国家試験対策_【人体】に関するおまとめ企画2 | ペーパー社会福祉士のうたかた日記

ペーパー社会福祉士のうたかた日記

社会福祉士資格をとるまでと、とったあと+α。浮世のつれづれ、吹く風まかせの日々。

高齢者の脱水・排泄障害・転倒編。

脱水の定義は"体液の減少した状態"。
水分のみ失われるだけじゃなくて、
Naナトリウム(水分調節機能)や
Kカリウム(筋肉神経系統機能)等、
電解質も同時に失われている。

高齢者の脱水の特徴は、
生理機能が低下しているため、
脱水を原因とした意識障害、
基礎疾患の悪化の要因となる。

それと、自覚症状が乏しく、
初期発見が非常に困難である。
-----------
脱水の要因
ⅰ)体液量、特に細胞内液の減少
ⅱ)腎臓の濃縮力の低下
ⅲ)口渇感の減弱
ⅳ)活動力の低下
-----------
脱水を起こしやすい疾患
ⅰ)脳血管障害・認知症
ⅱ)慢性呼吸器疾患
ⅲ)糖尿病
ⅳ)高血圧・うっ血性心不全
-----------
さてこっからがご新規の知識。
脱水症の種類と症状。

---------
1_高張性脱水症(水乏症)
・経口的水分摂取量の不足
+皮膚や肺からの不感蒸泄
・高血糖
---------
2_低張性脱水症(食塩欠乏症)
下痢、嘔吐、瘻孔からの流出、発汗
※"瘻孔":皮膚・粘膜や臓器の組織に、
炎症などによって生じた管状の穴
---------
3_混合性脱水症
水とナトリウム双方が欠乏
嘔吐、下痢、多量の発汗があり、
かつ水分補給しなかった場合
---------
1日に必要な水分摂取量は、
はい、賢明な受験生どうぞ!
正解はCMのあとで!

液体でむせがある高齢者は、
ゼリーで補給するとよい。

似てるけど寒天は不可です。
(ゼラチンは体温で溶けるけど、
寒天は溶けないので不適切)

次。排泄と排泄障害。

正常な排泄とは何かっつーと、
"尿を膀胱に貯留することができ、
かつ貯留した尿を意図的に、
支障なく体外に排出できる"こと。

つまり、貯めるのと出すのプラス、
貯まったことを感知すること、
出すことを意図することと、
出す動作に不具合がないこと。

これらの各段階に低弱がみられる。
---------
ⅰ)膀胱が委縮→容量減少
→少量の尿貯留で尿意が起こる
→排尿回数増加→頻尿
---------
ⅱ)膀胱の弾力性低下
→残尿感→頻尿
---------
ⅲ)膀胱の充満感鈍化
貯留が充満するまで感知できない
→失禁
※成人は膀胱半量で尿意感知
---------
初めて見たのは"尿閉"。
一発変換したところを見ると、
知識としては一般的なのか?

腎臓では正常に造られた尿が、
膀胱まで運ばれ貯留されても、
排尿したくても出てこない状態。

原因のほとんどが前立腺肥大。
したがって男性>>>女性。

高齢者と関連を限定すると、
三環系抗うつ薬、抗コリン薬、
降圧剤、パーキンソン病薬、
鎮痛剤などでも引き起こす。

次。尿失禁。
主原因は以下6つ。
---------
ⅰ)尿道括約筋の緊張異常
ⅱ)前立腺肥大
ⅲ)脳血管疾患
ⅳ)認知症
ⅴ)排泄動作が間に合わない
ⅵ)薬物服用(利尿・降圧・睡眠等)
---------
やっとというかここでいうか、
溢流性尿失禁には驚いたけど、
失禁の種類はこれ入れて5種類。
他4種類をご確認しときましょ。

---------
ⅰ)溢流性尿失禁
膀胱収縮筋肉の緊張が低下
→尿が溜まりすぎてあふれる
→排尿困難を伴う、残尿量多

基礎疾患
:前立腺肥大
糖尿病性ニューロパチー
---------
ⅱ)腹圧性尿失禁
腹圧が高まり尿が漏れる
→咳・くしゃみ・立ち上がり動作

基礎疾患(特徴)
:多産の女性
尿道括約筋不全
---------
ⅲ)切迫性失禁
急激な尿意と頻尿

基礎疾患
:脳血管疾患、脳腫瘍、尿路感染
---------
ⅳ)機能性尿失禁
四肢の麻痺、手指の機能低下、
動作の緩慢、見当識の低下

基礎疾患
:意識障害、精神障害
知能障害、ADLの低下
---------
排泄に不安があることは、
高齢であろうとなかろうと、
最も失敗を見られたくない。

なので、この不安を抱えたことで、
水分を控えて脱水を起こすことや、

羞恥心から精神活動が低下して、
不眠やイライラ感などが絶えず、
うつ症状などにつながりやすい。

最後。転倒。
転倒から要介護の一般的フロー。
-----------
神経疾患・骨関節疾患・他

不安定(失調・ふらつき)
環境適応不良(つまずき・ぶつかり)
平衡反応不良・保護伸展反応不良

転倒!

骨折/頭部外傷

要介護状態
-----------
保護伸展反応は平衡反応の1つ。
身体の重心が基底からズレたり、
急な重心移動などを強いられると、

バランスの保持や修正のため、
上肢で身体を支えようとか、
下肢を踏み出したりする反応。

ベンチに座っていて身体が傾き、
いよいよ転ぶってなったとき、
手を伸ばして身体を支える。とか。

この反応が鈍いとか弱くなり、
あっと思った時には転倒する。

骨折が予後にどう悪影響があるか、
各自のテキストにあるだろうから、
今日はここまでにしておきます。

色文字にしたとこ見といてね。
少なくとも私は初めて見たし、
国家試験っぽくてヤナカンジ。

明日もビビり防止対策続く。
明日はヒトの成長と発達を。

午後からお天気崩れる予報。
皆さま雨具をお持ちくださいね。




*****
社会福祉士、ビビらないぜ。
よかったら、"いいね!"してね。



++++++++
答:成人1,500~2,000ml/1日