このブログでは、小5の発達凸凹長男と小1次男を子育て中のモンテッソーリ教師りっきーが、自宅での子どもたちとのモンテッソーリ教育&感覚統合の視点での取り組みのほか、長男が生まれてから診断がつくまでの悩みの日々についてなど、現在&過去の両方をお伝えしています
こんにちは、りっきーです
先日は【準備編】のブログをたくさん見ていただき、ありがとうございました
今回は私が長男と一緒にやってきた取り組みを紹介していきたいと思います
文字を書くには ①形を捉える力 ②文字を書ける手の発達 が必要とお伝えしましたが、
その土台となっているのは感覚統合のピラミッドで言うと、主に『平衡感覚・固有感覚』です。(他の要素ももちろん関係ありますが今日は割愛)
特に平衡感覚は姿勢保持や眼球運動(眼の動き)をつかさどっていて書字をするのに重要な役割を果たしています
我が家では【準備編】で紹介したような身体づくりやおうちモンテの取り組みをしながら、 4歳後半(年中夏~)からは実際に書字に直結するような工夫をしてきました。
それでも確実に書字が安定してきたのは1年生秋。 3年かかりました
1年生秋頃の大きな変化としては、 姿勢の安定や運動面での著しい発達がありました。
(45分授業座れるようになってくる・自転車に乗れる・うんていができるようになるetc)
長男の成長は『 座れる身体になってくる →粗大・微細運動の発達 →書字の上達』 という順番で、 まさにグラグラだった感覚統合のピラミッドがしっかりと積み上がってきたという感じでした
そのとき、コツコツとおうちモンテと感覚統合の取り組みをやってきてよかったなぁと心から思いました
取り組みの実例
文字の形の認識
お風呂で背中に文字を書いて当てる (触覚過敏改善後)
輪ゴムボードで文字を作る
モールでひらがなの形を作る
・視覚だけではなく、触覚をプラスすることの効果は大きい
鉛筆を持たずに文字を書く
砂文字をなぞる
さらさらの塩やコーングリッツを入れたバットに 指で文字を書く
お風呂の鏡に指で文字を書く
ひらがなスタンプで単語を完成させる
・筆記具がまだ上手に持てない時期は、指やスタンプなどで書く経験、達成感を味わう
筆記具を持って書く
くもんの書き方カードでホワイトボードペンでなぞり書き
半紙やトレーシングペーパーでうつし書き
・筆圧が出にくい場合はサラッと書けるホワイトボードペン、 見比べが苦手な場合は透かして上からなぞる
鉛筆使用時にサポートグッズを使う
プニュグリップを鉛筆に装着
(今なら「ソニック ポジットペンシル」もおすすめ)
ざらざら素材の下敷き「魔法のザラザラ下敷き」
・実際たくさん書く時期には、必要ならサポートグッズに頼るべし
これらはあくまで我が子が何年もかけて少しずつやったことなので、全部真似してくださいね、 ということでは全然ないです!
無理しないでね
大事にしたいのは、『字が書けるようになるのはこんな力が必要なのか』と知ること、そして『身体づくりをベースにできることをすることだ』と思っています
長男の1年生前半からの5年までの書字の変化も画像に載せておきますので、よかったらご覧ください眼の使い方が向上し、行の間隔やマス目へのおさまり具合も改善しました
並べて見るとかなりの成長です
「うーん、書字障害傾向もあるかもなぁ」と 年長のころ言われた長男が、小5の今漢字テストで90点台取ってます
全部やらなくてもいいとは言っても『具体的にどうしたらいいの~?』という気持ちもあると思います。(私も最初はわからなくて試行錯誤でした)
アイデアは多い方が助かると思うので、
最後に1冊本をご紹介
10年近く前の本になりますが、私の師匠でもあるOTの木村順先生の本がとても参考になりますよかったら手に取ってみてくださいね
「小学校で困ること」を減らす 親子遊び10
6~12歳 発達が気になる子を理解して上手に育てる本(木村順監修/小学館)
【準備編】【実践編】と2回に分けて投稿してきました
長文を読んでくださってありがとうございました