本を作るってどんな仕事? | Desiner's Blog

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デザインのいろいろ

先日、とあるセミナーに参加してきました。
内容もとても興味深いものでしたが、
それよりも気になることがあったので
ここで書きたいと思います。

セミナー後の懇親会では
様々な会社の代表者と
お話しする機会があり、
中には以前作った冊子の記事に
取り上げている方もいらっしゃって
色々な話題で盛り上がりました。

そこで当社が出版社の制作を行っている
ということをお話しすると、
では本を書いているの?とか、
デザインしているってどういうこと?とか、
世間的には出版業界の仕事の内容って
ほとんど知られていないんだな、
ということが分かりました。

今回このセミナーを紹介してくれた
編集者 I さんと一緒に出版業界の説明をすると
皆さんだいぶ理解してくれたようです。

出版のことをよくご存じない方へ
簡単に説明したいと思います。

出版社は、まず本を作るために
企画(どういった内容の本にするか)を行い
その内容に基づいて
執筆者(本を書く人)を決めて
取材などを行い、原稿を用意します。
編集者はその原稿をチェックして
間違いが無いかなどのチェックを行います。

制作会社は、その原稿を実際の誌面として
作り上げていくのが仕事です。
私達はここを主に手がけています
原稿の内容に合わせてデザインやレイアウトを行い、
読者の皆さんに読みやすく、より内容が伝わるように
様々な工夫や調整をしながら、
データとしてまとめていきます。

制作会社は他にも原稿の修正、
誌面に入れるチャート図の制作、
カメラマンの撮った写真を補正などを行い、
決められたページ数に収まるように
印刷用のデータを作りあげていきます。

印刷会社は出来上がったデータを制作会社から受け取り、
印刷と製本を行い、本が出来上がります。

ざっと簡単に説明しましたが、
出版業界って分業の世界なのです。
うちのグループ会社では出版と制作を兼ねているので
分離発注せずに本をつくれるのも強みです。

本の最後には必ず奥付といって
その本のプロフィールが載っています。
著者や出版社の名前だけでなく、
デザインや制作をした人や会社の名前も載っていますので
ぜひそこにも注目してもらえれば嬉しいです。