フランスでの外出時に女性必携 | 音楽すること・生きること

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フランスに住んでいます。結婚、出産、国を超えての度重なる引っ越しを経てフランスに在住、長男が小学校5年生の時から仕事を
再開。その1年後にジャズピアノを始めました。
音楽・その他、日々の出来事を綴っています。

昨日もそうだった。

たとえ職場であっても、気は抜けない。

トイレに入ると、トイレットペーパーが切れていた。

自分には「あるのが当たり前」なので、座る前に確認なんてしない。
だから必要になった瞬間に気づく。

――えっ、うそ。ないの?

けれど、その瞬間、ポケットの中に“いざという時のため”の

トイレットペーパーが入っていることを思い出した。

安堵。

命に関わることではない。
でも、女性にとって大事なことだ。

毎回「トイレットペーパー」と書くのも長いので、ここからは「トレぺ」と呼ぶことにする。

 

わたしは親切なところがあるので、次の人が困らないように、隣の男子トイレから

一回分だけトレぺを拝借し、女性用のトイレの空になったホルダーの上に置いておいた。

助け合い精神でもある。

次の人も同じようにその次の人のためにそうするかも、と思いながら。

トレペがない。一年に一度くらいなら、「まあそんなこともあるか」で済む。

でも、フランスでは結構な頻度で起こる。

以前、トイレ前の事務所に「紙がありません」と伝えたら、「わたしの担当ではないので受付へ」と言われたこともある。遠い記憶だが、妙に印象に残っている。

ちなみに、わが家ではトレぺが切れることはない。

わたしが、なくなる前に必ず補充するからだ。
もし切れていたら、自分の衰えを疑うレベルである。

 

フランスで外出中に困ることは、まず“使えるトイレ”が少ないことだ。

「トイレはありますか?」と聞いても、「ありません」と普通に言われる。

いや、スタッフの皆さんも人間なのだから、絶対どこかで使っているはずなのだけれど、

一般客には貸してくれない店も多い。

日本のように、ビルへ入ればすぐトイレが見つかる、というわけではない。

そのため、学生時代は「とにかくトイレに行きたい」という理由で慌てて

カフェに入ったことが何度もあった。

でも、また飲み物を頼む。
するとまたトイレに行きたくなる。
そして別のカフェへ……。

そんな堂々巡りを想像していた。

ただ、不思議とカフェやレストランで「トレぺが切れていた」記憶はほとんどない。

問題は、職場や駅、公園などの公衆トイレだ。

トレぺ切れは、珍しくない。

職場のトイレが巨大な業務用ロール式に変わったことがあった。直径40センチはありそうな

巨大サイズだ。

ところが、取り出し口が小さすぎる。

勢いよく引っ張らないと紙が出てこないのだと思う。

わたしが使おうとしたときは、もう中で詰まっていて、

いくら引っ張っても微動だにしなかったということがあった。

これが何度も続いて、かなり辟易した。

さらに、近くの公園のトイレはなぜかいつもトレぺが湿っている。

水漏れなのか、トイレを流すときの水流が強すぎるせいなのかは分からない。
でも、湿った紙を使う気には到底なれない。

雑菌まで想像してしまう。

だから、ポケットにはトレぺ。

わたしにとって、これは必需品だ。

もし「フランスに行ってみたい」と思っている女性がいたら伝えたい。

ポケットには、トレぺ。

お忘れなく。