ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活 -4ページ目

人々の風景(その70)

 このシリーズは(その69 )で終わりになると思うと書きましたが、その後撮った数枚の写真をアップして、「人々の風景」シリーズの最終回とします。(その69)では数字の切りも悪いので、(その70)でお仕舞いです。


 リカルドおじさんはこれが好きでねぇ。焼きとうもろこしです。マイース(maíz)とも言いますが、一般にはエローテ(elote)とも言います。塩とリモンをまぶして食べると最高。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-とうもろこし売り
 ニカラグアで初めて見る風景です。瓦屋根の家は多いのですが、張り替える作業は初めて見ました。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-瓦の張り替え
 正面の帽子のお爺さんはリカルドおじさんの知り合い。いつもここに座って靴磨きの客待ちをしていますが、リカルドおじさんはこの横に車を止めて、このお爺さんを車の見張り役にしていました。何度お願いしたか分からないけれど、お爺さん、ありがとう。リカルドがここに来ることはもうありません。長生きして下さい。

ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-知り合いのお爺さん
 壁に何やら書いてあります。どうもこの家の売買を巡って問題があったらしい。「この家は売り物ではありません。この家は詐欺師たちのものではない」とあり、「詐欺師」らしき人物の実名が書いてあります。恐らく、この家を買おうとした人が詐欺に遭ったため、腹いせに書いたのでしょう。法律があってないような国での不動産売買は本当に危険です。革命や内戦があったため、不動産登記が複雑に錯綜していい加減なのだと思います。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-詐欺


 さて、「人々の風景」シリーズは、この可愛らしい男の子の写真で終了です。この子が大きくなる頃には、ニカラグアがもっと豊かな国になっていることを期待しています。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-子供
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-子供

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もう足もありません

 10月14日(木)、リカルドおじさんはとうとう車も売却してしまいました。もう足もありません。


 この国に初めてやって来て、その道路のひどさを目の当たりにして、これはもうあちこち移動するには他に選択肢がないだろうと観念し、したくもない借金をして四輪駆動車を買いました。当初は借金の塊を運転しているようなものでしたが、何とか返済し終わったと思ったら売却の時期となり、結果は二束三文です。


 しかし、それで後悔しているかというと、決してそんなことはありません。この車がなければ、到底、この国をこれだけ楽しめなかったと思います。


 車を入手したのは、まだ今の家を借りる前のホテル住まいの頃でした。ナンバー・プレートもないので暫く走れませんでした。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-納車

 本格的にニカラグア国内を回るようになると、こんな未舗装路など序の口。
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-未舗装路
 石がゴロゴロの川を渡り、
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-渡河

 砂に車輪を取られたり、
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-車輪沈下
 悪路に行く手を阻まれたり、
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-悪路
 雨季の道路でこんな目に会ったり、
ラテンなおやじのぐうたらニカラグア生活-自損事故


 日本では決して経験できない醍醐味を味わいました。こんな大きな四輪駆動車は、日本では無駄の象徴のようなものですが、ニカラグアではこれでないと走れない場所がいくらでもありました。


 そして、走りも走ったり、4年半で8万5000Km。毎日遠出しているわけではなく、主に週末の行動だけでこれですから、かなり走ったといえるでしょう。幸い、危うい目にも遭うこともありませんでした。


 日本に戻ったら、また、徒歩と電車の生活です。そして、もう中南米の大自然と悪路の中を駆け巡ることもないと思うと寂しい。

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クレジット・カードとフリホル豆

 帰国に向けてひとつひとつ物事を済ませていかねばなりませんが、この国は何をするにしてもやたら時間がかかるのでたまりません。


 昨日は銀行に行ってクレジット・カードの停止を行いました。銀行口座は最後の瞬間まで残しておくつもりですが、カードは停止して後は現金で生活しないと、いつまでたっても負債残高が残ります。それと、早めに停止した理由は、早めにポイントを還元してもらって商品券を貰わないと、出発直前に貰ってもどうしようもないからです。

 以前にもちょっと書きましたが、クレジット・カードを使うとポイントが溜まり、銀行が指定したいくつかの商店でそれを商品券として使用できることになっています。現金化はできません。また、使用できる人物はカードの名義人か事前に氏名と身分証番号を商品券に記載した人物だけで、誰にでも使えるわけではなく、譲渡もできません。完全に顧客の都合など無視したポイント制度です。従って、早めに商品券を貰って、リカルドおじさんがまだニカラグアに居る間に指定の店に行って買い物をしないと単なる紙切れになるわけです。

 その手続きのために銀行に行ったわけですが、まぁ、時間のかかること。待たされている間に銀行で眠ってしまいました。


 以前、ポイントがどの程度の金額になるのか調べてもらった時には、422ドル相当という回答でしたが、この辺りがこの国の銀行のいい加減なところで、その時より若干ポイントは増えているとはいえ、昨日、最終的にポイント還元手続きをしたら、560ドル相当であると言われました。けっこうな金額ですが、現金化できないのではどうしようもありませんし、荷物を捨てたり減らしたりしている時に自分の買い物をするわけにもいきませんので、何とかこれを喜ばれる形で有効に使いたいと思い、以前から考えていたことがありました。


 それはフリホル豆を買うことです。フリホル豆はニカラグア人の主食です。ところが、今年の雨季の長雨でフリホル豆が不作で、目下、急激に値上がりしたり、品薄になっていることが新聞でも報じられています。

 そこで商品券を使える店を「ラ・ウニオン」というスーパーマーケットにしてもらい、この金額全てをフリホル豆購入に当てることにしました。大衆市場ではもっと安いのでしょうが、市場ではこの商品券は使えないので仕方がありません。

 約2Kg入りの袋が、品薄のせいか確かに2週間前よりかなり値上がりしていました。それでもこの金額なら121袋も買うことができます。

 少々心配していたのですが、案の定、これだけの分量を一度に買おうとすると買い占め転売の可能性があると思われたのか、店長が出て来て理由を尋ねられたのです。リカルドおじさんは、間もなくニカラグアから居なくなるので、クレジット・カードを閉め、そのポイントで買ったフリホル豆を、世話になった職場のニカラグア人に配りたいのであって、決して転売するためではないと説明すると、店長は本社の上司にまで連絡を取り、事情は了解したということで、121袋を売ってくれることになりました。ありがたい。


 多分、今、一般のニカラグア人が最も困っているのは主食であるフリホル豆の急激な値上がりです。今回、1人当たり4袋配ることができましたので、まぁ、1週間くらいはこれでもつでしょう。

 若干残った袋は、近々、アミダくじで抽選することにします。

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