そうか! 大事なところさえつかめば・・・
わたし以外にも、ジャズピアノを習い始めて、ジャズピアニストにさも簡単なことのように、これを全調で練習して、と言われて青ざめた人がきっといると思う。そう、彼らにはそれが普通の事なのだ。II V Iのソロの案が載ったページがこの本の中にある。長調・短調で各コードが1小節のものがそのうちの4ページ、長調・短調でII Vが2拍ずつで1小節、Iが1小節のものが全部で2ページのトータル6ページ。その頃のわたしは、オルタードの音にも慣れていなくてこのオルタードやコンディミのスケールの音を聞くと、夜遅くに道に迷って危ない道に足を踏み入れた時のように心ざわざわする状態だった。今考えたら ちょっと滑稽。でも、この感覚はジャズ初心者にとっては自然なことだと思う。それを、知らない道が果てしなく続く山道を登るように少しずつ練習していたわけではあるが、2・3回それを弾いてみるように言われた後は、別の曲を渡されるし、その耳コピを貸しするのに時間はかかるし、間違っていないかマニアックになりすぎていて、テーマだけを耳コピして即興をせずに次の曲へと曲が変わり、この6ページの練習は、棒局、闇の彼方へと葬られていた。でも、その存在だけは忘れていなかった。前回のアンサンブルで、わたしとギタリストがアドバイスを受けたことがあった。もっと即興フレーズを長くしなさい、特にII V Iのソロ、という事だった。このプロは、II V Iのソロの行きつく先が長調ならコンディミを、短調ならオルタードと決めて練習させるので、今年初めて、この2つのスケールをきちっと分類して練習する必要があることに気がついた。実際は、ソロは自由なものなのでこの2つのスケールは自分で選べるので提案に過ぎないと言えばそうであるが、判断の基準になるので、ものすごくありがたい。ふと思い出して写真にあげたII V Iのソロの譜例が載っているページを開けた。いくつか譜例を弾いていて気がついた。ここで大事なのはコンディミかオルタードっていう事で、それにはドミナントだけに注目すればいいという事じゃないか。各コードが1小節続くものは25音、音数があって、それを全部、丸暗記しようとしていた過去の自分に言ってやりたい。ドミナントに注目するのであれば、さほど音数はない。凝縮して言えば、コンディミに限定すれば、#11, b9, #11の3つの音を思うだけでいいではないか。音の中核さえつかめばコンディミはできる、と気がついた。遅かったけど気がついたのでいいことにする。あの、果てしなくぼんやり意味不明の中で費やした時間がすごく残念な気がするけど、そこをふまえてきているから気づいたのかもしれないね。わたしは今は個人の先生のジャズピアノレッスンは受けていない。アンサンブルのクラスを あれこれ、わたしたちのダメ出しをしてくれるジャズのプロ活動をしている人が、担当者としているのでありがたい。