先生は楽譜に書かれているAllegro con brioの意味を長男に訊いた。
Allegroは vif、conは avec、brioは brillant léger、と教えてくれた。
それから長い音、2分音符を弾く時、長男の 弓を持つ左手の
ひとさし指の先の関節が弦のすぐ上に位置するように、
l'index , dernier phalange, sur une corde と言った後、
Il faut être attentif à la bibration,
non seulement l'attaque, mais toute la longueur de l'archet.
弦の震え、振動にもっと注意を払って!開始音だけじゃなくて
弓の長さ全部と言った後、すぐに先生は長男のすぐ目の前で
長い音を弾いて見せた。どうやったのか知らないが 少し離れた
わたしの場所からも弦が横方向に大きく振動しているのが見えた。
物理の実験みたいに感じた。長男がやってみた。長い音に命が
ふきこまれたように変わった。
9小節目の開始は、出だしと同じリズムパターンだが
レ #ド ドのナチュラル、と半音階で下りてくる。
Le chromatisme n'est jamais placé au hasard. Legato !
半音階は決して偶然におかれることはない、 レガートで。
その後は、いよいよ 17小節目からの指ではじくピチカートの
部分に入る。長男がうちで弾いている時 なんか変だと
気になっていた。わたしは長男に ピチカートの部分をもう一度
きかせてほしいと言ったことがあったが、
指が痛いと言って嫌がったのでそのままになっていた。
わたしは指が痛いと言われて何もできなかった。
先生は どう言うだろう・・・(続)