長男がどんなバイオリンのお稽古を続けてきたか、先生が書いて
くれる宿題用のノートを見て、のんびりみていこうと思っていた。
でも、うっかりしていると、レッスンは毎週あるので、いつまでたっても
追いつけないことに気がついた。日付を書いておいて、一年目と
二年目の記録を同時進行することにする。
さて、2年目5月28日のお稽古をみてみよう。これは おもしろかった。
この先生はいろんな練習法をもっていて、魔術師みたいだなあと
思った。曲は Daniel Steibelt の Divertimento だった。
Allegro con brio ト長調 2分の2拍子、二つの8分音符のアウフタクト
で始まり、一小節目の4分音符、それに続いて2分音符がくる。この
リズムパターンが2回くる。二分音符が短くなる長男に、plus précis
もっと正確にと指示、弾きなおさせる時に Et ! と 合いの手をいれて
導いてくれた。そして 4分音符の後の2分音符の方にシンコペーションの
petit appuis 、小さい支えをおくこと。4小節目の半終止のメロディ
ド~シでディミヌエンド、そして sans lever l'archet 弓を弦から
離さないで réspiration、息継ぎ。そして、はじめと同じリズム
パタ-ンの新しいフレーズを bel attaque、かなりのアタックで開始する。
いいレッスンになってきた。詳しく教えてくれている。こういう半終止なら
ピアノの人はフレーズが変わるごとに手首をゆるめて鍵盤から少し指を
うかして物理的に音を切るが、バイオリンのフレーズを作る場合は
そうとは限らない。
4分音符二つに、それぞれレガートとテヌートがかかって、それぞれに
上げ弓のV記号がついている2つの音のつながりがあった。一つ目の
4分音符に弓をたくさん使っていた長男に、弓の全体の長さの半分ずつ
使うように先生が言った。
そうすると均質でテヌートのかかったいい音がした。
属調への転調があり、完全終止、ニ長調ではじめの8小節が終わった。
(続)