懐かしい歌を聴いて

なんて 女々しい歌だろうと思った



それから

その歌が嫌いじゃない事に気付いて



女々しいのは 僕だと分かった






溢れる程の 日々の出来事を
受け容れるのも 精一杯な癖に


過去を
思い出を 失くす事に怯えてる






数えきれない程の

現在と過去を抱えて

未来へと奔る


何かに

追われる様に



何かを

追い掛ける様に




毎日を


ただ 奔れ、奔れ。

可能性について考えると

どうしてか 哀しい気持ちになる


出来る事なんか きっとたかが知れている


時間は有限で

僕等は非力



久方の

赤紫の西の空


微かに光る星は そう言っているみたいだった





昨日と今日の

境界が曖昧になって


籠る小さな部屋

電波も届かない世界から




放とうとしているのは 何だろう




この手を擦り抜けた

零れ落ちた 可能性を


知っていて 気付いていて


それでも


塞ぎ込みながら

下を向いて歩きながら


いつの間にか 探していたんだ






眼前の高い壁に向かい


声を枯らす


今を鳴らす




伸ばす頼りない腕


空を斬るその軌道が


微かで 確かな風になる



色を変える 世界の始まりを


僕等は見る 願う。



































夜はまだ寒い

張り詰めた空気
静かなホームに
止んだばかりの雨の匂いがする





使う事のなかった傘を
ぶら下げて 電車を待ちながら

今日 街に降った
幸せと
そうじゃないモノを 思った




全ての事がうまく行く なんて
思っちゃいないけれど




喉まで 出掛かっていた言葉は
突然 行き場を無くしてしまった


何か大切なものを
失くした代わりに

くだらないものを
拾ってしまった



来る時より
重くなった 荷物

水を吸った
スニーカーの所為だろうか




思い通りに
描いた通りに
世界よ廻れ なんて

望んでやしないのに


神様は何故
こんなつまらないシナリオに
書き換えてしまったんだろう






一回り 大きな傘は
一人で使うには ちょっと大きい






いっそ止まなければいい


全部流れてしまえばいい



言おうとしてた事

言えなかった事

擦れ違った事

嫌いになった事も




明日にはきっと

全てが元通り。






今日

神様の気紛れが

この街に降った。
感情は脆い
砂の塊みたいなものなんだろうか。


嬉しい事
哀しい事に出会って

ぶつかって 弾けて

無数に散らばる



期待や不安が
砕け散った欠片を集めて

想いを募らせる


やがて大きな塊になる。









此処に巣食ったのは

期待だろうか
不安だろうか


宿ったのは

喜びだろうか
哀しみだろうか

或いは それ以外か




芽生えたこの気持ちは


あなたに 何を伝えたいんだろう






何だか懐かしい様な


それでいて

新しい気持ちを




目を閉じたままでも

なぞる様に伝う




ぼんやりと覚えている


優しくて
強い感情





会いたい理由が

少し わかった気がしたんだ。


ふらりふらりと歩いていると、気付けばここは映画館。




ゆっくり考える時よく使う場所の一つ。



何も考えてないといつの間にか三本目に突入していた。

さすがに目が疲れてきたが、心と体はまだいけると叫ぶ。



初めての三本立て、



いろんなものが混ざり合い。自分の悩んでいたことがとてもちっぽけに感じてしまう。



まさに夢心地。




こんな日はずるずると引きづりながら過ごすのもたまには・・







いいんではないか?



星と丘とラララと口づさむ自分。


明日もいい日でありますようにと



願いましては無限なり。