「この世界の片隅に」を読んだ。
ひさびさの戦争もの。
もうずっと戦争ものからは距離を置いていた。
だってさ。
読んだら絶対に「落ち」る。
ずし……って。
重い暗いどんよりした気分になる。
落ち込む。
なんでわざわざ憂鬱にならなきゃいかんのか。
精神の健康のためにも避けた方がいい。
そう思っていた。
けれども。
ほのぼのしたやさしい絵柄だし、日常生活メインだし、で手に取った。
ほんのりせつないけどあたたかい感動に包まれるんじゃない?
ーって。
違った。
真綿に細い鋭い棘が仕込まれてるように、ふわっとした絵柄でのほほんとした雰囲気で、ぶっすりと深く奥まで刺してくる。
やっぱり痛いじゃん。
広島の原爆ドームも平和記念資料館も行ったことあるし、鹿児島の知覧の特攻平和会館も行ったことがある。
一生に一度は行くべきだと思う。
(知覧の特攻記念館は3回行ったけどさ)
色々知って、いろんなことを考えるのも大事だと思う。
でも、もう行きたくないなぁ。
あんまり考えたくもない。
ほんと、きっつい。