こんにちは♪
いまさら『悪の花』シリーズです。
今回は、ヒョンスとジウォンの夫婦喧嘩です。
前回のブログの続きなのですが、間が空いてしまったので貼っておきます。↓
ヒョンスは、自分に『ジウォンを愛している』という感情があることを認めました。
そうしたら、変わったことがひとつ。
感情を得たことで、ジウォンに対し、愛だけでなく、憤りも感じるようになりました。
そんなヒョンスの憤り、人間らしい魅力についてです。
ネタバレです。ご注意を。
ジウォンがヒョンスを逮捕? 13話
ヒョンスの「ジウォン愛してる」との言葉で、夫婦の絆が強まったかにみえた二人です。
なんですけどー😩
事件が起こります。
ペク家のヘルパーが殺され、
本物のペクヒソンの策略でヒョンスに濡れ衣がかかります。
ジウォンが工房にやってきて、ヒョンスに
「あなたの指紋が出た。逮捕する」と言います。
手錠をかけられた途端、ヒョンスにまた父親の亡霊が見えてしまいます😣
ヒョンスは動揺し、
おれを疑うの?と、ジウォンを見る表情に生々しい憤りの感情が出ています。
ジウォンに対する、ヒョンスのこんな顔は初めてです。
「傷ついた」
「君が信じてくれないのに、誰が信じる?」
ヒョンスは、とても感情的になっています。
あー、ナイフ…
感情出過ぎて逆上しちゃった?
可愛さ余って憎さ百倍?
ほんとに、ヒョンスは、ジウォンの首にナイフを当ててしまいます。
これには驚きました。
ハラハラします。
「今から俺は誰も信じない」
ヒョンスの頬にひとすじの涙😭
ヒョンスは、ジウォンの首にナイフを当てたまま、防犯カメラのコードを抜かせます。
私は、このシーンを初めてみた時、ジウォンに腹が立ちました😠
なんでヒョンスを信じてあげないの?
ヒョンスは、自分の守護者のジウォンに疑われたことで、また父親の亡霊が見えちゃったのですよ。
どうしてくれる?
引き込まれる♥
最高の俳優さんです💓
ヒョンスとジウォンの言い争い
カメラが切れた途端ヒョンスへ脱力します。
上着を取り、ジウォンに「3日くれ、いや一日」と言います。
「私にナイフをつけつけた!」と。ジウォンが怒ります。
全面的にヒョンスの味方の私は、画面に向かって、
「濡れ衣なのに、ヒョンスを信じないからー。ジウォン」
とヒョンスの代わりに答えました(笑)
「君を共犯者にしないためだ。
ペーパーナイフでは刃つけてない。」とヒョンス。
それでもキレるジウォン。
「君を共犯にしないため。俺の意図に気付いてくれると思った!」
ヒョンスは語気荒く怒りを露わにします。
お顔も感情むき出し。
「感情的にならないで!」とジウォン。
「感情的?俺は理性的だ」と言いながら、ジウォンペーパーナイフ向けでしまうヒョンス。
やはり、感情的です😆
そして、我に帰り、
「ごめん。真犯人を捕まえて戻ってくる」
と出かけようとします。
「行かせない。」手錠かけちゃう。ジウォン。
ヒョンスは、あきれたような顔でジウォンを見ます。
こんなお顔も初めてでしょう。
警察が来たとわかり、結局二人で逃げます。
そして、ヒョンスは憤りつつも、ジウォンに「ごめん」と謝る。
一方のジウォンは疑ったことを謝らない。というかまだ疑ってる。
傷つき怒りを感じているけどなんとか感情を抑えようと努力するヒョンスと、どこまでも強気な謝らないジウォン。
これも二人の違いと関係性がよくあらわれているシーンです。
手錠で繋がれたままの夫婦喧嘩
二人で一旦ホテルに隠れます。
微妙な空気。
「俺を疑っている人間になにを話しても無駄だろう。」
「こんなことになって悪いと思うけど…
いや俺は悪くない!」
ジウォンは「証拠があるから疑った。他の人だって同じはず」とまだ強気。
ヒョンス「今まで疑われても平気だった。けれど君に疑われるなんて…」
これはジウォンに響きました。
ジウォン「あなたの気持ちが見れたらいいのに。」
「私はあなたが思うほどすごい人ではないの。
警察が安全だから連れて行きたかった。
なのに、なぜ怒るのよ?
話してくれなきゃわかるわけない。」
これがジウォンの真の気持ちでした。
ジウォン、謝らないけど…
このうなだれ方、これには、負けるよねヒョンス。
ヒョンス「俺はころしてないんだ。」と声を絞り出します。
ジウォン、ヒョンスを抱きしめる。
泣く。
ジウォンの泣き方は、リアルでかわいい。
人ってこんなふうに泣くよね、といつも思います。
でも、やっぱり
「疑ってごめんね」とは言わないジウォンなのです😝
けれど、よくよく考えたら、ヒョンスは、出会い以来、どれだけジウォンを騙していたのでしたっけ?
14年もでした。
殺人犯でなかったから良いという話でもない。
ジウォンは、長年ヒョンスに騙されていたことを知っても、自分の人生をかけてヒョンスを守ってくれた。
逃がそうとしてくれた。
ジウォンの中では、ヒョンスは、罪を犯していようがいまいが、愛する守るべき対象だったのですよね。
ジウォンは刑事だから、今回のように、いくつもの証拠が出てきたら、愛があっても疑いを持ってしまう。
そもそも、ジウォンは、最初から、そんなに繊細な感じはありませんでした。
思ったことはすぐ口にする、大胆に行動する。
猪突猛進女です。
そんなジウォン、いろいろなことを隠すヒョンスの意図に気づけと言われたって難しい。
ジウォンの涙には、それを気づかせるものがありました。
ブログを書くために、シーンを見返していると、新たに気づくことがあり、面白いです。
結局、ちょっと形は違うけどお互いへの愛が深い二人でした。
最後は、ヒョンスか手を広げて、ジウォンを迎え入れハグ。
と思ったら、ジウォンに手錠をかけて、ホテルの家具に繋いで、真犯人を探しに行ってしまいます。
ジウォンに愛しているとキスをし、「君は自分の居場所に戻って」言い残して。
この脚本のすごいなぁと思うところは、ジウォンを刑事に設定しているところです。
ジウォンは「うちの夫は殺人なんかやっていません!」と感情的にはなりません。
しっかり証拠を確認していて、ある意味、理性的です。
通常は男性に割り当てそうな役柄。
二人の夫婦関係においても、従来の男女の役割を逆転させています。
男女役割意識、ジェンダーバイアスを完全に払拭している脚本ですよね。
そこが面白さを増している。
韓国はジェンダー平等が進んでいて、こういう設定が当たり前なのかな?と少し調べてみました。
ジェンダーギャップ指数は日本より少しマシなくらいで、それほど進んでいるわけではないようでした。
とすると、『悪の花』は、韓国においても、新しさのある脚本だったのかなと思います。
やっぱり、ジュンギさんが選んだ脚本だけあります。
この脚本とジュンギさんの演技の相乗効果効果で、『悪の花』は、極上のサスペンスメロドラマとして、世界で愛されているのですね。
なんだか『悪の花』の感想ブログの締めみたいな書き方になりましたが、まだ、断崖絶壁でのシーンなどが残っています。
もう少し、いまさら『悪の花』シリーズ続けさせてください。
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14話ハイライト