令和初の目黒区議会6月一般質問「人生100年時代に生きる」 | 前目黒区議会議員 鴨志田リエ オフィシャルブログPowered by Ameba

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令和初の目黒区議会定例会で大きく2点4項目について一般質問しました。

⑴  「人生100年時代に生きる」

 日本の1950年頃の男性の平均寿命は約60歳でしたが、現在は約81歳まで伸び、また、現在60歳の方の約4分の1が、95歳まで生きるとの試算があります。

本年4月の区長選挙では、北区で84歳の花川よそうた氏が5期目当選。

豊島区は81歳の高野ゆきお氏が6期目の当選を果たしました。東京23区のお元気な高齢区長が、経験実績を基に、人生100年時代を牽引する区長として期待をしております。

 また、ある東京の長唄の会では、70歳は老年期の青春時代、頑張れと、80代90代の先輩から,励ましのエールがあるなど、まさに人生100年時代を迎えようとしています。

「人生100年時代をどう生きるか」に備え、金融庁は年金だけでは老後資金を賄えず、95歳まで生きるには夫婦で2千万円の貯えが必要になる、との試算に多数の反発があります。が、「政治的なことはさておいて、国民は将来を考える良い機会だった」とも言えましょう。

 ある海外の研究では、「日本で2007年に生まれた子供の半数が107歳より長く生きる」と推計され、日本は世界一の長寿社会を迎える、と言われております。世界の現況を見ますと、厚生労働省の「世界平均寿命データ2017」では、3年連続で、香港の男女が世界一長寿となりました。日本男性は、ランクを一つ落とし3位、日本女性は、昨年と同じく2位となりました。

 何故、香港が寿命1位か、に私は関心を持ち、調べた結論は「人とのつながり」が香港を1位に押し上げていました。

 香港は太極拳といった健康体操や、医食同源などの食生活が特徴的ですが、日本の運動習慣や食生活、健康志向や医療が劣っているとは思えません。

 香港では太極拳も飲茶も、高齢者が誘い合い、楽しみの中心はおしゃべりタイムです。香港の高齢者の行動に共通しているのは「適度な運動」「コミュニケーション」、おしゃべりでストレス発散。そして大事な点は「コミュニテイ」が存在する事です。

 長寿命化に伴い、ライフスタイルの変化や高齢者の介護の増加、8050問題など、社会の様相も大きく変容してきました。

いずれにしましても「人生100年時代をどう生きるか」、個々も行政も対応に迫れることとなります。

1点目

「老人クラブ」「老人いこいの家」は、貴重な高齢者のつながりの場、コミュニテイの場です。目黒区の老人クラブの会員数は微増ですが、65歳以上の高齢者の1割に満たない加入率です。高齢者のみの世帯、一人暮らしの高齢者、孤立化する高齢者は、確実に増加いたします。

「老人クラブ」の会員数の増加を図り、「老人いこいの家」のさらなる活性化が人生100年時代、健康寿命の延伸、長寿のまち目黒区に必要と考えます。

2点目

 私は平成17年第3回定例会で、今の60代、70代は元気な方が多く、近隣住民や地域とのつながりを持つ場は、「老人クラブ」「老人いこいの家」だが、老人と名称が付いただけで拒否反応を起こす方が多いのではないか。「老人クラブ」「老人いこいの家」の老人の名称を時代に即した、広がりのある名称へ変更することを提案いたしました。名称の変更は成されませんでしたが、14年を経て、人生100年時代を迎えようとしています。

 老人クラブ会員の方からも勇退された議員からも、老人の名称を変える事へ賛同する声が私の元に多数届いています。先の議員の一般質問でもネーミングに老人等を使わず、呼称・愛称を変える必要性について問いがありました。

再度、「老人の名称を変えよう」を提案いたします。

3点目

 社会から孤立化する中高年と高齢化する家族をめぐる問題が浮き彫りになった事件が相次ぎ、大きな社会的関心を呼びました。

 内閣府が本年3月に公表した推計では、40歳から64歳のひきこもりの人が、全国で61万3千人。7年以上ひきこもる人も5割に及びました。

 長期化するひきこもりは、当事者と家族の孤立や困窮を深刻化させています。「8050問題」や「7040問題」と呼ばれ、都道府県や政令都市に「ひきこもり地域支援センター」を設置し、訪問相談にも取り組んでいますが、支援が追い付いていないのが現状です。

 東京都は、若者や中高年のひきこもり本人と家族向けに、講演会に加え、訪問相談や居場所づくりになどに取組む、都内の民間支援団体と合同相談会を先週末開催するなど、支援体制を強化しています。

 住民に最も身近な基礎的自治体として、相談体制の充実や相談につなげられる地域づくり、居場所づくりを進める必要があると考えます。

 

⑵  「第1中学校を中高一貫校へ」

 望ましい規模の区立中学の実現を目指し、第7中・8中・9中・11中の統合の検討を、かねてより進めているところでございます。

 第1中学校は地域性があり、統合の検討外となっています。第1中学校は、敷地面積の広さは東山中学校に次ぐ約1万6千㎡と、校庭が広いのが特徴的ですが、長年生徒数は少なく、歴代の校長は魅力ある学校づくりや、教室の改装などに努めて参りましたが、現在も6学級145人と区立中学校の中で生徒数は最も少ない状況です。

 校舎は老朽化し、生徒数の増加が見込めない第1中学校の今後について、私は、かねてより、隣接の都立駒場高等学校との中高一貫教育校として、目黒区の新たな教育の場として設置をと思っておりました。子どもや保護者の学校選択幅を拡大し、特色ある目黒区の教育として、中高一貫校の設置を進めるべきと考えます。

 

一般質問の区長・教育長答弁は目黒区議会ホームページより検索ください。

http://www.city.meguro.tokyo.jp/kugikai/kensakusystem.html