前回記事の続きです。


次は、南側階段を降りきって、ビオトープ池の周回路に入ります。
周回路は、階段のところから右側が砂利道になります。
図中の(7)の辺りです。


周回路の池側には手すりがありますが、手すりの向こう側には、低木が植えられていました。
この位置だと、植えられていたのはヤマハギとなっています。
しかし現在の写真では、何もありません。
ただの雑草地帯になっています。
このまま周回路を反時計回りに回ります。

図中の(8)の付近です。

ここにも現在はなにもありませんが、
当初は、ヒサカキ、ハコネウツギ、ニシキギ、アオキが植えられたとなっています。
これらも、旺盛な葛の繁殖により枯れてしまい、跡形もなくなってしまいました。
周回路の外側、図中の(9)付近に目を移します。


ここには草地の中に若干の低木が残っています。
当初は、アセビ、アオキ、ニシキギ、ヒサカキ、コムラサキシキブが、
もっと密集した形で植えられていました。
再び周回路の内側、図中の(10)に戻ります。

この辺りも雑草だらけです。
ここには、ガマズミが植えられていたはずです。
そして図中(11)ですが、

ここには低木が残っています。
かなり葛の影響を受けていますが、まだしっかり残っています。
資料によると、コムラサキシキブ、ニシキギのようです。
周回路が舗装面に入った所に、池に降りていく道があります。
図中の(12)です。
池を背にして道の右側には、若干低木が残っています。ヒサカキのようです。

斜面上部にあったはずのヒイラギナンテンは陰も形もありません。(写真手前)
道の左側には、まだ低木が割と残っています。ヒサカキのようです。

これは斜面の下端から自由池方向を見たところです。
池に下りていく道の最上部、図中の(13)付近です。

手すりの内側にアジサイが咲いています。
これは元々植えられていたものです。
ここから先の、図中(14)~(18)には、比較的低木が残っています。

とは言え、(14)の位置には、残っていませんが。
ここはビョウヤナギが植えられていたはずです。
(15)は、シモツケ、コデマリなどが今でも残っています。

(16)はコデマリ、(17)はユキヤナギなどが残っています。




(18)にはアジサイなど残っています。

資料と比較すると、(14)~(18)については、当初の半分から2/3ほどが残っている感じです。
恐らくですが、この辺りに低木が比較的残っているのは、
自由池を中心にこの付近一帯は、比較的人の出入りが多く、
草刈も優先して行われていたように思います。
そのために、葛による影響が小さかったのだと思います。
続いて、西側雨水口を超えて、周回路を進みます。
図中の(19)付近です。

まだ手すりに沿った低木は残っています。
しかし図中の(20)付近は、
ここの草地にあったはずのハコネウツギ、キリシマツツジ、ユキヤナギの姿がほとんどありません。

もう少し先の池側、図中の(21)付近は、
低木は全くありません。

ここにもコムラサキシキブ、レンギョウなどが植えられていたはずです。
周回路を西側斜面の下をずっと進み、図中(22)付近です。

ヤマザクラの間にヤマハギ、コムラサキシキブ、レンギョウなどが植えられていたはずですが、
全く見えません。
今度は、後ろの西側斜面に移ります。
図中の(23)付近です。

雑草が生い茂っていますが、元々はヤマツツジ、ウツギ、コムラサキシキブが植えられていました。
そしてこの斜面の下側、周回路の際の部分ですが、
この辺りにはショウブなど湿生植物が多く生えています。
元々は無かったものですが、以前よりもこの辺りに染み出してくる水の量が増えているようで、
そのために湿生植物が繁殖しているようです。
なお、(23)と(24)の中間付近にも湿生植物がありますが、
これは最初から植えられていたものです。
最後に、周回路を北に引き返し、図中の(24)付近です。

この付近も、当初はヤマツツジ、ウツギ、コムラサキシキブだったのですが、
今は雑草のみです。
ただ、一部に元々無かった何本か木が生えており、

これはタラの木です。
誰かが植えたという噂もあります。(笑)
このように、当初の姿からだいぶ変わっている事が分かりました。
西側斜面とビオトープ池の周囲の低木が、ことごとく無くなっています。
そのほとんどが葛の繁殖によるものであると考えられます。
今後ですが、当初の姿を復元するのは非現実的なので、
残っている木々を守る、
花や実の成る低木を僅かでも良いので増やす、
ということを目標にしたいと思っています。
残っている木々を守るためには、適切な草刈り及び葛の駆除が必要です。
そして新たな低木については、どこかで苗を育て、それを移植できればいいなと思っています。
ちょっと調べてみたら、ウツギなどは挿し木で増やせるようですし、
出来る事はありそうですね。