さっき、
仕事から帰って夕食兼晩酌をしていたお父さんが、
りえこの部屋にやってきて、
小さい頃、りえことお兄ちゃんは、お父さんとお母さんのことを、
「おとう」「おかあ」と呼んでいたと教えてくれた。
時代劇みたいだったよと。
近所のスーパーでお父さんが「○○丸ー(○○はお兄ちゃんの名前)」
と呼ぶと、「おとうー」と言って駆け寄ってきたんだって(●´ω`●)
そう言えば、お父さんを「おとう」と呼んでた記憶がある。
お父さんは、たまにこうやってりえこの部屋にひょっこり来て、
昔の思い出話を話して去っていく。
お母さんとの結婚前の思い出や、りえこたちの小さい頃の話。
りえこのお父さんは板前さんで、
りえこたちがまだ小さい頃は、旅館に勤めていたから、
早朝から夜遅くまで仕事でいなくて、
りえこもお兄ちゃんもどうしてもよく話をするのはお母さんになっていて、
その名残がお母さんの亡くなった今もあるから、
お父さんにはりえこに彼氏がいることも、
お兄ちゃんに彼女が出来たことも、
特に伝えていない。
・・・もちろん、とっくに勘付かれてるけど(;´▽`A``
そのことがお父さんは寂しいらしい・・
お父さんのことは大好きだけど、
「お父さんと話す」ということが23歳になった今でも、こそばがゆい。
ひでちゃんのこと、ちゃんと話すから、もうちょっとだけ待ってね。
うっかり母の日当日を忘れていて、
お母さんのお墓参りにも行ってない親不孝な娘だけど、
父の日は何かプレゼントをしよう。