ということで、初めての方のために、
私がレポートしている、ビオトープやせせらぎ、緑地を、改めてご紹介したいと思います。
私の住む、由木めぐみ野団地は、21世紀になってすぐに出来た団地です。
世帯数は300弱。
しかし、元々は800世帯ほどの、もっと大きな団地の計画だったそうです。
それが、計画地の大半に広がっていた雑木林等を守るための、
地元の反対運動があったことと、オオタカが発見されたことなどから、
緑地保全の条件付きと規模縮小で、団地造成が許可されました。
そのため、開発した都市公団は、広い緑地を残し、
かつ団地内に自然を残すことにしました。

こうして出来たのが、
雑木林や竹林の「緑地」(保存緑地と地区内緑地)、
調整池を兼ねた「ビオトープ」のある由木めぐみ野公園、
地区内を西から東に流れる「せせらぎ」
です。
緑地は、以前からの雑木林や竹林をベースとして、
一部、新たに植樹した部分からなります。

ここが緑地の雑木林です。
それからビオトープですが、こちらは新たに造成されたもので、
ビオトープの池の底には防水シートが敷かれています。

ですが、ビオトープという名称が付いていることからも分かるように、
単なる調整池ではなく、なるべく自然な形で作られ、
色々な植物が植えられ、池には浮島も作られました。
水源は、せせらぎから流れ込む水、ビオトープ横の斜面から湧き出る水、
それから団地の雨水です。
そしてせせらぎですが、こちらも完全な造成された川です。

地区に沿って作られ、なるべく自然な雰囲気を作るため、
石組や、段差などが作られ、植樹もされています。
また、よくある循環水ではなく、
上流の湧き水のみを流しており、
水源は、緑地内の沢です。
ビオトープも、せせらぎも、人工ではありますが、
多様な生き物をはぐくむという目的で作られました。
しかし、造成された後、手入れがなされず、
藪だらけの荒れ放題となってしまい、
まったく近づけないし、池も見えないぐらいになってしまいました。
そこで、当初の目的である、多様な生き物をはぐくむのは勿論、
地区の住民が、もっと親しめるようにしたい、
ということで、様々な活動を行っています。