こんにちは♪


いまさら『悪の華』シリーズ、最終話の前半についてです。


賛否両論あるようですが、私は最終話があって良かったと思います。


前話の白い部屋で、余韻をもたせた終わり方もありだったかもしれません。



けれど、『悪の華』の最終話は、偽りの人生を送ってきたヒョンスが、その事実に向き合う、

重要で心を打つエピソード。

なくてはならなかったと思います。




ネタバレです。ご注意を。




  結婚記念写真


最終話は、結婚の記念撮影から始まります。

素敵なカップル💕


ジウォンが疲れてしまうと、

ヒョンスがジウォンを椅子に座らせます。

これがまた、かなりの過保護っぷりで、メロメロ感が伝わってきます。

ジウォンは1人で座れるはず😁


ヒョンス、ワンコの瞳です💓

俺は君さえいればいい。

ジウォンだけが大好きなヒョンス😅 














  他人行儀なヒョンス


結婚式から一転、ジウォンの複雑な表情に切り替わります。


ヒョンスに何かあったんだろうとは思いますが、わからず、ドキドキしました。


ジウォンのとても悲しげな顔 「私が重荷ですか?


手が映し出されます。ヒョンスの手?

指輪からヒョンスだ手とわかります。

手を擦っています。困ってる?戸惑ってる?

ジュンギさんの手の演技です。


そして、やっとヒョンスの顔が写り、この表情🥺

違和感があります。

一目で、ヒョンスが変わってしまったとわかります。


ツンツンヒョンスとも、ワンコヒョンスともかけ離れた表情。


こういう演技もジュンギさんならではです。


なんの説明がなくても、なにかがおかしいと伝わってきます。


ワンコだったヒョンスに、こんな他人のような表情で見つめられるジウォンの気持ちを考えるとつらい😓


ワンコが消えてしまいました。



回想シーン


銃で撃たれたヒョンスは、やっと意識を取り戻しましたが…


ヒョンスは、ジウォンを忘れてしまっていたのです。

14年間の記憶がなくなっていました。


ジウォンに呼び止められ、


警官だと認識、


身を隠していた14年前に戻っているヒョンスは、慌てて逃げ出します。

ジウォンは驚いてヒョンスを追いかけます。


すると、ヒョンスを待ち受けていたマスコミ取り囲まれてしまいます。
14年の時を超えて有名になっていたヒョンス。

とても怯えた表情🥺


守護神だったはずのジウォンも動揺しています。

 


そして、現在のヒョンス


「私のことを、凶悪犯を捕まえた英雄だという人、

姉の罪を被り隠れていた哀れな人、

身分を偽装し女性を徹底的に騙し利用したサイコパスと呼ぶ人がいます。」



私を許してはいけない唯一の人は、私を憎まないんですね。」


この時に、ヒョンスは、他人のような顔から、少しだけ、表情を崩します。


淡々と見えましたが、本当はジウォンに対して複雑な葛藤があることが窺えます。




ジウォン  

私たちの過去を知れば理解できるばずです」と


ヒョンス

状況を受け入れるだけで大変なんです。

刑事さんが望む言葉を言うことができない。」


ジウォンの望む言葉が分かっちゃうヒョンス。

感情を読み取る天才。読み取りすぎです😭


ヒョンスは、記憶を失ったことで、また、自分がジウォンを利用した、サイコパスだと思ってしまったのですね。


ジウォンの途方に暮れたような表情が心に刺さります。



  本音をムジンに語るヒョンス


 

公判で

君を愛してるジウォン。」

たったの1度も愛したことはない。

という両極端な自分の言葉がよみがえり動揺してしまったヒョンス。


本音を言えるムジンとの会話


ムジン「ジウォンに優しくしろよ」

ヒョンス「期待させたくない。俺が悪人だと受け入れられるように距離をおく。」

ムジン「彼女とは本気だった。

ヒョンス「本気だったら騙さない。」

ムジン「難しく考えるな。」

       

