No.408・啓翁桜・花見です。 | rico8001のブログ

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3/7 草枕の里・お花見

玄界灘のお魚を届けてくれる彼女のお友達が来ました。

昨日は小天温泉の啓翁桜のお花見です。

レストラン「花の館」は定休日で、花見客は私たち3人です。

天気快晴で暖かい日差しです。

以前はミカンが植えられいた段々畑に、木立の販売用に啓翁桜は植えられました。草枕温泉は谷道を挟んで反対側にあります。

坂道から続くソメイヨシノは、開花までにはまだまだです。

山坂道で石積みの段々畑に咲く啓翁桜、ヨタヨタでも上り坂は大丈夫です。お友達と私は上り坂の入り口で車を降ります。

ゆっくりゆっくり桜の木の下を歩きます。2月の終わりに咲いていた花桃はすっかり葉桃です。向こうの草枕温泉の建物したには、真っ白い花モクレン、紫の花モクレンは見事に咲き楽しませています。啓翁桜「花の館」の坂道を降りたところが、漱石が上熊本から金峰山峠道の「峠の茶屋」で一服し、逗留の前田案山子の「前田邸」です。そして小説の「草枕」の宿は那古井館となります。

夏目漱石「草枕」から

●ー山道を登りながら、かう考える。

智に働けば角が立つ。情けに掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい。住みにくさが高じると、安いところへ引っ越したくなる。どこへ引っ越しても住みにくいと悟った時、詩が生まて,画が出来る。

 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。矢張り向こう三軒両隣にちらちらする唯の人である。唯の人が作った人が作った人の世が住みにくいからとて、引っ越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行くばかりだ。人でなしの国は人の世より猶住みにくかろう。・・「草枕」書き出し、夏目漱石1906年著

 啓翁桜の下で石積みの段々畑で、対岸雲仙岳を眺望しつついつもこの書き出しの一文が言葉になる。教科書の暗誦大会を記憶します。むろん作者は何を意図したか、理解できる筈はありません。しかしこの地に生まれて夏目漱石に、この世の歩き方を学びます。とりわけ何事にも従属しない自我の発見、独立した個人主義です。どう読んだかもうすっかり忘れていますが、相変わらず漱石先生に学ぶ姿勢は変わりません。

おもてなしご案内は、横島干拓堤防の海鳥ウォッチングです

お泊りおもてなしは、セイコちゃんも参加の女子会です。

てまり寿司は初めての手料理、ごぼてん、トリの唐揚げ

キャベツ丸ごとのひき肉詰めトマトソース煮、赤飯、・・

●ご相伴でハイボールを頂きます。

あれこれ3人の女子会は夜半まで続きました。

老人は満腹で途中退場します。

ーー吾輩には、人の作った世は、今日も楽しい一日でした。

 

女子会に爺イ一匹紛れ込み・・・女子会から配信デスニコニコびっくりマーク

 

拙文お読みいただき感謝します

誤字脱字にはご容赦ください