表情、動作が愛に満ちていています。

 

悪の花 愛情 キス

 

キスシーン♡


ジウォンよりヒョンスのお顔が長く映っていますね。

 

仕方ないです。

ジュンギさんは、花より綺麗だし、繊細な演技のオンパレードだから。

 

 

 

こうして、ヒョンスは、ジウォンを心から愛しているという実感を得ることができました。

 

 

 

 家族の愛

悪の花 ウナ 再会

ウナを愛おしく育ていた自分を思い出します。

 

悪の花 三人 抱き合う イジュンギ


3人で抱き合うラストシーンでした。

 

 

 自分の愛を実感したヒョンス


最終話で、ヒョンスが、ジウォンたちへの愛を探し、本物だと実感するまでの過程が、見事に描かれていました。

ヒョンスにとっては、

ジウォンたちを欺いて生きてきた期間を抹消して、本当のヒョンスとして、ジウォンたちへの愛を確認することがとっても重要だった。

 

 
結果、ヒョンスが愛を実感するまで待っていたジウォン。

 

これからは家族3人で愛を実感しながら、新たな人生を生きていく。

  

とっても好きなハッピーエンドでした。

 

 

 

 

 

なぜ、こんなに何回も見るほどに感動したのか。

 

 

 脚本の魅力


短期間で一気見するほどの素晴らしい脚本でした。

 

先が読めず、ハラハラ感が続く一方で、ヒョンスとジウォンの愛が丁寧に描かれています。

 

特定のエピソードを繰り返し登場させ、リンクさせるところも秀逸です。


ヒョンスが溺れかけているシーンでの心情。

桜の木の下での告白。

ジウォンが雨を好むシーン。


 

そして、男女の役割意識、ジェンダーバイアスを完全に払拭しているところもポイントです。

 

ジウォンは刑事で仕事で飛び回わる。

ヒョンスは芸術家で家事や育児をこなす。

 

ジウォンはいつもヒョンスを守る守護者。

時にはヒョンスを疑うほどの刑事ならではの冷静さを持ち合わせている。

 

特にジウォンのたくましさが強調されています。


「あなたを愛してあげる。尽くしてあげる。」と言って自分からキス。

 水に飛びこんで、ヒョンスを引きひきずりだして助ける。

 刑事だけれど、ヒョンスのためならば一線を超えてしまう。

 証拠があれば愛していても疑う。

 

ヒョンスにも包容力はあるけれど、盲目的で感情的ですね。

 

これらによって、ありきたりではない、予想外の展開、新鮮さが生み出されているように思います。

 

 

 そして、イ・ジュンギさんの神演技!

 

ドラマは全体を繰り返し見た後は、ジュンギさんの出演シーンだけをリピートしています。


微妙な表情の変化。


何回観ても、新鮮に心に響くし、新しい発見があります

 

ジュンギさんの演技はパターン化されることなく多彩。

泣くシーンもキスシーンも全部違う。

なかなかそういう俳優さんていないように思います。

 

冒頭のサイコパスに寄せている時の演技の中に、ほんの少しだけ見える、葛藤や誠実さも秀逸でした。


このサイコパス演技があったからこそ、その後のヒョンスに感情移入し、惹きつけられたように思います。

 

繰り返し見ても、何度も見たくなる演技!

 

これが悪の花のジュンギさんにハマった1番の理由だったと思います。

 

 

もちろん、ジュンギさんの美しさにも魅かれました。

 

 


けれども、 

私はジュンギさんが、これほどまでに綺麗でなくても、大ファンになったと思うのです。

 

人を惹きつけてやまない演技力と、イジュンギさんパーソナルの魅力で。

 

 ほんとですよ。

 

 

 


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