@00213/Black Ice/S.T. | kengold light/mellow/soulful

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soul musicを中心に幅広い音楽分野でlightでmellowだと思うモノをどんどんレビューしていきたい思います。Amazonでの商品紹介も出来るモノであれば紹介していきますので是非購入してください。僕の多少の副収入になります(笑)。



★★★★
 少しまた間が空いてしまいましたが、前回に引き続きまたFNS歌謡祭のお話を・・・。

 大好きな乃木坂46も出演していたのですが、今年は新曲を唄わせてもらって成長したなあと思ったものです。それまではコラボと題してバックで他人の歌を唄わせてもらう程度だったですからねえ。

 そんな乃木坂も今年やっと紅白初出場を果たしホッと胸を撫で下ろしたところです。でもやっぱし推しメンの市來玲奈が在籍していた頃に出場して欲しかったなあ。

 あと、歌謡祭の常連ゴスペラーズのメンバーの北山陽一が脳腫瘍が見つかって療養中というのが心配です。まあ良性の腫瘍ということで安心したのですが、北山はベース・ヴォーカルとしてグループに不可欠な存在。復帰を願います。そんなゴスペラーズは毎年、コラボで他人の歌を唄ってばっかしで自分らの新曲を唄わせてもらえないのが何とも不憫でなりません。

 そして今年は歌謡祭、また12月16日にもう1回やるということなのですが、それもなんだかなあ~と。もうやるネタあるのかしらん。

 絶好調!(←どこが?)冬だ!鬱だ!ソウル・ヴォーカル・グループ特集第4段目はL.A.の5人組ブラック・アイスのデビュー・アルバム通称”へそダイヤ”(1976年作)です。

このアルバムでまず目を引くのはジャケットの黒人女性のおへそのダイヤでしょう。自分はへそフェチなんで、このエロジャケには思わずムフフなのであります。こちらのアルバム、もちろんアナログ・レコードを早くに購入してお気に入り盤だったのですが、2012年にようやくCD化され早速聴いてみると、「あっれえ~!1曲目が違うじゃあ~りま専科!」

 そうなんです。自分の持っていたレコードはアムハースト・レーベルから出たオリジナルで、このCDは翌年に1曲、新曲を追加し、オリジナル盤にあった1曲がオミットされたHDM・レーベルものだったんです。こういった曲を差し替えて出し直すってパターンは昔にはよくあったんです。それが吉と出るか凶と出るか分かれるのですが、こちらの場合はやや凶だったかな?

 M1「Shakedown」がその追加された新曲になるのです。これが1977年にシングルとしてヒットを記録したということで、アルバムを再発することとしたのでしょう。肝心の中身はコレがテンプスのサイケデリック・ソウルをディスコ・ファンク仕立てしたようなナンバー。明らかにデスコ狙いでちょっと好みの仕上がりではないんですねえ。ここは軽く聴き流して・・・。

 M2「Blind Over You」はシカゴ・ギャングスターズのお馴染み名曲カヴァーで、コレがオリジナルより甘めな作りの実にスウィートなミディアム・スロウに仕上がっていて嬉しい1曲なんですわあ。バックの洗練された演奏もリードの唄いっぷりも素晴らしいの一言につきるホント名曲です。

 M3「Girl, That's What I Call Love」はまたノーマン・ホイットフィールドが関わっていた頃のテンプスのようなファンキー路線で、複数のバリトン・リードがマイクを奪い合う激しい展開で興奮させられます。

 M4「I Feel The Weight (Over Losing You)」もコレ股テンプス流ファンク風の仕上がりで、カンフー系の気合の入ったコーラスがなんともカッコいい。

 M5「The Wine Is Bitter (But The Grapes Are Sweet)」はなんとも気持ちのいいメロウ・ミディアムで昔からの大のお気に入りソングなのであります。バリトン・リードに美しいコーラス、そしてバックのサウンドと言うことなしの逸品に仕上がってテンションも高くなっちゃいます。こちらをYouTubeレコメンド・トラックにしてます。




 M6「Touch」はストリングスの優雅な響きが印象的な感動的なバラードで、テナー・リードが美しいヴォーカルを聴かせてくれます。涙モノですよお!

 M7「Making Love In The Rain」は雷鳴や女性の喘ぎ声がサイド・エフェクトされた擬音ソウル好きには堪らないスロウ・チューンで、スウィート・ソウル・ファンに絶賛されてきた1曲。分厚いコーラスも含めてニュージャージー的なエロさというよりフューチャーズのような仕上がりに満足出来るナンバーです。

 M8「I Want You Back」がオリジナル盤では1曲目を飾っていたナンバーで、ここに収録されているのは今でも違和感を感じてしまいます。コレがちょっと頼りないテナー・リードの唄いっぷりがなんとも愛おしいミディアム・チューンで、大好物の1曲です(ムシャムシャ)。ホント心も弾む名曲です。

 M9「You Got Me Going In Circles」はドゥー・ワップ・スタイルを取るちょっと変わったナンバー。ドゥー・ワップモノには弱い私、結構イケちゃうんですわあ。最後に変化球を持ってきてアルバムは幕を閉じます。

 とファンク調の曲もあるもののスウィート・ソウル・ファンはにんまりのなかなかの名盤に仕上がっていると思います。色々なタイプのシンガーがいるのがこのグループの強みと言えますねえ。そんなブラック・アイスはこの後、1979年、1982年とコレ股好盤を残していますので機会があればレビューしたい思います。

 さて、こちらのCD、元々は輸入盤、それをDisk Union様がディストリビュートして国内盤もリリースされています。Amazonでも現在両方扱っており、輸入盤はかなり安く、国内盤は少し高く3,000円オーバーしてしまいます。でもここはやっぱし、楽しいライナーノーツが読める国内盤を選んじゃいましょう!


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