倦怠期騒ぎを知っているムジンは、ヒョンスが本気だったと知っています。


生真面目なヒョンス。

彼女のことを考えるだけで胸が苦しくなるんだ。」😭


ヒョンスは、ジウォンのことが気になっていたのですよね。やっぱり。


でも、ジウォンを騙していた自分、素直に向き合えない、


ヒョンスのこの不器用な誠実さが、とっても切ない。


他人行儀でよそよそしい態度のヒョンスと、ジウォンが気になってしょうがないヒョンス

ジュンギさん、ここでも演じ分けがが素晴らしいです。



  雨が好きなジウォン


村長の甥への証言依頼についてきたジウォン。

居心地が悪く固い表情のヒョンス。


そこに、雨が降ってきます。


ジウォンの表情が気になるヒョンス。


顔がよく見えるように、ちょっと前にでてみる😊


この演出もいいですよね。

こういうところが丁寧に描かれているのが魅力のひとつ。



ジウォンの顔がよく見えるようになりました。



優しい顔に変わるヒョンス。


目線をしっかりジウォンへ


雨が好きなジウォンをみて優しい笑顔。

無意識の笑顔。

ジウォンへの愛が溢れる笑顔。

この慈愛に満ちた微笑みの美しさに感嘆します💓

コンギルの微笑み思い出してしまいますー😍


金髪ヒョンスとジウォンの雨のシーンの再現ですね。



すると、ふっと記憶が蘇ります。

「ジウォンは見えるものだけを信じる。」


「すごく楽なんだ。」


え?


やはり、自分は良くない人間だった?


ヒョンスは固い表情に戻ってしまいます😭



ジウォンは、ヒョンスがこんなに表情を変えて一人あれこれ考えていたとは思っていません。

もし、ジウォンがヒョンスのこの表情を見れてたら、もっと自信を持って、元の暮らしを取り戻していたかもしれません。

出会った頃のように。


けれど、今は、ジウォンも、ヒョンスのことがわからなくて、自信がなくなっています。

指輪も返されてしまうし。

悲しいジウォン😭


ジュンギさんは、『アラムンの剣』や他の作品とは違う、だいぶ抑えた演技です。

それなのに感情が伝わりすぎるくらい伝わってきますね。



  ジウォンの好きな人が嫌い

帰り道。

ヒョンスは自分が嫌われるように仕向けます。

けれど、ジウォンには通じません。


「私は罪悪感を抱かず嘘をつける。

本能的に相手の感情を読み取りどう利用するかわかる。」


ヒョンスは、自分をサイコパスだと思い込んでいます。


「だからチャ刑事が望んでいる言葉もわかる。」

君のことはわすれても感情は残っている


「なぜ私のことを綺麗さっぱり忘れてしまったの?」

ジウォンの心からの叫び😂


「自分に心があるかわからない。
今あなたに感じている気持ちもすぐに消える。」

「自分を信じてください。」


「俺を見ながら夫の姿を探していますね。」



「俺はその人が嫌いです。何も知りたくない。」


これが、ヒョンスの本音でした。

ジウォンへの愛を感じていることも分かりました。

やっぱり、ワンコなヒョンスなのでした😭



二人で同じ場所をぐるぐる回っているみたいだ。

足枷をはめて。


二人で号泣しています😭


このシーンも忘れられないシーンです。

ぎゅうぎゅう胸が締め付けられ苦しくなりました。



結局のところ、ジウォンが愛する過去の自分に嫉妬しているヒョンス。

その人とは違う自分。

ヒョンスが前に進めない隠された理由はこれでした。


ジウォンが探し求めている自分への嫉妬。

自分が知らない自分への嫉妬。



感情読み取りすぎでしまい、ジウォンの期待や失望が手に取るようにわかって共感してしまうヒョンス

それがサイコパスではない証なのはずなのに。かえって、辛くなってしまっています😔



でもー、こんなに感情が昂るほど、互いへの想いがあるんです。

難しく考えずに、前に進んで!!

ムジンもそう言ってる。





ヒョンスは白い部屋で、ジウォンに「全て忘れていい」と言われ、安心して眠りにつきました。




これは、ヒソンとして生きてきたヒョンスが、その偽り人生を終わらせることを意味していたと思います。

ヒソンとして生きた全ての記憶、ジウォンまでも失うことになった。


けれど、記憶喪失になることで、本当のヒョンスとして、ジウォンと向き合うチャンスをもらったとも言える。


2人にとってはすごく苦しい展開だけど、これを乗り越えなければならないのですね。


次回最終話完結です。






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