札幌の得点 | 眠たいことを言う

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140文字で収まらない思いを綴ったり綴らなかったり

まだ3節。もう3節。エスパルス好調でみんな幸せ。

しかし先は長いぞトランキーロ。

 

ルヴァン杯では去年3つ負けたジュビロに勝利。Jリーグ第3節では去年3つ、一昨年2つ負けたコンサドーレに勝利。

金子の震災への重たい想いが詰まった勝ち越しゴール。河井のおしゃれなゴール。どれも素敵なゴール。

そんな中アタシが拍手したいのは1点目。

クリスランではなく、ジェイ・ボスロイドのヘッド。そうコンサドーレの1点目だ。

 

ハイライトとか見てもサイドチェンジからクロスでジェイのヘッドだけど、始まりはコンサドーレのGKからだ。

自陣右サイドのスローインをコンサドーレはGKにいったん戻す。

ミシャ札幌は後ろから丁寧につなぐ。非常に好感が持てる。ここでもわざわざ(?)GKまで戻した。一番後ろから組み立てるよって意思表示だ。

ただしエスパルスもスカウティングはできている。クリスラン、北川のチェックが早い。左サイドに追い込んでいく。金子も連動。ついさっき六反がボールを持っていて、そのキックがタッチラインを割って相手ボールになったのに、アタッカー3人が相手DF、GKへのプレスをきっちりかましている。で、成功しかけている。ここでボールをかっさらって得点を奪えるシーンが見えかけている。

が、敵もさるモノ。

ギリギリではあるのがこのプレスを交わして(札幌から見て)左サイドのタッチライン際ボールを進めていく。改めて見ると危なっかしい。エスパルスがちゃんと走れているのでその網にかかってもおかしくない。でもワンタッチパスの連続で進めていく。

これが素晴らしい。

危ないと思ったら蹴っ飛ばしちゃえば楽なのに。ビルドアップするのを放棄すると同時に、即失点のリスクもなくなるのに。

そうはしない。

つなぐ。

こだわる。

ジェイも下りてきてパス回しに参加。本来、フィニッシャーはビルドアップに参加させたくないけどね。まあ最終的にハーフウェーまで下がってきたジェイが上がって点取るんだから良いんでしょうけどね。

実際エスパルスもボールを奪いかける。立田がカットするがこぼれたボールはコンサドーレが拾う。アンラッキーかコンサドーレの執念か。

 

そして兵藤の見事なサイドチェンジから駒井のクロス、ジェイのヘッドへとつながる。6連敗の影がちらつく元イングランド代表(キャップ数1)の一撃が炸裂したのだった。

 

見事なのは頑張ってつないでいること。

近年はボールを失ったFWがファーストDFになるのは当たり前で、あわよくば攻撃を遅らせるだけではなく、再びボールを奪い返して得点につなげてしまえという動きは珍しくない。

リヴァプールのユルゲン・クロップ監督がドルトムント時代に「ガイガーカウンター」じゃなくて「ゲーゲンプレス」って言葉を流行らせかけたけど、DFにとってはせっかくボールを奪ったのにそのボールを味方につなげるのも一苦労という大変な時代だ。

大きくクリアするだけじゃなくて、きっちりと味方につながなきゃいけない。なのに、相手FWがガンガン奪いにくる。DFだから足元ヘタでもOKなんて言ってられない。ガルサ真っ青だ。

今回は奪われた相手FWが迫っていきてるわけじゃなくて味方GKからだけど同じ。GKやDFはボールを持っているけど、相手のFWやMIFに囲まれている。怖いから蹴飛ばしたい。クリアじゃなくてもなんちゃってロングフィードに頼りたい。でもつないだ。綱渡りだったけどつないだ。

その勇気がゴールにつながった。人間讃歌は勇気の讃歌。

見事だった。敵ながらあっぱれだ。

 

2018年のエスパルスは前から守備してる。開幕からショートカウンターが炸裂している。相手のミスに見えるシーンも多いけど、ミスを誘発しているのはこちらだ。コンサドーレ戦の前半ははまらなかったけど。

後ろからつないでくるコンサドーレに対して、クリスラン、北川、デューク、金子が懸命にプレスをかけた。それをいなすコンサドーレ。そういう戦術的なやり取りは見ていて楽しい。

短期間でこれだけ共通意識を徹底させたミシャ・ペトロヴィッチ監督も、ハーフタイムできっちり修正したヤン・ヨンソン監督も見事だよ。

 

ゴールシーンに戻ると、クロスを上げた駒井に対してはデュークの寄せが若干甘い。後ろには松原もいたので思い切って寄せても良かったかもしれない。またフレイレもジェイをちょいと離してしまった。もっとも警戒する相手なので(しかもこのシーンではこいつだけ)ボールを見ないでジェイだけ見ていてもいいくらい。

が、あれだけサイドで細かく繋がれてからのサイドチェンジ(それも高精度)をかまされては、そりゃあマークもずれるって。

勇気をもってボールを大事にするとご褒美があるもの。

ぱちぱち。

 

もっともこんな事言えるのもその後見事に逆転したからなわけで、エスパルスの3得点それぞれにも語るべき要素はふんだんに盛り込まれているのだが、それはまた別のお話。