「障害のある方にも安心して投票できる環境を」目黒区選挙管理委員会 | 前目黒区議会議員 鴨志田リエ オフィシャルブログPowered by Ameba

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目黒区議会は3月9日から7日間の予算委員会がスタートしました。

目黒区の納税者は1,411人増え、19億円増、合計159,904人、384億円の住民税収を見込み、一般会計は930億円の予算を審議しています。

私は区長へ総括質疑と人事課へ質疑しました。

さて、4月の目黒区長選挙に向けて、目黒区選挙管理委員会が注目された記事です。

「障害のある方にも安心して投票できる環境を」-目黒区選挙管理委員会インタビュー
(2016/3/7 政治山)

障害者差別解消法が4月1日に施行されます。
同法では行政機関に対し社会的障壁をなくすよう求めており、各施設でバリアフリーなどの対応を急ぐ動きが慌ただしくなってきました。

 選挙でのきめ細かなケアが期待される各地方公共団体の選挙管理委員会では、どのような対応をしているのでしょうか。
新たに改訂した応対マニュアルで4月17日投開票の区長選に臨む目黒区選挙管理委員会の堀切百合子事務局長に現況を伺いました。

目黒区選挙管理委員会 堀切百合子事務局長

4月17日投開票の区長選に向けて準備中

政治山「日常の業務を教えてください。」

*堀切氏
来月4月10日に区長選が告示(17日投開票)されます。
現在はその準備に忙しいのですが、選挙がない時の業務として、選挙人名簿の定時登録を3カ月に1回行います。
また、参政権の1つである直接請求の対応や、裁判員・検察審査員の候補予定者の選定も行っています。

最近特に力を入れているのは、6月19日に施行される18歳選挙権の啓発活動です。
出前授業や模擬選挙など、学校と連携した主権者教育に取り組んでいます。

政治山「選挙がない時にも業務は沢山あるのですね。」

*堀切氏
選挙が終わってから、そこで明らかになった課題解決にも取り組みます。
昨年4月に行われました区議選の課題解決にも色々と取り組んでいます。

区長選では投票率アップを意識して有権者の利便性向上のために期日前投票所を中目黒駅前に新設します。
また、昨春作成した障害者応対マニュアルは障害者団体の方々から意見を聴きながら作ったものですが、こちらも改訂しています。

17障害者団体にアンケート依頼して応対マニュアル作成

政治山「障害者応対マニュアルを作成したきっかけは?」

*堀切氏
以前から障害のある方々からご要望は受けており、選挙の予定のなかった2014年に作成する計画でした。
2013年に成立した障害者差別解消法も念頭にあり、様々な障害者の団体にきちんとアンケート調査をして必要な対策をまとめたいと思いました。

政治山「アンケート調査は何団体から?」

*堀切氏
障害福祉課で2カ月に1回、17団体の連絡打ち合わせ会が開催されています。
そこで時間をいただいて調査しました。ご回答いただいたのは6団体です。
区内には視覚障害団体の登録がなかったので、障害福祉課から紹介を受けて視覚障害の方からもヒアリングしました。

政治山「それを今回改訂したのですね?」

*堀切氏
各障害者団体に配って意見が出た部分を改訂しました。
大きな変化では、失語症の方への応対を加えました。
言語機能の障害なので、聴覚や言葉が不自由な障害とは対応が違ってくるということを教えていただき改訂しました。

マニュアルを作成したことで、表現方法や配慮の仕方について新たに意見をいただきましたので、現在第3次改訂版を作成中です。
これまで「接遇マニュアル」としていた表題も「応対マニュアル」に変更します。

政治山「豊島区は夏の参院選で西武と東武の両百貨店に期日前投票所を設置する協定を結びました。高校や大学に期日前投票所を設置する動きもあります。区長選で期日前投票所の新設は?」

*堀切氏

中目黒駅前の中目黒GT内の中目黒GTプラザホール。
投票所の新設にはスペースやセキュリティの確保など色々な条件があります。
費用対効果も考えながら検討していく予定です。

区長選に関しては、18歳選挙権が目前に迫っていることもあり、期日前投票所の前に路面シートを張ったり、駅構内にポスターやシールを張ったりして、PRを強化します。
先月の「選挙だより」でも高校への出前授業の模様や新成人へのインタビューなどを載せており、選挙に関心を持ってもらおうと力を入れています。

障害者への対策と共に、主権者教育の充実にも力を入れていきたいと思います。

聞き手:市ノ澤充(いちのさわ・みつる)

堀切百合子(ほりきり・ゆりこ) 目黒区選挙管理委員会事務局長
目黒区健康福祉部健康福祉計画課長(2010-2013年)を経て、2013年4月より現職。