舟を編む〜  私、辞書作ります | 薔薇色diary

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観劇が好き。
観劇にまつわるモロモロも好き(^^)
非日常の世界に身を置いて、めくるめく音楽の洪水を浴びる素敵。紡ぐ言葉の素敵。

そんな素敵を語ります

プレミアムドラマ
舟を編む〜 私、辞書作ります
見終わりました。

なんだか日本語の持つ力を改めて知るというか、
言葉の持つ意味にはさまざまな語釈があると改めて気付かせてくれたこのドラマ。

幼き日、母の言ったひとことで傷ついた事も、
歌詞の中に見つけた言葉に悔しさを感じた時も、
本当は、言葉の持つ様々な意味や使い方を知らなかっただけで、ナイフだと思っていた言葉が実は花束だった。

あらゆる言葉が溢れている昨今、
SNSなど、言葉で傷つくことも多い。
そんな複雑な心境、言葉にできない今の気持ちを的確に表現するたくさんの単語。
みどりちゃんがSNSで中傷された件で、辞書編集部の仲間たちが的確な言葉を使って状況を分析し、みどりちゃんの気持ちを尊重した上で、言葉を潤沢に的確に使って、結果みどりちゃんを前向きな気持ちに持っていく。
言葉の持つ力を感動レベルで感じたできごとでした。
そんな言葉をかけられたら涙ぐむほど嬉しかったりしますよね。



物語は、玄武書房の辞書編集部に新しく入った岸辺みどりの目を通して、念願だった中型辞書「大渡海」を発行するまでの編集部の熱い思い、社内外での様々な困難に立ち向かっていく過程、更に新入編集部員岸辺みどりの成長過程までも描いています。
実際、辞書出版に数十年もかかる事さえ知らなかったし、その間の時代の流れや世間の変化、最新の先進デジタル化との戦い、そしてコロナ禍が始まり新たなワードが続々出現したりと、辞書に入れたくても締切や紙数で叶わない事までも知恵を出し合い、全員で乗り越えていきます。
毎回壁にぶち当たる案件が多発して、その都度知恵を絞り言葉を駆使して乗り越えて、ついには発行にたどり着くのです。
途中からは出版中止を叫ぶ玄武書房の社長との闘いでしたが、社長をも納得させた馬締主任のプレゼンには感動しました。


なんか、文字を使った演出も目新しくて。
(韓ドラではあるあるですが)
頭の中が文字で一杯な感じがよく出ていて
それもなかなか良き でした。


あ〜
語彙力のない私には眩しいドラマでした。

タイトルの
舟を編む



最初は❓でしたが。



辞書は言葉の海を渡る舟
なるほど。
まだ見てない映画版もそのうち見たいなあ。