@00209/V.A./City Soul Legends | kengold light/mellow/soulful

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soul musicを中心に幅広い音楽分野でlightでmellowだと思うモノをどんどんレビューしていきたい思います。Amazonでの商品紹介も出来るモノであれば紹介していきますので是非購入してください。僕の多少の副収入になります(笑)。




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 世の中にDisk Guide Book数あれど、皆さんはお好みの音楽ライターっていますかあ?そもそも音楽ライターってどのくらいの人がいるんでしょうか。自分もそれぞれの分野において大好きなライターがいます。

 まず1番好きなスウィート・ソウルでいうとムーディ・ムーニィこと素月道生氏、全般的ソウル、ファンクでいうと細田’JAM’日出夫氏、ブラコンでいうと金澤寿和氏、AORでいうと中田利樹氏、フュージョンでいうと熊谷美広氏といったあたりが1番信頼出来る大好きなライターになります。その中でも、金澤寿和氏はソウル~AORまで幅広くカヴァーし、その造詣の深さからいってホント大好きなのであります。

 逆にちょっとニガテなライターはソウルの伝道師鈴木哲志氏は確かに立派なライターなのですが、ニュー・ソウルや女性シンガーをあまり評価していない点で残念なのです。あとフリーソウル主宰者の橋本徹氏もそのナヨナヨした文章に違和感を感じてしまいます。

 そこで敬愛する金澤寿和氏が監修した都会派ソウルの素晴らしいコンピ盤がこの「ソウル・シティ・レジェンズ」なのであります。

 金澤寿和氏が監修したコンピ盤は数あれどこちらのCDは1970、80年台の有名ないわゆるブラコン的な名曲がたんまりと18曲収録されていて、マニアからビギナーまで幅広く楽しめる1枚となっていて多くの人にオススメ出来ます。それでは早速曲紹介へ。

 M1,Dazz Band/Let It Whipは1982年の彼らの大ヒット曲でめっちゃキャッチーでノリの良いファンク・ナンバーです。ファンの間ではヒット曲狙いの1曲としてあまり評価は芳しくないのですが、自分としては素直にカッコいいと思える名曲だと思います。

 M2,Rufus feat.Chaka Khan/Do You Love What You Feelは既にレビューしましたが、コレは説明不要の超名曲で必聴ナンバーで堪りません。

 M3,Phyllis St.James/Phonemateは1984年の彼女の唯一のアルバムからの1曲で、このCDが出るまで未聴だったのですが、コレはカッコいいと思いすぐレコードを入手しました。フィリスのヴォーカルも素晴らしければ、バックの演奏もカッティング・ギターがやたらとカッコいい名演です。

 M4,Sharon Ridley/Changin'は1978年作のフリーソウル方面からも人気の高い1曲で、なんとも気持ちのいいサウンドにトロケそうになっちゃう名曲で、こちらを含むアルバムは2013年にめでたくCD化されました。そのアルバムも必聴です。

 M5,Johnny Bristol/Love Take Tearsはご存知メロウ・ソウル四天王ジョニーによる1975年作のメロウなミディアムで大好きなのですが、個人的にはリアル・シングのヴァージョンの方が大好きなので、コチラはまた後にレビューしたい思います。

 M6,Townsend,Townsend,Townsend&Rogers/You Canは1979年の同名のアルバムからのナンバーで、ヴォーカルはちょっとオヤジくさいのですが、なんともメロウなミディアム・スロウな隠れた名曲でコレはちょっとマニア向けの嬉しい1曲です。

 M7,Breanda Russell/In The Thick Of Itは1979年の彼女のデビューアルバムからの1曲で、彼女に関してはレビューしたばっかしなのですが、この曲もアコースティックな響きが新鮮な傑作ミディアム・ソングでオススメ出来ます。

 M8,Pointer Sisters/Waiting On Youは1977年作のアルバムからのナンバーで心もホントにウキウキしてくるパーティー・チューンで、彼女達の隠れた傑作です。

 M9,Four Tops/When She Was My Girlはお馴染みモータウンの代表グループによる1981年の大ヒット曲で、愉快なリズムに看板シンガー、リーヴァイ・スタッブスの名唱が光るモダンな逸品です。

 M10,Esther Phillips/Native New Yorkerはジャズ・シンガーとしても有名なエスターの1978年作のお馴染みオデッセイのカヴァー曲で、オリジナルに負けない都会的に仕上げられた1曲。エスターのヴォーカルもとにかくカッコいいです。

 M11,Phyrework/Make It Lastはコン・ファンク・シャンのマイケル・クーパーが発掘した7人組グループによる1978年のアルバムからのナンバーで、なんともメロウで気ん持ちヨカ~な1曲に仕上がっています。コレもちょっとマニア向けかな。

 M12,DeBarge/I Like Itはもうレビューもしましたしお馴染みの名曲ですね。コレはもう説明不要の傑作曲です。

 M13,Guinn/Dreamin'はフィラデルフィア出身の大型ファミリー・グループの1986年の唯一のアルバムからのナンバーでヴァネス・ウィリアムスの大ヒット曲としてもお馴染みの1曲です。コレ股メロウネスに包まれた気持ちのいいナンバーであります。

 M14,The Temptations/Treat Her Like A Ladyは名門ヴォーカル・グループのテンプスがアリ・オリ・ウッドソンを新リード・ヴォーカリストに迎え入れた1984年の1曲で、ホント起死回生のカッコいいナンバーでアリのヴォーカルが逞しい。

 M15,Carl Carlton/She's A Bad Mama Jamaは1981年のダンクラの定番曲。今となっては懐かしいダンスマンによる「背の高いヤツはジャマ」でもお馴染みのズンズンノレル1曲です。

 M16,Kevin Moore/The Way You Hold Meは1981年のスウェイ・ビートを使った隠れた傑作曲で、この曲の入ったアルバムもめっちゃオススメです。これだけ名曲揃いのこのコンピ盤で悩みましたがこちらをYouTubeレコメンド・トラックにしました。




 M17,Woods Empire/Destinyは1981年のアルバムからのナンバーでコチラも既にレビュー済みですね。もう問答無用のメロウな超名曲で必聴です。

 M18,Rockie Robbins/You And Meは1980年のアルバムからのナンバーで最後を飾るにふさわしいまったりとしたスロウ・チューンで気持よく幕を閉じます。

 とホント名曲、名唱の雨あられで納得の1枚です。やっぱし金澤寿和氏の勧めるナンバーに間違いはないのであります。ホント心から尊敬しています。自分もライナーノーツを書けるお仕事やってみたいなあ!でも文章力の無い自分にはやっぱしムリか。

 さて、このコンピ盤は2002年にリリースされたもので今は廃盤のようですがAmazonでまだ3,000円程度で取り扱っているようなので、お持ちでない方は是非とも。そして収録曲のオリジナル・アルバムも手にしてもらいたいものです。


シティ・ソウル・レジェンズ/オムニバス

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