そろそろ、里山は麦刈りの季節です。
堀之内里山保全地域の活動でも、
来週末は麦刈りの予定。
が、この麦刈り。
麦を刈って、干して、
脱穀して、そして製粉なのですが、
数年前から、製粉が行えていません。
昨年は、脱穀さえも中途半端に終わりました。
その経緯は、このブログにも書いてきましたが、
それまで製粉を頼んでいた地元農家のおじいさんが、
高齢のために製粉が出来なくなったんですね。
製粉先を方々探してみたものの、
結局、見つからず。
現在も、そんな状態なので、
麦は作るのですけど、
半分は観賞用として割り切っています。
いちおう、脱穀まではやってみようとは思っていますが、
今年も、製粉のめどはたっていません。

こちらは、2年前の脱穀の様子。
ところが、先日、こんな話が舞い込んできました。
以前、うちらが製粉をお願いしてた農家のおじいちゃんが、
製粉機を処分したんです。
置き場が無くなって、
近所の別の農家Aさんに託したんですよ。
その農家Aさんは、製粉機は使わないけど、
とりあえずおじいちゃんが困ってるから預かったそうな。
そしたら、
東京近郊で、最近、次々と製粉農家が製粉を止めてしまい、
困り果てた小麦栽培の方々が、どこからか聞きつけたか、
農家Aさんのところにやってきて、
製粉機持ってるんだったら、使わせてくれ!
というのだそうです。
しかし、誰も、その製粉機の使い方を知らないし・・・
製粉機を預かっている農家Aさんも知らない。
ってなわけで、農家Aさんが、
だったら、元の持ち主のおじいちゃんから、みんなで製粉機の扱いを教わろう!
と言い出しまして、
一緒に教わりませんか?
という話が、私のところに舞い込んだ・・・
そんなわけです。
まだ、決まったわけではありませんが、
そんなわけで、製粉できるかもしれない・・・のですよ。今年は。
ただ、強力粉の製粉は難しいらしいので、どうなんでしょうねぇ。
とにかく、農業の高齢化と荒廃はニュースでも言われてますが、
小麦の製粉でさえも、そんな感じで、
危機に瀕しているわけですよ。
もちろん、アメリカやオーストラリアなど、超巨大な小麦農場であれば、
製粉なんて完全機械化されて、問題ないのでしょうけどね。
100%オーガニック小麦粉って、色が全然違うんですよねぇ~
できれば製粉したいですけどね。