@00225/Cuba Gooding/The 1st Cuba Gooding Album | kengold light/mellow/soulful

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soul musicを中心に幅広い音楽分野でlightでmellowだと思うモノをどんどんレビューしていきたい思います。Amazonでの商品紹介も出来るモノであれば紹介していきますので是非購入してください。僕の多少の副収入になります(笑)。



★★★
 「お主もWHAM!よのお」

 「♫ヒット曲が出ない~ひとりきりのクリスタルキング~♫」

 「♫兄は夜更け過ぎに~ユキエに変わるだろう~、サイレントナイト~ホーリーナイト~♫」

 いきなり何かとお思いでしょうが、アラフォーの方々ならお馴染みタモリのボキャブラ天国(フジテレビ系)でのクリスマスにまつわるネタであります。この中で「兄は・・・。」のネタの画像がありましたのでどうぞ。




 昨日はクリスマスでしたねえ。イマドキの子どもたちってサンタクロースのことを信じてるんでしょうか?自分の場合、物心ついた頃からクリスマス・プレゼントを25日に直接親から貰っていたので、サンタの存在などまるで信じていない可愛くない子供でした。自分が親になって子供にプレゼントあげる時がきたら、やっぱし「サンタなんているわけ無いじゃんか!ホレ欲しがってたプレゼントだぞ」と夢もへったくれもない扱いをしたい思っています。ホント、サンタなんてナンセンス、ナンセンス。昔ネタで子供がプレゼントをサンタさんからもらったところ「どうして、サンタさんのプレゼントが伊勢丹の包み紙がしてあるんだよお!」というのもありました。そんなんで、夢を壊すくらいなら初めから夢なんて与えない方が親の務めとして良いと思いますが、皆さんはどうお思いでしょうか?

 さて、今回はメイン・イングリーディエントのリード・ヴォーカリスト、キューバ・グッディングのソロでの1発目のアルバムです(1978年発表)。

 メイン・イングリーディエントについては既にベスト盤をレビューしていますが、ホントこのグループについては思い入れも深く大好きなのです。まあ初代リード・ヴォーカリスト、ドナルド・マクファーソンの時代の方が特に好きなのですが・・・。それでもキューバの独特のクセのあるヴォーカル・スタイルも捨てがたい魅力があり、なかなかのお気に入りです。そんなメイン・イングリーディエントも一般的な評価はあまり芳しくないのですが、数々のヒット曲を残し人気を博しました。しかし、1974年にメンバーのトニー・シルヴェスターがプロデュース業に専念するためにグループを離れた頃から徐々に失速し、1977年にグループは解散。そして、キューバはモータウンと契約し、本作でソロ・デビューしたのです。このアルバムではデニス・ランバート&ブライアン・ポッターが全面プロデュース、デヴィッド・フォスターが6曲でリズム・アレンジを担当、バック・ミュージシャンもL.A.の凄腕が顔を揃えており、ソウルファンのみならずAORファンからも人気の高い1枚となっております。

 M1「Mind Pleaser」は日本人大好きスウェイ・ビートを下敷きにしたアップ・ナンバーで、さすがはリズム・アレンジのデヴィッド・フォスターの仕事であります。それに乗るキューバのヴォーカルも快活でオープニング・ナンバーにふさわしい逸品です。こちらをYouTubeレコメンド・トラックにしております。




 M2「All I Can Give You Is Love」は可愛らしいアレンジが印象的なナンバーで、メイン・イングリーディエントの代表曲「Everybody Plays The Fool」を彷彿とさせます。非常にメロウな作りのミディアム・スロウで、その都会的な雰囲気に痺れます。

 M3「Where Would I Be Without You」はめっちゃ綺麗な作りのスロウ・チューンで、メロディはさほどでは無いのですが、やはりバックの演奏、アレンジが素晴らしくトム・スコットによるサクスフォンにも聴き惚れます。

 M4「Hold On To What You Got」は快活なアップ・ナンバーで、このあたりはランバート&ポッターの得意とするところですねえ。流麗なストリングスも印象に残る気持ちのいい1曲です。

 M5「Fool Of The Year」もタイトなリズムが心地よいミディアム・チューンで、なんともアーバンでたまらなくアーベインな作りでAORファンもにんまりでしょう。ここでもトム・スコットのサクスフォン・ソロが登場し嬉しい限りです。

 M6「We're In Love」はパティ・オースティンのカヴァー曲で、オリジナルも大好きなのですがこちらのキューバ・ヴァージョンも捨てがたい魅力に溢れ、その切ない唄いっぷりにグッと来ちゃいます。ホント聴きモノの1曲です。

 M7「Ain't Nothin' To It」はなんとも刹那的なミディアム・チューンで、ここでもアレンジがイカしてて満足いく仕上がりです。

 M8「Someone To Go Home To」は元々タバレスが唄っていたナンバーで、ここではちょっと古めな、なんともイナタい雰囲気がまた堪らない出来となっています。

 M9「As Long As There's You」はラストを飾るにふさわしいたおやかなバラードで、キューバのなんとも泣ける唄い口に胸がキュンキュンしちゃいます。ウォーターズによるコーラスも非常に美しい。

 と、非常にアーバンでメロウな作りのこのアルバム、当時主流のデスコ・サウンドに頼ること無く、コレ股当時主流のAORに上手いこと乗っかっており、隠れた名盤と言って過言ではないと思います。そして、この後のキューバなのですが、翌年にソロ2nd「Love Dancer」を発表し、翌1980年にはメイン・イングリーディエントを再結成し、全盛期には届かないものの良質な作品を残しているのであります。

 さて、こちらのCDは2002年にリイシューされたものでとっくに廃盤と思いきやまだAmazonにも在庫ある模様で、中古品も安値で取り扱っています。ソウルファンにはあまり人気があるとは言えないキューバではありますが、都会派サウンドがお好きな方なら是非ともオススメ出来ますよお。


The 1st Cuba Gooding Album/キューバ・グッディング

¥2,700
Amazon.co.jp

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