料理はラブレター【母のひじき煮】 | 生井理恵*やさい美人塾

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こんにちはちゅー

 

今日はすこぶる寒いですね笑い泣き

娘が怪しい咳をしていて、我が家にも風邪の気配が・・・滝汗

仕事が終わっていない中、どう乗り切ればいいのか

ブログで現実逃避中です笑い泣き

 

 

 

さて、料理にはみなそれぞれ思い出があると思いますが

 

ひじき煮は私と母の思い出があります。

 

ひじき煮というと

 

母の料理の定番でいつも家に

 

常備してありましたが、

 

10代の頃は味がというよりも暗褐色な色味が

 

おばあちゃんっぽくて実は私は大嫌いでしたムキー

 

お弁当にいれられると恥ずかしくて、

(友達のカラフルなお弁当が羨ましかった)

 

なんでいれるの?

 

と声を荒げて抗議したことも何度もありました。

 

今から3年ほど前、

 

長男を出産後、主人がジャカルタに赴任していたので

 

慣れない育児で大変だろうと

 

一週間ほど母が手伝いにきてくれたことがありました。

 

「何が食べたい?」

 

と聞かれて口をついて出たのが、

 

あんなにも嫌っていた母のひじき煮でした。

 

 

食べながらふいに「お母さんの人生って幸せ?」と

母に聞いてしまったことがあります。

 

産後、おむつ替えと授乳で1日が終わる自分の生活が、

 

ふと母の人生と重なったんだと思います。

 

食事作りと雑多な家事で1日が終わる、

そこに母の人生はあったのだろうか。

 

時間を裂き料理を作っても文句を言われる、

幸せは、楽しみは、存在していたのだろうか・・・

 

 

「幸せよ。」

 

と意外にも母は即答しました。

 

「毎日食事つくって、家事して、でも感謝されなくて嫌いとか文句言われても?」

 

「子供のために何かしてあげているということがいいのよ。自分のためにするのは味気ないもの。誰かのためにの方が頑張れるのよ。」

 

「見返りないのにね。」

 

「見返りないのに、頑張れるのが母親よ。あんたもこれから子育てしていけばわかるわよ。

親が子供にしてあげられることって本当に限られている。子供ってどんどん成長して自分で考えて選択をしていくから。こうしてほしいと思っても絶対にその通りにならないしね。でも食事は変な話、ずっと親が子供にしてあげられることでしょ。今思うと食事を通して“愛している”“頑張れ”を伝えていたのかな。読んでもらえるかわからない一方通行のラブレターを書いているいるようなものだったけど、唯一つながりを実感できる幸せ時間だったな。」

 

と言った母の言葉に涙があふれてあふれて

 

成人後、はじめて母の前で号泣しました。

 

ちょっと恥ずかしかったけど、ずっと母は背中をさすってくれていて

もうおばあさんとおばさんなので何だか

違和感いっぱいでしたが、

親子の繋がりが感じられた時間でした。

 

愛を伝える手段は様々。

 

否定されても、受け取ってくれなくとも、それでも想いを込めて作り続ける。

 

食事も愛を伝える手段の一つなんですよね。

 

ひじき煮をつくるとその時のことが丸ごと蘇ります。

 

そして私も愛をこめて子どもにひじき煮をつくり続けます。

(今日は試作もこめて)

 

 

 

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