キングダムカム・デリバランス
Kingdom Come Deliverance
プレイレポート
最近、続編であるキングダムカム デリバランス2が前作から7年経過した時点で発売され、好評を博しているとニュースを聞き、旧作にあたる
【キングダムカム・デリバランス】
の第1作をやっていきたいと思います。
アクションRPGは専門外ですが、舞台は史実にかなり忠実に作られた中世(15世紀初頭)ボヘミア。歴史好きにはたまらない設定なので思わず買ってしまいました。。時代的に、金印勅書で有名なカール4世とかフス戦争のころなので、その辺が描かれることを期待しています。
※本プレイレポートにはネタバレを含みます。ストーリーを知りたくない方はご注意ください。
プレイ環境
PC版 version 1.9.6-404-504czj3
2018年発売のゲームでオープンワールド型RPG。グラフィックはそれなりにキレイです。特に、中世の風景がたまらないですね。これぞ中世ヨーロッパ!という感じがとてもイイです。
そして本作の主人公であるヘンリー
ボヘミア(現在のチェコ)の人なのですが、日本語版の名前は英語発音ですね。設定は銀山の町・スカリッツに住む鍛冶屋の息子。貴族じゃないところがポイントですね。
史実忠実型の作品なので、アサシンクリードシリーズのように、豊富な歴史解説コンテンツもあります。
日本の世界史では「カール4世」と表記される中世ボヘミア王兼神聖ローマ皇帝。主人公のヘンリー君に合わせて、読み方が英語っぽくチャールズ4世になってます。本作はセリフの多くがボイス収録されているので、音声は英語にしているのですが「チャールズ」と発音してましたね。
歴史好きにとっては、この解説コンテンツを読んでるだけでも楽しいのですが、特にウケたのが「便所」の説明。
『便所はしばしば宴会場の中に設けられていた。』
マジですか?臭いとか気にならないのかな?
『そうすることで、用を足す際にその場を離れる必要がなく』
いや、離れてOKでしょ。なんで離れると不都合なのか?
『さらに便所からその場の状況を把握できるようになっていた。』
便所からその場(宴会場)の状況を把握する必要ってあるんだろうか??
もしかしたら翻訳ミスなのかもしれないが、ヨーロッパでは長い間下水設備が発展しなかったので、本当にこんなかんじだったのかもしれない。
というわけで、チュートリアルを兼ねた序章が始まる。
父である鍛冶屋のマーティン(右端)がスカリッツの領主であるラジク卿(左から2番目、鎧を着た人物)から依頼された剣の鍛造を完成させる手伝いをする、という話から始まる。
オープンワールド型なので、主人公であるヘンリー君を操作してスカリッツの村を歩くことができる。視点が一人称なので、操作はやや難しいが臨場感はかなりのもの。ほぼ初見なので、あちこち散歩するだけでも楽しい。生えている草花のいくつかは採取できて、しかもヘンリー君のスキル「薬草学」が鍛えられるので、散歩してはセージとかタンポポとかマリーゴールドとか採取して回りました。しかも、セージはそこら辺で拾えるのに、商人にそこそこの価格で買い取ってもらえた。
しかし、スカリッツの村は突然何者かの軍隊(後にジギスムント率いるクマン人傭兵の部隊と判明)に襲撃されてしまい、父・マーティンと母は殺され、ヘンリー君は剣を託されて、近くの町・タルンベルクへ知らせるためにクマン人の追手から必死に逃亡する。