このブログでは、小5の発達凸凹長男と小1次男を子育て中のモンテッソーリ教師りっきーが、自宅での子どもたちとのモンテッソーリ教育&感覚統合の視点での取り組みのほか、長男が生まれてから診断がつくまでの悩みの日々についてなど、現在&過去の両方をお伝えしています
こんにちは、りっきーです
先日小5長男の漢字テストの結果をインスタのストーリーズにアップしたところ、
『書字の取り組みを知りたい!』
というお声をたくさんいただきました
今でこそ書字のつまずきはかなり解消されたものの、幼児期~入学あたりまでは大きなつまずきがあり、ひらがなも読めてから書けるまでに3年以上のタイムラグがあって、入学後も書くことに苦戦していました
モンテッソーリ教育と感覚統合の取り組みでいろいろなことをやってきましたが、
実際の取り組みをご紹介する前に・・・
「文字を書く前にどんな力が必要か?」 分析してみたいと思います
文字を書く前にどんな力が必要か?
画像にある『感覚統合のピラミッド』で言うと、青で丸しているあたりが書字に必要になってくる力です。
姿勢を保つ力(ある程度の時間座り続ける)
正中軸の育ち(左右の手の使い分けに)
眼球運動(見比べる力や注意の持続に必要)
目と手の協応 など・・・
また、次の①②の視点はモンテッソーリ教育の言語教育において着目ポイントです
① 着目ポイント
・形を捉える力がついているか
ひらがなには縦・横の線だけでなく斜めの線が多く、似た文字も多いので、形を捉えるのが実は結構難しい・・・
細かな違いを捉える力が必要です。
(教室では感覚教具に触れることで、細やかな違いに気づいていきます)
② 着目ポイント
・文字を書ける手になっているか
・手首がしなやかに動くか
・利き手と逆の手で紙を押さえられるか
・鉛筆を正しく握るために3本指だけでなく、支える側の薬指・小指が育っているか
遊びの繰り返しの中で積み重ねられて育っていくよ
(教室では日常生活の活動を通して、書ける手を育てます)
こんな感じで「字を書ける」段階にあるということは、 結構いろんなことが育ってきているということなんですよね
発達凸凹があるお子さんの場合、感覚統合のつまずきから書字に困難が出ている場合が結構あって、 特に「平衡感覚が書字と大きく関係がある」んです・・・
私も最初知った時はとてもびっくりしました
でも、成長した後の長男の様子を見ると 納得することばかり
公園遊びで平衡感覚や固有感覚を養う
近くだけではなく、遠くを見る遊びを取り入れる
昔遊びをする(コマ、けん玉、紙風船、凧あげ)
掃除や料理でおうちモンテ
家の中はあえてちょっと不便にして、手をよく使う
一見、文字を書くことに関係なさそうですが、 どれも平衡感覚をはじめとした感覚統合の取り組みの一環です
このようなピラミッドの下部分の要素を育てることが 下支えとなって、就学以降の学習につながっていきます (料理や掃除を含む、モンテッソーリの日常生活の練習分野はこの土台を育ててくれる活動が満載です!)
すでに文字を書き始めているお子さんも、苦手感がある場合、今日紹介したポイントでつまずきがないか、 一度観察してみてくださいね
【実践編】では、実際に長男と取り組んできたことを紹介します
今しばらくお待ちください