《結婚して夫に発達障害があることが判明し、その後療育手帳を取得するまでの話です。》
ある日夫君が帰宅するなり開口一番
『営業部に異動になったよ』
と言い放ちました。
私(ついに、このときが来たか・・)
前提として夫君の会社の若手社員は全部の部署を数年間ずつ経験し、最終的に自分に合った部署に希望を出して働くという流れでした。
夫君は入社してから長い間統括部に所属していて、そこでの仕事は誰よりもできていたため、夫君に対して異動の話が上がっていても上司が『まだいかないでほしい』と上にかけあってずっと引き留めていたそうです。
私も『今の部署評価がいいからボーナス多くいただけてるんだよね、今年もまだ異動してほしくないな~』と思っていましたが延ばしに延ばした異動の限界の年数を越えてしまっていたためついに異動が決定しました。
営業部と聞いて夫君はのんきに
『技術部とか生産・品質管理部がよかったね~』
と話していましたが、私はぼんやりと
(夫君が営業部かぁ・・・大丈夫なのかな?ボーナス、ちゃんともらえるのか・・)←失礼
と考えていました。
そして、この私の不安は見事的中することになり・・
営業部に異動した夫君は毎日家に帰ってくると
夫君『今日も成績ビリッケツだったよ~>∇<』
と全く残念そうでも悲しむわけでもなく私に本日の成績を報告してくれるようになりました。
部署異動をしてからしばらくはまだ始めたばかりだから仕方ないと聞いていましたが、あまりに毎日営業成績ビリッケツ報告を受けるのである日
私『夫君、ずっと成績ビリって言ってるけど・・その、大丈夫なの?』と聞いてみたところ
夫君『うん!全然大丈夫だよ。部長からまだ特になにも言われてないし、先輩も見てる限りずっとカフェで時間潰してるし』
私『先輩はやるべきことやって(売り上げて)から休んでるんじゃないの?』
夫君『いや~、先輩に聞いたけど「俺も何もしてないで、そのうちチャンスが来る」って言われたから大丈夫!』
私『言葉通りに受け取りすぎじゃない?』
夫君『大丈夫大丈夫!チャンスはそのうちやってくるよ~』
夫君得意の悪いポジティブを発動させて全く話が通じていませんでした。
私が見る限り、夫君は営業成績が悪いことよりも異動したことによって環境が変わったことに戸惑っていたように思います。
前にいた部署では夫君と性の合う人が多かったみたいでうまくやれていましたが営業部ではサッカー、ラグビーをやってきた方が多く、その体育会系のノリについていけない夫君は『営業部は肌に合わないなぁ』とよくぼやいていました。
そして、こんな調子で数ヵ月が経ち夫君が営業部に異動して初めての人事考課の時期になり、上司と面談を終えて帰ってきました。
夫君は明らかにショックを受けた顔をしていて
夫君『・・・・人事評価・・まさかの一番下のランクだった・・』と悲しそうに話しました。
私『(予想してたけど)まぁ、初めてだからね。次があるよ、頑張ってね』
夫君『僕、営業に向いてないんだね・・』
私『(えええーいまさらー!?)うーん、どう?このまま頑張れそう?』
夫君『頑張る・・』
と夫君は毎日の結果よりも給料やボーナスに直接反映される評価を見て自分が置かれている状況をようやく把握したそうです。
夫君はこの日からスーパー営業マンになれるよう自分なりに努力をしますが・・
・人とどう話していいか分からない
・相手の求めていることが分からない
・うまく売り込めない
・そもそも営業に対して興味がない
・断られたらすぐに引き下がる
努力をしたからといっても必ず報われるわけでもなく・・
夫君はここから一年間ほど営業成績ビリッケツを邁進することになります。
小中高大と勉強に苦労することなく(暗記物は黒板を見て覚え、暗記物以外は一度飲み込むとずっと覚えているタイプ)、運動も嗜む程度にでき、就職活動は苦労したけど大きな会社に入社し、今までやってきた仕事もなんなくこなせていた夫君でしたがどれだけ努力してもできないことってあるんだなぁと学んだそうです。
明日で軟禁生活が終わります(*^^*)
