今日も帰りに顔を出して冷蔵庫を物色してみました。
あ、納豆があるじゃん。
今夜はこれ食べましょう。
まずはネバネバに混ぜることが大事。
薬味を入れる前にしっかり混ぜ混ぜ。
ナットウキラーゼ、かもーん! て感じです。
混ぜるのには、専用のスティックを使います。
元気な頃の父が毎日のように使っていたスティック。
何をするにも丁寧だった父は、納豆すら本当に丁寧に丁寧にこのスティックで混ぜてから
薬味をこれ又丁寧に入れて又混ぜるという作業を毎日繰り返していました。
たまに食事時間に顔を出すと 「まぁお食べ」 と私にも供してくれた納豆は最高にフワフワで
そんな食感のものは他で食べたことはありません。
父が納豆担当じゃなくなってから、似た様にはして食べていましたが
今日は何となく父がやっていた通りに食べたくなりました。
丁寧に混ぜる!
何度もマゼマゼ!
薬味も父と同じように。
鰹節、すりゴマ、刻み梅干し、ネギ、卵黄、辛子、そしてだし醤油
さらに混ぜて完成です。
それなりにフワフワになりましたが、やっぱりまだ足りないかなぁ。
梅干しの量が多くて塩辛く仕上がりました。
でも久しぶりの父の味。
母と分け合って食べたけれど、お仏壇にお供えしたら良かったかなと後から思いました。
こんなにニオイの強いものはお供えしちゃダメかしら。
それにしても、今どうしてるんだろうねぇ。
と、納豆を食べながら母が言います。
本当にどうしてるんだろう、何処にいるんだろう。
母の夢にはよく出て来てくれるそうですが、私のところには滅多に現れません。
次に納豆を食べる時はお供えしてみようかな。



