【どうする家康12回感想】天賦の才がなくとも【氏真】 | [ridiaの書評]こんな本を読んだ。[読書感想文]

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ずっと勝ってたと思っていたのに、ずっと勝たせてもらっていた。

それを公衆の面前で尊敬する父(今川義元)に教えられ……

 

そりゃあ、ひねくれるよねーっ

 

だけどそこで投げ出さず、武芸に学問に、朝となく夜となく鍛錬し続ける。

 

周囲の人間に当たり散らしワガママ放題な無能二代目ぼっちゃんなオモテの顔の裏で、誰よりも無能な二代目ぼっちゃんな自分から脱却したくて、偉大な父に近づきたくて、いつのまにか追い越していった家康に対抗したくて、精進していた。

 

 

 

「有り体に言えば」

 

って

 

パパ上有り体に言いすぎぃーーー!!

 

糸(志田未来)に言ったところまでちゃんと言葉にして言ったげてよお!

 

 

 

 

天賦の才があってもね。

 

ウサギとカメの逸話のごとく。

 

天賦の才のウサギちゃんが調子にのって油断して怠けたなら、その間にカメが一歩一歩進んで追い越すこともあるよね。

 

でも、そこそこの天賦の才があるくらいの人は怠けるけど、ガチな天才は怠けないんだよね……

 

 

我々は、大谷翔平とか藤井聡太とか…天賦の才をたゆまぬ努力で磨き上げてる天才を知っているんだよね。

 

彼らはとびきり足が速いウサギさん。

それなのにカメよりもそのへんのウサギよりも努力を惜しまない。

 

 

現実って残酷。

 

 

それでも、精進を重ねない理由にはならない。

サボる言い訳にはならない。

 

やった分は進むんだから、歩いていくだけなんだよね。

 

 

この舞台からは降りることにした氏真が、それまで顧みなかった妻の手をとる場面は美しい。

 

広い領地や多くの領民を従わせることと、たったひとりの愛する人と幸せに過ごすことと。

 

どちらがいいのか。

 

 

前半の家康なら、きっと後者を選びたい人なんだと思う。

 

 

でも、もうダメだよね。

 

 

家康に、この舞台を降りることはできない。

つらくても、苦しくても。

 

 

家康は、足はあんまり早くないけどゴールまで諦めない白兎ちゃんだからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 








 


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