TBS系のドラマ「アルジャーノンに花束を」の第一話を観ました。
ネタバレしますので、録画して、またDVDで後から観ようと思っている方は読まないでください。(汗)
僕は原作小説の大ファンなので、どうしてもハードルを上げてしまいがちですが、なるべくフラットな状態で観てみました。
このドラマを判断するポイントにしたのは、以下の3つです。
まず舞台をアメリカから、現在の日本にする必要があります。またドラマに厚みを持たせるため、原作にはない脇役を配置したり、サイドストーリーを充実させたりしますが、それが上手くいっているかどうか。
ふたつ目。
主人公が魅力的に描けているかどうか。
最後に、(個人的にはこれが一番大事だと思っているのですが)製作者側(脚本家、プロデューサー、監督、演出家等)が知的障がい者に対し、正しい知識と暖かい眼差しを持っているかどうかと言うことです。
まず改変については、非常に上手くいっていると思います。
職場が花屋、そこで働く若者たちはワケありであること、主人公の面倒をみてくれる花屋の社長は、主人公(咲人)の恩人であり、一生面倒をみることを約束したこと。
これらの設定が物語の説得力を増しています。
脇役も個性的で魅力的なキャラが多く、丁寧に作りこまれている感じです。
ふたつ目の主人公が魅力的かどうかですが、演技力を心配した山Pですが、僕は結構頑張っていると思いました(^_^;)
都内の知的障がい者施設を訪問し、役作りをしたらしいですが、ナイーヴでイノセントな感じが出ていて感情移入しやすいキャラクターになっていると感じました。
むしろ山Pの演技力が問われるのは、咲人が超知能を獲得し、天才になったときそう見えるかどうかでしょう(^▽^)
最後の知的障がい者に対する知識と眼差しですが、正直言って、一回目ではよく分かりませんでした。
でも、これは物語を進めていく上で根幹をなすところです。
偏見や先入観はもってのほかですが、上辺だけの知識や思い込みで感動作に仕立てようとしても、そんなものはすぐに露見します。
おいおい明らかになっていくことでしょう。
と、ここまでは高評価ですが、決定的な不満があります。
研究センターの部長以下、スタッフの努力により、知能を獲得し始めたネズミ、アルジャーノンですが、臨床試験を急ぐ部長に対し、アルジャーノンの面倒をみているスタッフが疑問を呈します。
研究センター部長に焦がれる女性スタッフ望月(栗山千明)は、彼に内部告発されることを恐れ、アルジャーノンを逃がすことによって、彼を解雇に追い込もうとします。
で、実際に逃がしてしまいます・・・。
ん?そんなバカな意味のないことする?
ま、いいや、ここは目をつぶりましょう。
恋に焦がれる女性が、正常な判断が下せなかったということで。
アルジャーノンを逃がしたことを告白した(これもよく分からないんですが)望月は、部長から叱責され「見つからなければ君こそクビだ!」と宣告されます。
そしてGPSを頼りにアルジャーノンを探しに出かけます、って、何でGPS付けて逃がしたのかしらん(^▽^)
花屋を訪れた望月。
ネズミを探している旨を伝えると、咲人がボソっと「アルジャーノン…」
とつぶやきます。
「何か知ってるの?お願い教えて」
その後、「お願い、アルジャーノンは大事なネズミなの。返してもらえないと私、大事な人にもう会えなくなるの」
と言い、アルジャーノンを返してもらいます。
咲人がなぜ、このネズミの名前を知っているのか?
僕たち視聴者は知っています。
咲人が持っている「あ」「い」・・・と書かれたひらがなのカード。
ネズミは「あ」「る」「じ」と順番に示し、自分の名前が「アルジャーノン」だと咲人に伝えました。
望月(栗山千明)は、咲人がなぜネズミの名前を知っているのか、どう考えても最大の謎なのに、そこは完全スルーです。(笑)
ネズミが「こんにちは、僕アルジャーノン」と言ったとでも?
この第一話最後のシーンで僕のテンションは一気に下がってしまいました。
でも2話以降も楽しみに観ますけど。(;´д`)