@00210/Windy City/Let Me Ride | kengold light/mellow/soulful

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★★★
 自分、残念ながら海外旅行はおろか沖縄にも行ったこと無いんですよねえ。いつかは観光と言うよりも大好きなレコードの買い付けに行きたいんですよねえ。そうなるとソウル・ミュージックの本場アメリカか、もしくわソウルファンの多そうなイギリスあたりがいいかなあと思っているのですが、どうせ行くならやっぱしアメリカ本土ですよねえ。

 それで訪れたい場所となると、やはりニューヨークか。それともL.A.か。あとはソウルの聖地フィラデルフィアやデトロイト、シカゴあたりも捨てがたいなあ。でもデトロイトやシカゴとかはギャングがウロウロしてて治安が悪そうでちょっと怖いなあ。

 そこで、今回はシカゴを代表するヴォーカル・グループ、ウィンディ・シティの唯一のアルバムです(1977年発表)。

 1977年となるとヴォーカル・グループの全盛期からは少し離れてしまうのですが、それでも名盤の類はたくさんあります。ウィンディ・シティは1974年にシカゴのマイナー・レーベル、インナーヴィジョンⅡよりシングル・デビュー、2枚の傑作をモノにしております。そして、1977年にシカゴ・サウンドの総帥カール・デイヴィスが設立したシャイ・サウンドに移籍しシングルをリリースするとともに幸運にもアルバムを残すことが出来たのであります。それでは早速曲紹介へ。

 M1「Windy City Theme」はタイトルどおり彼らのテーマ・ソング・インスト・ナンバーでライヴではもっと長く演って盛り上がるんでしょう。

 M2「Something's Missing」はいかにもシカゴ調のミディアム・ファンク・チューンで、なかなかにソウルフルなリード・ヴォーカルが活躍するカッコいいナンバーです。

 M3「Win Or Lose」はソウル・ファンならお馴染みのサム・ディーズのペンによるスロウ・チューンで、さすがいい曲を書くなあと実感できる1曲です。ここでもソウルフルなテナー・リードがいい味出してます。

 M4「Gimme Some」は幾分ファンク味が強く彼らの持ち味、シカゴらしさは希薄になってるかな。

 M5「Feeling Like I Don't Belong」ではファルセット・リードによるスロウ・チューンで、ここではあえて地声で唄っていますがムードたっぷりの唄声を聴かせてくれ、コーラスも非常に美しい1曲です。

 M6「Let Me Ride」でもファルセット・リードが意図的にハスキーな歌唱に挑んだめっちゃメロウなスロウで、このメロウネスにはもうウットリでやられちゃいます。

 M7「Learnin'」はテナー・リードによるテンポの早いミディアム・チューンで、シカゴらしさはあるもののメロディがイマイチかな。

 M8「Good Guys Don't Always Win」はインナービジョンⅡにおける彼らの2ndシングルになった曲で、ここでも御大サム・ディーズによる1曲。コレはメロディもめっちゃ素晴らしいスロウ・ナンバーで、ホントよく出来た1曲で聴き惚れてしまいます。こちらをYouTubeレコメンド・トラックにしました。




 M9「Fool, Or Your Man」はシャイ・サウンドにおける最初のシングル曲で、ここでもサム・ディーズがペンを取っておりなかなかのミディアム・チューンで、テナー・リードの唄い方にも1960年代的な香りがして聴き応えのある1曲です。

 M10「I've Got Mine」は疾走感溢れるダンス・ナンバーで、コレはコレでシカゴの伝統を微かに感じることが出来るナイス・トラックであります。

 M11「If By Chance」は1974年の彼らのインナービジョンⅡにおける記念すべきデビュー・シングルで、魅惑のファルセット・リードによるムードたっぷりのスロウ・ナンバーで、控えめなバックの演奏にヴォーカルがキラリと光る逸品に仕上がっています。

 M12「Can You Feel It」はCD化に際してのボーナス・トラックで時代は一気に飛んで1988年の12インチ・シングルになります。恐らくこの間もシカゴで地道に活動を続けてたんでしょうねえ。さて、この曲はサウンドも一気にモダンで新しくなるのですが、コレがまた都会的ムードたっぷりのスロウ・チューンで良い出来なんですわあ!う~ん。ウィンディ・シティ侮るべからず。リードもファルセット、テナーと巧みに使い分けあらためて実力あるグループだったんだなあと思い知らされる傑作であります。

 ここで彼らのリリースは途絶えてしまうのですが、おそらく1990年代とかでもシカゴで熱いライブ活動をしていたんじゃないかなあと1988年の12インチで強く感じてしまいます。

 さて、こちらのCDは1991年にリリースされたもので、とっくに廃盤ですが2006年に紙ジャケで再CD化されております。しかしこちらも廃盤なのかな?なんとかAmazonで数点、3,000円超で売られております。ここでいつものフレーズ
あるうち買うときや!Byサム男であります!

レット・ミー・ライド(紙ジャケット仕様)/ウィンディ・シティ

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